【シャングリラ・フロンティア】 7つの最強種(ユニークモンスター)討伐状況と特徴を解説
※本ページはプロモーションが含まれています
この記事を読んでいるあなたは、人気作『シャングリラ・フロンティア』に登場する七つの最強種ユニークモンスターについて、
「結局どんな種類がいるの?」
「強さや討伐された順番はどうなってるの?」
「それぞれの特徴や謎について詳しく知りたい!」
といった疑問や興味をお持ちではないでしょうか。その気持ち、とてもよくわかります。彼らは作品の根幹に関わる非常に魅力的で謎めいた存在ですから、詳細を知りたくなるのは当然ですよね。
この記事では、そんなあなたの知りたい気持ちに応えるため、原作小説(「小説家になろう」掲載分含む)やコミックス、さらに信頼性の高いファンサイトや考察ブログなどの情報を徹底的にリサーチし、シャングリラ・フロンティアの「七つの最強種(ユニークモンスター)」に関する情報を、現時点で可能な限り網羅的に、そして分かりやすくまとめました。長年この作品を追いかけている筆者が、集めた情報を整理し、一つ一つ丁寧に解説していきます。
この記事を最後まで読んでいただくことで、七つの最強種とは何なのか、どんなモンスターがいるのか、強さや討伐順、そして各個体の詳細な特徴や残された謎まで、総合的に理解を深めることができるでしょう。あなたの疑問が解消され、作品をより楽しめるようになるはずです。一方で、デメリットとして、本記事には原作の重要なネタバレが含まれる可能性がある点はご留意ください。また、情報量が多岐にわたるため、少しボリュームのある内容となっています。
それでは、多くのプレイヤーを魅了し、そして絶望させてきた、シャングリラ・フロンティアが誇る最強のモンスターたちの世界へ、ご案内します。
- 七つの最強種(ユニークモンスター)の基本的な定義と全7体の名前
- 各ユニークモンスターの強さ比較の難しさや討伐順に関する情報
- 討伐済みユニークモンスター4体の具体的な特徴と攻略の要点
- 未討伐ユニークモンスター3体の判明している特徴と残された謎
シャングリラ・フロンティア 7つの最強種(ユニークモンスター)概要
- シャングリラフロンティア 七つの最強種とは?
- 七つの最強種ユニークモンスター 一覧
- 七つの最強種の強さランキングはあるのか?
- ユニークモンスター 推奨される討伐の順番は?
- 討伐済みユニークモンスターの特徴と攻略
- 未討伐ユニークモンスターの特徴と謎
シャングリラフロンティア 七つの最強種とは?
『シャングリラ・フロンティア』における「七つの最強種」とは、ゲーム内に存在する特別な7体のモンスターを指します。彼らは「ユニークモンスター」という名称でも知られており、その名の通りそれぞれが世界に一体しか存在しない唯一無二の敵です。
なぜ彼らが特別視されるかというと、他のモンスターとは比較にならないほどの圧倒的な強さを持っているからです。単にステータスが高いだけでなく、非常に高度なAIを搭載しており、人間のように思考し、時には会話も行います。このため、単純なレベル上げだけでは攻略が難しく、プレイヤー自身の腕前や戦略が試されることになります。
具体例を挙げると、それぞれのユニークモンスターは独自の特殊能力や複雑なギミック(仕掛け)を持っています。例えば、相手のレベルを強制的に下げたり、特定の条件を満たさないとダメージを与えられなかったりするなど、一筋縄ではいかない能力ばかりです。
注意点として、これらのユニークモンスターは出会うこと自体が非常に稀であり、多くのプレイヤーにとっては伝説のような存在です。そして、もし誰かが討伐に成功した場合、そのモンスターは二度とゲーム内に再登場しません。この一度きりの挑戦という点も、彼らを特別な存在たらしめている理由の一つといえるでしょう。
七つの最強種ユニークモンスター 一覧
『シャングリラ・フロンティア』の世界には、「七つの最強種」と称されるユニークモンスターが合計で7体存在します。それぞれが独自の異名と強大な力を持っています。
現在までに判明している七つの最強種ユニークモンスターを以下に一覧で紹介します。
- 夜襲のリュカオーン (やしゅうのリュカオーン)
- 不滅のヴァイスアッシュ (ふめつのヴァイスアッシュ)
- 墓守のウェザエモン (はかもりのウェザエモン)
- 深淵のクターニッド (しんえんのクターニッド)
- 無尽のゴルドゥニーネ (むじんのゴルドゥニーネ)
- 天覇のジークヴルム (てんぱのジークヴルム)
- 冥響のオルケストラ (めいきょうのオルケストラ)
この7体は、ゲーム『シャングリラ・フロンティア』の根幹に関わる重要な存在です。それぞれのモンスターがどのような特徴を持ち、どのような経緯で登場するのかについては、他の見出しで詳しく解説していきます。
七つの最強種の強さランキングはあるのか?
『シャングリラ・フロンティア』に登場する七つの最強種は、どれも規格外の強敵ですが、公式によって定められた明確な強さランキングは発表されていません。
その理由は、各ユニークモンスターが持つ能力や攻略法が非常に個性的であるためです。単純な攻撃力だけでなく、特殊なギミックやプレイヤーへのデバフ(不利な効果)など、比較の尺度が多岐にわたります。このため、どのモンスターが一番強いかを一概に決めるのは非常に難しいのです。
ただし、運営側が想定していた攻略難易度の順番のようなものは存在するようです。例えば、原作の情報によると、「深淵のクターニッド」は最初にプレイヤーに討伐されることを想定してデザインされたとされています。一方で、サンラクたちが最初に討伐した「墓守のウェザエモン」は、本来もっとゲームが進行してから挑戦されるような、より高い難易度と考えられていたようです。
このように、運営の想定とプレイヤーの実際の攻略順が異なる場合もあり、一筋縄ではいきません。プレイヤーの戦略やプレイヤースキル、協力する仲間によって体感する難易度は大きく変わるため、絶対的な強さの序列をつけることは困難といえるでしょう。
ユニークモンスター 推奨される討伐の順番は?
『シャングリラ・フロンティア』のユニークモンスターについて、運営から「この順番で倒すのがおすすめです」といった明確な推奨順は示されていません。プレイヤーは基本的に、遭遇したモンスターや発生したシナリオに応じて、自由な順番で攻略を進めることができます。
なぜ推奨順がないかというと、各ユニークモンスターとの遭遇条件や関連シナリオの発生タイミングがプレイヤーごとに異なる可能性があるからです。また、どの順番で攻略していくかプレイヤー自身が考えることも、このゲームの楽しみ方の一つとされています。
ただし、運営チームが内部的に想定していた難易度に基づいた攻略順、いわば「想定されていた順番」はあったようです。例えば、以前にも触れましたが、「深淵のクターニッド」が最初に倒されることを想定していた一方で、「墓守のウェザエモン」はもっと後の段階で挑戦されると考えられていました。
いくつかの情報源からの考察をまとめると、運営が想定していたかもしれない順番は以下のようになる可能性があります。
- 深淵のクターニッド
- 天覇のジークヴルム
- 冥響のオルケストラ
- 墓守のウェザエモン
- 夜襲のリュカオーン
- 無尽のゴルドゥニーネ
- 不滅のヴァイスアッシュ
重要なのは、これはあくまでプレイヤーやファンの間での考察であり、公式発表ではないという点です。そして、実際の作中でサンラクたちがユニークモンスターを討伐した順番は、この想定とは異なっています。どの順番で強敵に挑むか、そしてどう攻略していくかは、プレイヤー次第といえるでしょう。
討伐済みユニークモンスターの特徴と攻略
現在(※2025年4月7日時点)「小説家になろう」の原作情報を参照すると、『シャングリラ・フロンティア』に登場する七つの最強種のうち、計4体のユニークモンスターがプレイヤーたちによって討伐されています。ここでは、それぞれの特徴と攻略のポイントを、討伐された順番に紹介します。
-
墓守のウェザエモン(はかもりのウェザエモン)
最初に討伐されたユニークモンスターです。鎧武者のようなロボットの外見を持ちますが、元は神代の人間でした。 特徴的なのは、戦闘エリア内のプレイヤーレベルを強制的に50に下げる能力です。ウェザエモン自身のレベルは200のため、圧倒的なレベル差での戦闘を強いられます。 攻略には、3段階ある形態変化への対応と、第二形態で召喚される戦術機馬「騏驎(きりん)」との合体を阻止することが重要でした。強力な必殺技「天晴」もあり、サンラク、オイカッツォ、ペンシルゴンの3人が万全の準備と連携でかろうじて勝利しました。
-
深淵のクターニッド(しんえんのクターニッド)
2番目に討伐された、巨大なタコのような姿のユニークモンスターです。 最大の特徴は、あらゆる事象を「反転」させる能力です。例えば、水がない場所を水があることにするなど、常識を覆す力を持っています。 攻略には、5段階の形態変化に対応しつつ、本体にダメージを与えるために巨大触手にある8つの「深淵宝玉」を全て破壊する必要がありました。戦闘可能な期間が7日間と限られていた点も特徴です。運営からは「最も弱い」と想定されていたものの、サンラクを含む7人がかりでギリギリの勝利を収めました。
-
天覇のジークヴルム(てんぱのジークヴルム)
3番目に討伐された、黄金のドラゴン型のユニークモンスターです。人語を解し、英雄的な戦いを好みます。 特筆すべきは、魔法やスキルといったプレイヤーの特殊能力を無効化する力です。そのため、純粋な物理攻撃や戦術が重要となります。 勝利条件はHPをゼロにすることではなく、魔力を枯渇させるか、特定の弱点(逆鱗)を破壊して活動を停止させることでした。討伐にはサンラクだけでなく、旅狼や黒剣など複数のクランが協力し、100人近いプレイヤーによる大規模なレイドバトルが行われました。
-
冥響のオルケストラ(めいきょうのオルケストラ)
4番目に討伐されたユニークモンスターです。特定の場所に潜んでいます。 このモンスターは、直接攻撃してくるタイプではなく、プレイヤーが過去に戦った強敵をランダムで召喚・再現するという特殊な能力を持ちます。つまり、強い敵と多く戦ってきたプレイヤーほど難易度が上がります。 サンラクはこの能力に苦しめられ、2度敗北しました。最終段階ではプレイヤーの戦績に応じて「正典」か「儀典」と呼ばれるモードに分岐し、それぞれ異なる敵(プレイヤーの分身やデータに基づくモンスター)と戦うことになります。サンラクは仲間の助言を得て再挑戦し、ついに攻略に成功しました。
これらの討伐済みモンスターは、いずれも一筋縄ではいかない強敵ばかりであり、プレイヤーたちの知恵と協力、そして諦めない心が勝利の鍵となったことがわかります。
未討伐ユニークモンスターの特徴と謎
七つの最強種のうち、現在(※提供情報時点)まだ誰にも討伐されていないユニークモンスターが3体存在します。これらのモンスターは多くの謎に包まれており、今後の展開が注目されています。
-
夜襲のリュカオーン(やしゅうのリュカオーン)
サンラクがゲーム開始直後に出会った、黒い狼の姿をしたユニークモンスターです。夜の闇に紛れて奇襲を仕掛け、自身の分身を作り出す能力を持ちます。サンラクに特定の装備が制限される「呪い(マーキング)」を与えた存在でもあります。 しかし、サンラクがこれまで戦ってきたのはリュカオーンの分身に過ぎません。本体の真の姿や全力は未だ謎に包まれています。ユニークシナリオEX「夜闇を祓うは勇気の灯火」を進めることで、本体との決戦が待っていると予想されます。
-
不滅のヴァイスアッシュ(ふめつのヴァイスアッシュ)
二足歩行する兎の姿をしたユニークモンスターで、兎の国「ラビッツ」の長であり、サンラクの相棒エムルの父親でもあります。特筆すべきは、彼が鍛冶の最上位職『神匠』である点です。プレイヤーの武器を作成するなど、サポート的な役割も担っています。 当初はユニークモンスターだと明かされていませんでした。他のユニークモンスターとも交流があるようですが、その戦闘能力や「不滅」という名の理由はまだ詳しく語られていません。ユニークシナリオEX「致命兎叙事詩」を進めることで戦うことになると考えられますが、このシナリオには4人のプレイヤーが同時に挑戦する必要があるという特殊な条件があります。
-
無尽のゴルドゥニーネ(むじんのゴルドゥニーネ)
中学生くらいの少女の姿をしていますが、その正体は全ての蛇型モンスターの頂点に立つ存在です。4体の巨大な龍蛇を眷属として従え、毒を用いた多彩な攻撃を仕掛けてきます。 他の存在を極度に敵視しており、会話は成り立ちません。自身の「分け身(分身)」に関する選択(呪いを与えるか協力するか)でシナリオが分岐するなど、複雑な要素を持っています。しかし、関連するユニークシナリオEXの名称や、明確な勝利条件などはまだ不明な部分が多く、謎多きユニークモンスターと言えます。
これらの未討伐モンスターがいつ、どのようにサンラクたちの前に立ちはだかるのか、そしてどのような激戦が繰り広げられるのか、今後の物語から目が離せません。
シャングリラ・フロンティア 7つの最強種(ユニークモンスター)詳細
- 夜襲のリュカオーン:サンラク最初の遭遇
- 深淵のクターニッド:反転能力を持つ強敵
- 墓守のウェザエモン:初の討伐対象
- 天覇のジークヴルム:英雄を求める龍と呪い
- 無尽のゴルドゥニーネ:謎多き蛇の王
- 冥響のオルケストラ:記憶を映す敵
- 不滅のヴァイスアッシュ:兎の国の神匠
夜襲のリュカオーン:サンラク最初の遭遇
「夜襲のリュカオーン」は、主人公サンラクがこの『シャングリラ・フロンティア』の世界で初めて出会ったユニークモンスターです。この遭遇は、サンラクのゲームプレイに大きな影響を与える出来事となりました。
サンラクがリュカオーンに出会ったのは、ゲームを始めて間もない、レベルも低く装備も貧弱な時期でした。当然ながら、七つの最強種の一角であるリュカオーン(実際にはその分身)に敵うはずもなく、サンラクは手も足も出ずに惨敗してしまいます。この圧倒的な敗北体験が、サンラクの負けず嫌いな性格、いわゆる「クソゲーハンター魂」を刺激し、彼がこのゲームに深くのめり込む大きなきっかけの一つとなりました。
ただ敗北しただけではありません。リュカオーンは、レベルが低いながらも食らいつこうとしたサンラクに「興味」を持ったのか、彼に特殊な「呪い(マーキング)」を刻みつけました。この呪いは非常に厄介で、特定の部位(サンラクの場合は胴と脚)の装備を不可能にするという効果がありました。このため、サンラクは長期間にわたって「鳥頭の半裸」という非常に特徴的な姿で冒険することを余儀なくされたのです。
後にサンラクは仲間と共にリュカオーンの分身と再戦し、ユニークシナリオEXを獲得しますが、本体との決着はまだついていません。このように、夜襲のリュカオーンはサンラクにとって、忘れられない最初の強敵であり、因縁深い相手と言える存在です。
深淵のクターニッド:反転能力を持つ強敵
「深淵のクターニッド」は、巨大なタコ、あるいはクトゥルフ神話に出てくるクラーケンのような姿をしたユニークモンスターです。討伐済みではありますが、その能力は七つの最強種の中でも特に異質で強力でした。
クターニッドの最大の特徴は、文字通りあらゆる事象を「反転」させてしまう能力です。これは非常に強力で、例えば「HPが回復する行動がダメージに変わる」「破壊された地形が元通りになる」といった、ゲームの常識や物理法則すら覆す現象を引き起こします。このため、プレイヤーは常に予想外の状況に対応する必要がありました。
挑戦するためには、ユニークシナリオEX「人よ深淵を見仰げ、世界は反転る」を進め、海底都市「ルルイアス」に潜むクターニッドを7日間という限られた時間のうちに見つけ出し、討伐しなければなりません。戦闘では5段階もの形態変化を行い、その都度異なる攻撃パターンや能力を使ってきます。
さらに、クターニッドには強力な眷属(手下)が存在し、これらを先に倒しておかないとクターニッド本体への攻撃が無効化されてしまうという厄介な特性もありました。攻略には、反転能力への対策、形態変化への対応、そして眷属の処理といった複数の要素をこなす必要があったのです。
運営チームからは七つの最強種の中で「最も弱い」と想定されていたようですが、それでもサンラクを含む7人の熟練プレイヤーが協力し、死力を尽くしてようやく討伐できたほどの強敵でした。この事実は、クターニッドの攻略がいかに困難であったかを物語っています。
墓守のウェザエモン:初の討伐対象
「墓守のウェザエモン」は、『シャングリラ・フロンティア』において、プレイヤーによって初めて討伐されたユニークモンスターとして知られています。白い鎧武者のような、あるいはロボットのような姿をしており、巨大な刀を持っていますが、その正体は神代(ゲーム内の大昔)に生きていた人間です。
ウェザエモンとの戦いが極めて困難とされる最大の理由は、彼が持つ特殊能力「常在挑戦陣」にあります。この能力は、戦闘エリアに入ったプレイヤーやNPC(ノンプレイヤーキャラクター)のレベルを、強制的にレベル50の状態まで引き下げてしまうというものです。ウェザエモン自身のレベルは200と非常に高いため、挑戦者はレベル差150という絶望的な状況で戦うことを強いられます。
戦闘は3つの段階(形態)に分かれており、時間経過とともにウェザエモンは強力な行動をとるようになります。特に第二段階で召喚される馬型の大型ゴーレム「戦術機馬・騏驎(きりん)」は非常に厄介な存在です。騏驎を一定時間内に破壊できないと、ウェザエモンと合体してしまい、さらに強力な第三形態へと移行してしまいます。加えて、「風断」や「入道雲」、そして回避不能とされる超強力な必殺技「天晴(あっぱれ)」など、危険な攻撃を多数繰り出してくるため、攻略は困難を極めました。
本来、運営チームはウェザエモンがゲームの中盤以降に討伐されると想定していたようです。しかし、主人公のサンラク、そして彼の仲間であるオイカッツォ、ペンシルゴンの3人は、入念な情報収集、レベル上げ、アイテム準備に加え、それぞれの卓越したプレイヤースキルと息の合った連携によって、この難攻不落と思われた墓守を打ち破りました。彼らの功績は、他のプレイヤーたちに衝撃を与え、不可能と思われていたユニークモンスター討伐への道を開いた、まさに伝説の始まりと言えるでしょう。
天覇のジークヴルム:英雄を求める龍と呪い
「天覇のジークヴルム」は、黄金の体を持つドラゴン型のユニークモンスターです。彼はただ強いだけでなく、非常に特徴的な性格を持っています。それは、「英雄」の誕生を強く待ち望んでいるという点です。
ジークヴルムは知性が高く人語を理解し、プレイヤーに対して試練を与える存在として立ちはだかります。彼は過去に守るべきものを守れなかった経験からか、現代のプレイヤーたちの中に輝く英雄を見出そうとしています。そのため、戦闘においてもプレイヤーに英雄的な振る舞いを求める特殊なルールを発動させることがあります。
具体的には、「龍法律ノトーリアス【B.I.G】」という能力が挙げられます。これを発動されると、戦闘中に英雄らしい行動をとれば有利な効果(例:復活時間の短縮)が得られる一方、卑怯な行動をとると不利な効果(例:復活時間の増加)を受けることになります。まさに、プレイヤーに「英雄であれ」と語りかけてくるような能力です。
また、他のユニークモンスターと同様に、ジークヴルムもプレイヤーに「呪い(マーキング)」を刻むことがあります。顔に呪いを受ける可能性もあるようです。この呪いがどのようなデメリットをもたらすのか詳細は不明ですが、プレイヤーの行動に何らかの制限を与えるものと考えられます。
魔法やスキルを無効化する力も持ち合わせているため、攻略は非常に困難でした。前述の通り、討伐には多くのクランとプレイヤーが協力する必要があったことからも、英雄を求めるこの龍王の強大さがわかります。
無尽のゴルドゥニーネ:謎多き蛇の王
「無尽のゴルドゥニーネ」は、見た目は中学生ほどの可憐な少女ですが、その正体は全ての蛇型モンスターの頂点に立つ「蛇の王」たるユニークモンスターです。「無尽」という異名の通り、底知れない力を持つ一方で、多くの謎に包まれている点が特徴といえます。
彼女は4体の巨大な龍蛇(グラトス、ヴォレモス、アベルシア、サナトス)を常に従えています。これら龍蛇だけでも非常に強力ですが、ゴルドゥニーネ自身も多彩な毒を用いた攻撃を得意としており、毒で武器を作り出したり、広範囲に毒をまき散らしたりします。
ゴルドゥニーネが「謎多き」と言われる理由は、他のユニークモンスターと比較して情報が少ないためです。例えば、彼女と戦うためのユニークシナリオEXの正式名称や、どうすれば討伐成功となるのか(勝利条件)といった詳細が、現時点ではまだ明確にされていません。
また、彼女は人間や兎族など、他の多くの存在に対して強い憎悪を抱いており、人語を理解し話すことはできても、基本的に友好的な会話は成立しません。そのため、彼女の目的や過去を知ることも難しい状況です。
さらに、ゴルドゥニーネは「分け身」と呼ばれる自身の分身を作り出す能力も持っています。この分け身とプレイヤーがどのように関わるか(例えば、分け身から呪いを受けるか、あるいは協力するか)によって、発生するユニークシナリオが分岐するという複雑な一面も持っています。しかし、そのシナリオ分岐の具体的な内容や結果についても、まだ不明な点が多く残されています。
このように、無尽のゴルドゥニーネはその強大な戦闘能力に加え、多くの謎を持つミステリアスな存在です。なぜ彼女が世界を憎むのか、その力の源は何か、そしてどうすれば打ち勝てるのか、今後の物語の展開から目が離せません。
冥響のオルケストラ:記憶を映す敵
「冥響のオルケストラ」は、七つの最強種の中でも特にユニークな戦闘形式を持つ存在です。彼はエインクルス王国の王城図書館の奥深くに潜んでいるとされ、4番目にサンラクによって討伐されました。
オルケストラとの戦いは、直接的な殴り合いというよりも、プレイヤー自身の冒険の軌跡を試すような形で行われます。具体的には、オーケストラの演奏と共に、挑戦者プレイヤーが過去に戦ったことのある強敵モンスターがランダムで召喚・再現されるのです。これは一種の「ボスラッシュ」形式と言えますが、重要なのは、強い敵とたくさん戦ってきたプレイヤーほど、この試練の難易度が高くなるという点です。
例えば、強敵との激戦を数多く経験してきたサンラクが挑戦した際には、以前倒したはずの墓守のウェザエモンや深淵のクターニッドなどが次々と再現され、再びサンラクの前に立ちはだかりました。このため、サンラクはオルケストラに2度も敗北するという苦杯をなめています。過去の戦いを、装備や状況も含めてある程度再現する必要がある場合もあり、攻略は非常に複雑です。
そして、このボスラッシュを乗り越えて最終楽章に到達すると、プレイヤーの戦闘結果に応じて「正典(カノン)」または「偽典(ぎてん)」という異なるクライマックスが待っています。「正典」ではプレイヤー自身のデータを基にした強力な分身、「偽典」ではプレイヤーの深層心理などを反映したオリジナルモンスターと戦うことになります。
サンラクは仲間の助言を得て、三度目の正直でこの試練を乗り越えましたが、オルケストラはまさにプレイヤーの「記憶を映す敵」であり、これまでの冒険の集大成が問われるユニークモンスターと言えるでしょう。
不滅のヴァイスアッシュ:兎の国の神匠
「不滅のヴァイスアッシュ」は、二足歩行する兎(ヴォーパルバニー)の姿をしたユニークモンスターです。彼は、サンラクの頼れる相棒である鍛冶師兎エムルの父親であり、彼らヴォーパルバニーが統治する兎の国「ラビッツ」の長でもあります。
ヴァイスアッシュの特筆すべき点は、彼が七つの最強種の一角であると同時に、鍛冶職人の最高位である『神匠』の称号を持っていることです。その技術は非常に高く、物語の中でサンラクたちの強力な武器や装備を作成してくれる場面もあり、プレイヤーにとって味方ともなりうる存在です。他のユニークモンスターとも交流があるようで、世界の秘密にも深く関わっていると考えられています。
ただし、彼に会うのは簡単ではありません。通常のゲームプレイでは遭遇できず、特定の条件(強敵との戦闘で功績を挙げるなど)を満たしてユニークシナリオ「兎の国からの招待」を発生させる必要があります。このシナリオを進めてヴァイスアッシュからの信頼を得られれば、神匠ならではの特別な恩恵を受けられる可能性があります。
一方で、彼がなぜ「不滅」と呼ばれるのか、そしてユニークモンスターとしての真の実力はどれほどのものなのかは、まだ多くの謎に包まれています。「兎の国からの招待」クリア後に解放されるユニークシナリオEX「致命兎叙事詩」では、彼と敵対する展開になるのかもしれません。しかし、このシナリオに挑戦するためには、4人のプレイヤーが同時に参加する必要があるという、非常に特殊で厳しい条件が設定されています。
このように、不滅のヴァイスアッシュは、頼れる味方でありながら、未だ謎多き強敵でもあるという、非常に複雑で魅力的な立ち位置のユニークモンスターと言えるでしょう。
シャングリラ・フロンティア 7つの最強種(ユニークモンスター)要点まとめ
- 七つの最強種とは、ゲーム内に存在する特別な7体のユニークモンスターである
- 各個体は世界に一体しか存在せず、討伐後は再登場しない
- 圧倒的な戦闘能力と高度なAI、独自の特殊能力を持つ
- 遭遇すること自体が非常に困難なレアモンスターである
- 公式に定められた明確な強さランキングは存在しない
- モンスターごとの能力や特性が異なり、単純な強さ比較は難しい
- 運営が想定していた難易度順(攻略順)はあったと推測される
- プレイヤーに推奨される公式な討伐順は提示されていない
- 現在までに4体(ウェザエモン、クターニッド、ジークヴルム、オルケストラ)が討伐済みである
- 現在3体(リュカオーン、ヴァイスアッシュ、ゴルドゥニーネ)は未討伐である
- 墓守のウェザエモンはレベル強制ダウン能力を持つ最初の討伐対象となった
- 深淵のクターニッドは事象反転という特殊能力を持つ2番目の討伐対象であった
- 天覇のジークヴルムは魔法・スキル無効化能力を持つ3番目の討伐対象であった
- 冥響のオルケストラはプレイヤーの過去の戦闘履歴を反映する4番目の討伐対象であった
- 未討伐の3体は本体やシナリオ、勝利条件などに多くの謎が残る