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【元奴隷ですが、鬼の奴隷を買ってみたら精力が強すぎるので捨てたい……】2話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
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【元奴隷ですが、鬼の奴隷を買ってみたら精力が強すぎるので捨てたい……】第2話をネタバレありで解説する

第1話で謎の魔女に拾われたソラ。第2話では、そこから3ヶ月が経過したところから物語が始まります。口の悪い魔女と元奴leのソラ、二人の間には奇妙な絆が芽生え始めていました。

魔女(師匠)との騒がしくも温かい日々

ソラは魔女を「師匠」と呼び、彼女の家で「一宿一飯の恩」として様々な雑務を手伝っています 。しかし、その仕事は水汲みや重い鍋洗い、大量の洗濯から薬草の世話、食事の支度まで多岐にわたります

「やらされてるのはもう雑務の域じゃない」「ここのばーさんマジで人使い荒すぎ…!!」

ソラはそう文句を言いながらも、師匠の指示に「ハイ師匠 喜んで〜!!」と元気に返し、健気に働きます 。一見するとこき使われているだけのようですが、そこには奴隷だった頃とは違う、人間らしい温かさが感じられます。

一方でソラは、師匠の体調が日に日に悪化していることに気づいていました。「師匠前より体調悪くなってるからなぁ」「食べる量も減ったし寝てる時間もすごく増えた…」 。口では「意地悪だし口悪いし顔も怖いし……」と言いつつも 、師匠を心配するソラの優しさが垣間見えます。

突然の解雇宣告と隠された師匠の想い

そんな穏やかな(?)日常は、師匠の一言によって突然終わりを告げます。師匠はソラに対し、「ここを出ていきな」「おまえはもう用済みだよ」と冷たく言い放ちました 。

嘘を見抜いたソラの抵抗

突然の出来事にソラはひどく動揺します。「えええ どうして!?」「私がいないでどうやって薬作るんですか!!!」と必死に食い下がりますが、師匠は取り付く島もありません

しかし、ソラは気づいていました。これは師匠の本心ではない、と。体力が衰え、自分の死期を悟った師匠が、ソラを巻き込まないための不器用な優しさであることを見抜いたのです 。だからこそ、ソラは引かずに言い返します。

「もっと搾取しちゃってくださいよ〜」「ケチババアなんだから搾り取るの好きでしょう!?」

わざと憎まれ口を叩き、駄々をこねるように「やだやだやだ出ていかなーい!!!!」と叫ぶ姿は 、もはや単なる同居人ではなく、家族のような深い絆の表れでした。

託された未来への餞別

ソラの必死の抵抗に根負けした師匠は、「一週間」だけという条件で滞在を許します 。そして約束の一週間後、別れの時が訪れます。師匠は旅立つソラに、自身の「薬魔師のローブ」と、老骨に鞭打ってコツコツ貯めたという大金70万Gを渡しました 。

「残念ながらあの世に金は持っていけないからね」「もう必要のない金だよ」

ぶっきらぼうな言葉の裏には、ソラの未来を案じ、一人で生きていけるようにという、師匠の最大限の愛情が込められていたのです。

新たな旅立ちと運命の出会い

師匠からの温かい餞別を胸に、ソラは一人で街へと旅立ちます。「これまでお世話になりました!!」と大声で感謝を伝え、師匠の家を後にしました

奴隷生活が長かったため世間知らずなソラは、大金を手に「さてどうしよう…」と途方に暮れますが、まずは地図を手に入れることを決意します 。そして、地図屋で目当てのものを見つけ、手を伸ばしたその瞬間。

ソラの手は、同じ地図に伸ばされた見知らぬ青年の手と、偶然にも触れ合いました 。二人が「え?」と顔を見合わせる場面で、第2話は幕を閉じます。この出会いは、ソラの運命をどう変えていくのでしょうか。

まとめ【元奴隷ですが、鬼の奴隷を買ってみたら精力が強すぎるので捨てたい……】2話を読んだ感想

第2話は、涙なしには読めませんでした。人使いが荒くて口の悪い師匠が、実はソラのことを深く想っていたという展開に、不覚にも涙腺が緩んでしまいました。特に、ソラを突き放そうとする師匠の嘘を、ソラが見抜いて「もっと搾取してくださいよ!」と駄々をこねるシーンは、二人の間に生まれた親子にも似た深い絆が感じられて、本作屈指の名場面だと思います。

師匠が最後に渡したローブと大金は、単なる餞別以上の、ソラへの「生きていけ」という力強いメッセージだと感じました。自分の死期を悟りながらも、遺される者の未来を想う師匠の愛情の深さに、胸が熱くなります。

そして、感動的な別れの直後、物語は新たなステージへ進みます。地図屋での青年との運命的な出会い! まさに「ボーイミーツガール」の王道とも言えるラストシーンに、今後の展開への期待が一気に高まりました。師匠との別れは悲しいですが、ソラの新たな旅と恋の始まりを予感させる、希望に満ちた素晴らしいエンディングでした。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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