【元奴隷ですが、鬼の奴隷を買ってみたら精力が強すぎるので捨てたい……】3話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【元奴隷ですが、鬼の奴隷を買ってみたら精力が強すぎるので捨てたい……】第3話をネタバレありで解説する
師匠との別れを経て、一人で街へやってきたソラ。第3話では、第2話のラストで出会った青年とのやり取りから、物語が大きく動き出します。この出会いが、ソラの運命を新たなステージへと導くことになるのです。
冒険者ジェイクとの出会い
ソラが一人の青年と出会ったのは、街の地図屋でした。残り一つしかない地図を、偶然にも同時に手に取ってしまった二人 。気まずい雰囲気の中、青年はソラに地図を譲ろうとしますが、彼は彼で次の街へ行くために地図を確認したい状況でした 。
地図が繋いだ不思議な縁
そこで青年は「俺は君に地図代の3分の1の金額を払う」「代わりに俺にも地図を見せて もらえないかな?」という賢明な提案を持ちかけます 。突然の申し出に、ソラは「もしこのお兄さんが悪い人だったら…?」と一瞬警戒心を抱きますが、彼の邪気のない笑顔を見て、その提案を受け入れることにしました 。
この青年の名はジェイク。爽やかで機転の利く彼は、ソラの旅路において、かけがえのない存在となっていきます。
初めての「おつかい」と芽生える信頼
ジェイクが店の外で待つ間、ソラは人生で初めての買い物に挑みます 。しかし、奴隷生活が長かった彼女は、お金の数え方すら分かりません 。
「奴隷はお金持たせてもらうことないからなぁ…」
戸惑いながらも、なんとか知っているふりをして金貨を出し、お釣りを無事にもらうことができました 。地図を一つ買うだけでぐったりと疲れ果ててしまうソラの姿は、彼女がこれまでどれだけ普通の生活から隔離されていたかを物語っています 。
決意の護衛依頼
店の外で待っていたジェイクに地図を見せると、彼が「グロッソ」という商人の街を目指す冒険者であることが判明します 。そこは物流が盛んな大きな街で、大概の物が手に入るとのこと 。話を聞いたソラもグロッソへ行くことを決意し、一人旅の不安から、思い切ってジェイクに護衛を依頼するのでした 。
「お兄さんのこと雇えますか!?」
ジェイクは、一日8000Gで食事付き、グロッソに着いたらギルドに後払いで依頼した形にする、という条件でこれを快諾 。こうして、ソラとジェイクの5日間にわたる旅が始まりました 。
大都市グロッソとソラの衝撃的な目的
5日後、二人は無事に大都市グロッソへ到着します 。早速宿を探しますが、そこでソラは世界の厳しさを知ることになりました。冒険者の身分証であるギルドカードがないと、宿代がなんと5倍の3000Gにもなってしまうのです 。ジェイクがいてくれたことの有難みを、ソラは身をもって実感します。
そして宿屋「踊る大鷲亭」に着き、ジェイクがシングルの部屋を二つ頼んだその時、ソラから衝撃的な言葉が飛び出します 。
「あ!私はツインで!!」
戸惑うジェイクに、ソラは自身の驚くべき目的を打ち明けました。 「初期投資として戦える奴隷を買おうかと思って」 元奴隷であったソラが、なぜ奴隷を買おうとしているのか。その理由は、自分に戦闘能力がなく、旅を続けるうえで毎回護衛を雇うお金もないから、という非常に切実なものでした 。
いざ奴隷商館へ、そして運命の男
ジェイクは「俺はおすすめしないけどね…」と心配しつつも、ソラの固い決意を尊重し、治安の悪い地区にある奴隷商館まで案内してくれます 。
しかし、ソラが足を踏み入れた奴隷商館は、彼女の想像とは違う薄暗い場所でした 。ソラが「これじゃない感すごいんだけど…」と感じていると、檻の中にいた一人の男の奴隷と目が合います 。鋭い眼光を持つその男が、おもむろにソラに問いかけました。
「…お客様 奴隷をお求めで?」
この男との出会いが、ソラの運命の歯車を大きく回していくことになります。
まとめ【元奴隷ですが、鬼の奴隷を買ってみたら精力が強すぎるので捨てたい……】3話を読んだ感想
第3話は、物語が大きく動き出した回でした。冒険者ジェイクの登場で、ソラの孤独な旅が一気に明るく、そして賑やかになったように感じます。彼との出会いは、ソラにとってまさに幸運でした。地図をめぐるやり取りから護衛の依頼まで、テンポの良い展開にワクワクが止まりませんでした。
特に印象的だったのは、ソラが初めて一人で買い物をするシーンです。お金の数え方が分からず戸惑う姿は、彼女の過去を思うと切なくもありましたが、同時に自分の力で何かを成し遂げた彼女の姿に、心から「よかったね」と声をかけたくなりました。
そして、何と言っても最大の衝撃は、ソラの口から「奴隷を買う」という目的が語られたことです。元奴隷である彼女が、なぜ?と思いましたが、その理由が「生きるため」という切実なものだと分かり、胸が締め付けられる思いでした。彼女の決断の重みがひしひしと伝わってきます。
ラストシーンでついに現れた、タイトルにも繋がるであろう運命の男。頼れる相棒ジェイクと、謎多き奴隷の男。二人の男性との出会いが、ソラの人生をどう変えていくのか。今後の展開から目が離せません。
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