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【元奴隷ですが、鬼の奴隷を買ってみたら精力が強すぎるので捨てたい……】1話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
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【元奴隷ですが、鬼の奴隷を買ってみたら精力が強すぎるので捨てたい……】第1話をネタバレありで解説する

物語は、主人公の女性ソラが「よし決めた!」「買います!この奴隷 ください!!!!」と、鬼の奴隷を購入しようとする衝撃的な場面から始まります。 しかし、なぜ彼女は奴隷を買おうとしているのでしょうか。物語は時間を遡り、彼女の壮絶な過去が明らかになっていきます。

虐げられ続けた奴隷少女ソラ

主人公の名前はソラ・オーノ。 彼女は11歳の時に異世界へ迷い込み、それからずっと奴隷として生きてきました。 奴隷市場で商品として扱われる日々は過酷そのものです。

買い手のつかない絶望

ある日、ソラは客から品定めをされますが、弱々しい見た目から「病気か何かか?」と疑われてしまいます。 頑丈な奴隷を求めていた客は、足腰の弱いソラを見て購入をやめてしまいました。 この出来事が、ソラの心をさらに追い詰めていきます。「昨日のお客さんに買ってもらえてたら…こんなことにならずに済んだのに……」という彼女の独白からは、先の見えない絶望がひしひしと伝わってくるようです。

言うことを聞かなかった罰なのか、ソラは主人から一晩中立たされるという罰を受け、心身ともに限界に達していました。 フラフラの状態で、また奴隷市場に出されることへの恐怖と、「もう嫌だ」という悲痛な叫びが、彼女の置かれた状況の過酷さを物語っています。

偶然手にした自由への切符

物語が大きく動くのは、ソラがビオルグ市役所の奴隷登録所に連れて行かれた時でした。 ここで、信じられない出来事が起こります。

主人のミスが招いた解放

本来、ソラの主人は彼女を「労働奴隷」から、より高値で売れる「愛玩奴隷」へ登録変更するつもりでした。 「お前みたいな貧相なのもそれなりの値段がつくからなぁ…」という主人の言葉からは、ソラへの非道な扱いがうかがえます。

しかし、この主人の連絡ミスが、ソラに奇跡をもたらしました。役所の職員が解呪の呪文を唱えると、ソラの首についていた奴隷の証である首輪が、カシャンと音を立てて外れてしまったのです。 予期せぬ出来事に、ソラ自身も役所の職員もあっけにとられます。 こうして彼女は、図らずも奴隷の身分から解放されたのでした。

孤独な逃亡の始まり

自由の身になったものの、ソラに安息の時は訪れません。いつ主人が間違いに気づき、連れ戻しに来るか分からない恐怖から、彼女はひたすら遠くへ逃げることを決意します。

しかし、飲まず食わずで2、3日も歩き続けた体は、すでに限界でした。 空腹と疲労で意識が遠のく中、ソラは故郷である日本の食べ物や、優しかった家族のことを思い出します。 オムライス、サンドイッチ、そしてラーメン…。 温かい記憶が、彼女の孤独と空腹を一層際立たせるのです。そしてついに、「しょうゆうラーメン一つください…」とつぶやきながら、道端に倒れてしまいました。

魔女との出会いが運命を変える

意識を失ったソラが次に目を覚ましたのは、見知らぬ家でした。 目の前にいたのは、自分を「魔女さ」と名乗る一人の老婆。 「今からアンタを食うつもりだよ」と不気味な冗談を言う魔女ですが、倒れていたソラを介抱してくれたようです。

魔女はぶっきらぼうにパンと水を差し出し、ソラは夢中でそれを頬張ります。 その様子を見ていた魔女は、「力仕事だからね 体力つけてもらわないと困るのさ」と告げました。

絶望的な奴隷生活から逃れ、孤独な逃亡の末にたどり着いた場所。それは、魔女の家での新たな生活の始まりを予感させるものでした。この老婆との出会いは、ソラの人生にどのような変化をもたらすのでしょうか。物語はまだ始まったばかりです。

まとめ【元奴隷ですが、鬼の奴隷を買ってみたら精力が強すぎるので捨てたい……】1話を読んだ感想

第1話を読んで、まず心を鷲掴みにされたのは、主人公ソラのあまりにも過酷な境遇でした。異世界で奴隷として虐げられる姿は読んでいて胸が痛みます。だからこそ、主人の単純なミスによって自由を手に入れるシーンは、思わず「よかった!」と声に出してしまうほどの爽快感がありました。

物語の冒頭で、ソラが鬼の奴隷を買おうとする場面から始まったことも、非常に巧みな構成だと感じます。 なぜ、元奴隷だった彼女が、今度は奴隷を買う側になるのか。その大きな謎が、辛い過去編を読み進める上での強い推進力になりました。

そして、絶望の淵で倒れたソラが出会った、謎の魔女の存在感が素晴らしいです。「アンタを食う」なんて物騒なことを言いながらも 、結局は食事を与えてくれるツンデレ(?)っぷりに、今後の展開への期待が膨らみます。過酷な運命に翻弄されてきたソラが、この魔女との出会いをきっかけに、どのように自分自身の人生を切り拓いていくのか。そして、いつ、どのようにしてタイトルにもある「鬼の奴隷」と出会うのか。気になる要素が満載で、早く続きが読みたくなる、非常に引きの強い第1話でした。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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