復讐モノ

【壊職代行】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
スポンサーリンク

【壊職代行】第5話をネタバレありで解説する

パワハラ上司・中宮を待ち受ける地獄の「研修」。第5話では、彼の「壊職」が完了すると共に、物語はついに諸悪の根源である社長・間々田楓馬との最終決戦へと突入します。

色仕掛けの罠、暴行犯への転落

物語は、静香の色仕掛けに理性を失った中宮が、彼女に襲い掛かろうとする場面から始まります。しかし、それはもちろん巧妙な罠でした。行為に及ぶ寸前、静香は中宮を力強く突き飛ばすと、彼の表情は驚きと混乱に変わります。

「うるせえ!!!」「お前みたいな無能のせいでいつも俺は足を引っ張られるんだ!!!」

静香が浴びせたのは、かつて中宮が部下たちに吐き捨てていた暴言そのものでした。そこへ、待っていたかのように鬼塚たち壊職代行のメンバーが現れ、「人の女に手ェ出しやがって!!!」と叫びながら中宮を殴り飛ばします 。静香が「中宮さんが無理やり…!!」と涙ながらに訴えることで、状況は完全に「中宮が女性に暴行を働いた」というシナリオに仕立て上げられてしまいました

究極の二択「臓器売買」か「遠洋漁業」か

土下座して命乞いをする中宮に対し、鬼塚は「コンクリの準備だ」と冷酷に言い放ちます 。そして、この場を収める条件として「一億用意しろ」と、到底不可能な要求を突きつけました

貯金が500万円ほどしかないと知ると、鬼塚はさらに中宮を追い詰めます。「人間のパーツって金になるんだ…」と、臓器売買の可能性をちらつかせたのです 。死の恐怖に震え、失禁する中宮 。その彼に、鬼塚はもう一つの選択肢を提示します。それは、「5年間、カニ漁船で働く」という、地獄のような労働でした 。臓器を売られる恐怖と、わずかな希望の間で、中宮は「か…カニ漁でいいです!!!」と、その提案に食いついてしまいます 。

『壊職』完了、そして最後の標的

こうして、中宮の運命は決しました。1ヶ月後、彼が送られたのは、言葉も通じない外国人船員たちに囲まれ、逃げ場のない海の上で過酷な労働を強いられる本物の地獄でした 。その様子をタブレットで確認した静香は、「大好きなパワハラの神髄を味わえて中宮もさぞ満足でしょう」と妖しく微笑み、「中宮健也『壊職』完了」を宣言します 。

その頃、全ての元凶である社長の間々田は、バーで優雅に酒を飲んでいました。彼は、ネットに流れる元社員二人の悲惨な末路を肴に、「いい気味だぜ!!!」「無能なヤツに価値なんかねーよ!!」と高笑いしています 。反省の色など微塵もなく、彼の傲慢さは自らの破滅を早めるだけなのでした。

最終作戦始動、内部からの破壊

壊職代行の計画は、最終段階へと移行します。静香は、なんと「大手出資者の孫娘」という触れ込みで、フマホームに新入社員として潜入するという大胆な作戦を実行に移します 。彼女の狙いは、会社を内部から破壊することでした 。

公園で鈴木と作戦の確認をする静香は、こう告げます。 「三木と中宮はほどほどで許してやりましたけどね」「すべての元凶である間々田は半端では許しません」

彼女は、間々田に「精神的…社会的…肉体的…すべての痛みを味わってもらいます」と、これまで以上に壮絶で完全な復讐を遂げることを誓うのでした

投げつけられた禁断の言葉「無能な経営者」

新入社員として会社に潜入した静香。彼女はさっそく、間々田が鈴木を「対応係」としていびる現場に遭遇します。「『謝る』って仕事を与えてやってんだろ!!!」「キングオブ無能だな!」と罵倒する間々田

その時、静香は冷静に、しかしはっきりと割って入りました。 「あの~この『対応係』って意味あるんでしょうか?」

彼女は、その場しのぎの謝罪がいじめでしかないことを論理的に指摘します。そして、間々田の顔をまっすぐに見つめ、決定的な一言を放つのです。

「社員一人をいじめるために会社全体の評判を落とすなんて…『無能な経営者』のすることですよね?」

自分が最も見下し、最も言われたくない禁断の言葉を投げつけられ、絶対的権力者であった間々田の表情が凍りつくところで、物語は最高潮の局面を迎えます。

まとめ【壊職代行】第5話を読んだ感想

第5話は、中宮への復讐劇のフィナーレと、ラスボスである間々田社長との最終決戦の幕開けが描かれ、興奮と戦慄が止まらない回でした。中宮を破滅に追いやる手口は、もはや芸術的なまでの悪意と緻密さに満ちています。「臓器売買」という究極の恐怖で判断力を奪い、「遠洋漁業」という名の無間地獄へ送り込む流れは、人間の心理を完璧に掌握した悪魔の所業だと感じました。

そして、何よりも胸が熱くなったのは、ついに諸悪の根源である間々田社長への「壊職」が始まったことです。まさか「出資者の孫娘」として会社に潜入するとは、その大胆な作戦に度肝を抜かれました。これから始まるであろう内部からの破壊工作を想像するだけで、ワクワクが止まりません。

圧巻だったのはラストシーンです。絶対的な権力者として君臨してきた間々田社長に対し、静香が彼の最も触れられたくない部分、すなわち「無能」という言葉を突きつける場面は、鳥肌が立つほどのカタルシスがありました。あの凍り付いた間々田の表情は、彼の牙城が内側から崩れ始める号砲のようでした。「三木と中宮はほどほどだった」という静香のセリフが、これから始まる復讐がいかに凄惨なものになるかを物語っており、次回の展開が待ちきれません。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【壊職代行】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【壊職代行】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【壊職代行】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【壊職代行】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
スポンサーリンク
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました