【復讐の王子様】14話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【復讐の王子様】第14話をネタバレありで解説する
第13話にて、女優になるという野心に付け込まれ、美馬響(みま ひびき)との「コラボ」提案を受け入れた千石玲奈(せんごく れいな)。第14話では、順風満帆に見えた二人の活動が、玲奈を栄光の頂点へと押し上げた後、一気に地獄へと突き落とす、響の恐るべき計画の次なる段階が描かれます。
偽りのカップルチャンネル
響と玲奈のコラボは、玲奈の予想を遥かに超える成功を収めます。
大成功のコラボ企画
二人は早速「Pチューブ」(動画投稿サイト)チャンネルを開設し、「インフルエンサーの玲奈とコラボします!」と活動を開始しました 。記念すべき第一回目の企画は「デート企画」 。都内の人気カフェを訪れる二人の姿は、視聴者から「悔しいけどお似合いカップルすぎ!」「響まじ尊い」といった絶賛のコメントで溢れ、動画の再生回数は驚異的な伸びを見せます 。玲奈は、「コイツと手を組んだのは正解だったわ」と、響の企画力と相乗効果に満足気な様子です 。
ビジネスとしての「交際」
コラボが順調に進む中、響は玲奈にさらなる提案を持ちかけます。「俺たち付き合わない?」 。突然の告白に驚く玲奈ですが、響はその理由を冷静に説明します。「デート企画が一番数字いいし」「カップルとしてチャンネル作った方がもっと反響出そうじゃないか?」 。あくまでビジネスのため。その合理的な提案は、野心家の玲奈にとって非常に魅力的に響きました。
夢への階段、そして罠へ
響の提案は、玲奈の夢を後押しする最高のチャンスに見えました。
手にしたテレビ出演の切符
響は、「玲奈と撮影してて本当に楽しかったから」と、本心であるかのように囁き、玲奈の心を揺さぶります 。女優の夢が近づくならと、彼女はこの「偽りの交際」を受け入れました 。二人が交際を宣言した動画は、過去最高の反響を呼びます 。そして数日後、その人気が大きなチャンスを引き寄せるのです。玲奈の元に、なんと「PPテレビ」からテレビ出演のオファーが舞い込みました 。これには玲奈も、「やったな玲奈 夢に一歩近づいたな」と響に言われ、「やっとここまで来た!」「これからは私の時代になるのよ!!」と、有頂天になります 。
絶頂からの突き落とし
カフェで優雅に「人気者はどこにいても目立つわね」と悦に入っていた玲奈 。まさにその時、彼女のスマートフォンに通知が殺到します 。しかし、それはファンからの賞賛ではありませんでした。「拾売マジクソ女wwww」「うわ 最低じゃん引くわ」「響と別れろよ」。画面に並んでいたのは、彼女を罵倒する、おびただしい数の誹謗中傷コメントだったのです 。
炎上
状況が理解できない玲奈は、ただ呆然と画面を見つめることしかできません。
「私がクソ女…?」
ついさっきまで自分を褒め称えていたはずの世間からの、あまりに突然の、そして暴力的な手のひら返し。「私がクソ女…?」 。彼女は、自分がなぜこれほどまでに憎悪の対象となっているのか、その理由を全く理解できずにいました。響が仕掛けた復讐の罠は、玲奈を栄光の頂点に立たせたその瞬間に、彼女の足元を崩す形で発動したのです。
まとめ【復讐の王子様】14話を読んだ感想
第14話は、響の復讐計画のスケールと狡猾さが、新たな次元に突入したことを感じさせる回でした。最初のターゲットであった萌絵への復讐とは異なり、玲奈に対しては「成功」という名の甘い毒をじっくりと飲ませ、彼女が最も幸福を感じた瞬間に地獄へ突き落とす。その手口のえげつなさに、読んでいて鳥肌が立ちました。
特に印象的だったのは、響が玲奈に「付き合おう」と提案するシーンです。萌絵を落とした時のような甘い言葉ではなく、「数字が取れるから」というビジネスライクな理由を提示することで、プライドが高く野心家の玲奈を納得させる。ターゲットの性格を完璧に分析し、それぞれに最適化されたアプローチを取る響の知能犯ぶりには脱帽です。
そして、テレビ出演という最高のタイミングで仕掛けられた「炎上」。一体、響は何をしたのか? 玲奈のどんな秘密を、どんな形で暴露したのか? その謎が、読者の興味を強く引きつけます。これは、現代社会におけるSNSの恐ろしさを見事に描いた展開とも言えるでしょう。
女王様気取りだった玲奈が、一瞬にして奈落の底へ突き落とされる様は、まさに痛快の一言。しかし、本当の復讐はまだ始まったばかり。これから響が、絶望の淵に立たされた玲奈に、どのようにとどめを刺していくのか。次回の展開が待ちきれません。
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