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【復讐の王子様】21話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
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【復讐の王子様】第21話をネタバレありで解説する

前回、養護教諭の緑原先生に「私が宇佐美響子です」と、その驚くべき正体を明かした美馬響(みま ひびき)。第21話では、二人の魂が共鳴し、固い復讐の同盟が結ばれる瞬間と、次なるターゲット、そして全ての元凶である黒幕の存在が、明確に示されます。

涙の誓いと協力者の誕生

響の告白を受け、緑原先生はすぐにはその事実を飲み込めませんでした。

明かされた真実

響は、これまでに起きた全ての出来事を、緑原先生に打ち明けます。あまりにも非現実的な話。しかし、響が語る学校での出来事やいじめの詳細は、緑原先生が知る事実と全て一致していました。ようやく全てを理解した緑原先生は、安堵と後悔の念から涙を流します。「本当に良かった」「生きててよかった」。彼は、救えなかった生徒が生きていたことを喜び、そして、一度は見捨ててしまった自分を責めるように泣き続けるのでした。

「僕を君の協力者にしてくれ!」

響が、この新しい体でいじめっ子たちへの「復讐です」を遂げることを宣言すると、緑原先生の目に、決意の光が宿ります。「僕に何かできることはあるかい?」。響は一度、「これは私の問題なので先生は巻き込めません」と断ります。しかし、緑原先生は引き下がりません。「君だけの力では限界がある」「僕を君の協力者にしてくれ!」「今度こそ君を助けたいんだ」。彼のその言葉は、罪悪感からの贖罪であり、果たせなかった正義を今度こそ貫くための、魂の叫びでした。こうして、響の復讐計画は、最強の協力者を得たのです。

次なる復讐計画

場面は現在に戻り、保健室での定期健診の場面へ。二人の計画は、次の段階へと進みます。

ターゲットの再確認

これまでに、柳萌絵と千石玲奈への復讐を完遂させた響。彼は緑原先生と共に、残るターゲットの確認を行います。「残るは鬼澤と阿久津」。彼らは、かつて響子に暴行を加えた、あの男子生徒二人組です。

首謀者・鴨志田妃菜乃

しかし、響が本当に倒すべき相手は、彼らだけではありませんでした。「それと…先生の話だと」「もう1人」。緑原先生は、その人物の名を告げます。「この学園の理事長の娘」「鴨志田妃菜乃」「彼女こそがいじめの首謀者だ」。全ての悲劇を裏で操っていた真の黒幕。ついに、ラスボスの名前が明らかにされました。

静かに動く黒幕

その頃、黒幕である妃菜乃は、理事長室で玲奈の炎上に関するネットニュースを冷静に眺めていました。

削除されたアカウント

彼女は、玲奈のSNSアカウントだけでなく、その恋人であったはずの「美馬響」のアカウントまでもが、綺麗に削除されていることに気づきます。駒の一つであった玲奈の自滅など、彼女にとっては些細なこと。しかし、この「美馬響」という謎の存在には、興味を惹かれているようでした。

「美馬響、一体何者かしら」

「美馬響―――」「一体何者かしら」。妃菜乃は、この一件の裏に、自分の知らない何者かの意図が働いていることを、その類稀なる頭脳で感じ取り始めていました。響の存在は、ついに黒幕にまで届いてしまったのです。

まとめ【復讐の王子様】21話を読んだ感想

第21話は、響と緑原先生の共闘関係が正式に結ばれる、非常に胸が熱くなる回でした。緑原先生が、ただの後方支援者ではなく、自らの罪の意識と、果たせなかった正義への強い想いから、響の「協力者」となることを懇願するシーンは、本作屈指の名場面だと思います。二人の間には、単なる利害関係を超えた、魂のレベルでの強い絆が感じられました。

そして、ついに明かされたラスボス、鴨志田妃菜乃の存在。彼女の存在が、この復讐劇を単なる生徒間のいじめへの仕返しではなく、学校という組織に根付く、より大きな悪との戦いへと昇華させています。

ラストで、妃菜乃が響の存在に気づき、興味を持つシーンは、今後の展開を予感させる、非常にスリリングなものでした。これまでのターゲットとは違い、妃菜乃は感情で動くタイプの人間ではありません。冷静沈着で、頭脳明晰な彼女を、響と緑原先生のタッグがどう追い詰めていくのか。最強の敵を前に、復讐の王子様の真価が問われることになりそうです。物語は、次なるステージへ。その幕開けに、期待が高まります。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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