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【復讐の王子様】22話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
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【復讐の王子様】第22話をネタバレありで解説する

柳萌絵、千石玲奈という二人のターゲットへの復讐を完遂させた美馬響(みま ひびき)。しかし、彼の計画はまだ終わりません。第22話では、復讐の舞台をバスケットボールコートへと移し、残る二人のターゲット、鬼澤(おにざわ)と阿久津(あくつ)に、その刃を向け始めます。

新たな舞台と標的たち

物語は、活気に満ちた体育館でのバスケ部の練習風景から始まります。しかし、そこには不穏な空気が流れていました。

バスケ部の絶対的エース、鬼澤と阿久津

かつて響子に暴行を加えた二人組、鬼澤と阿久津は、今やバスケ部の絶対的エースとして君臨していました 。彼らは、練習試合で上級生に対してラフプレーを仕掛け 、それを咎められると「雑魚は黙ってろよ」「悔しかったらレギュラー取り返してみろよヘタクソ」などと暴言を吐き、先輩を敬う様子は微塵もありません 。その傲慢な態度は、彼らの人間性を如実に物語っています。

復讐の王子、入部する

そんな彼らが支配するバスケ部に、響は足を踏み入れます 。彼は、「1年の美馬響です」「バスケの経験はありませんがよろしくお願いします」と、あくまで物腰柔らかく、無害な新入部員として自己紹介をしました 。彼の登場に、部員たちは「Pチューブの…インフルエンサーだった奴じゃん」とざわつきます

早速始まった洗礼

響の正体を知る鬼澤と阿久津は、彼を歓迎するはずもありません。彼らは、早速その牙を剥きます。

「二股かけられた元カレ」という挑発

二人は、響に近づくなり、「玲奈の元カレが何しに来たんだよ」「確かアイツに二股かけられたんだっけ?かわいそ〜」と、SNSでの炎上騒ぎを蒸し返し、彼を執拗にからかいます

マネージャーへの威圧

この卑劣な挑発を見かねた同学年の女子マネージャー・水川綾音(みずかわ あやね)が、「ちょっと…!」と間に入ろうとします 。しかし、鬼澤は「お前こいつの肩持つのか?」と、彼女を鋭く睨みつけ、威圧するのでした 。その威圧感に、彼女は何も言えなくなってしまいます

仕掛けられた入部テスト

ギャラリーの女子生徒たちが、自分ではなく響に声援を送っていることに、鬼澤は苛立ちを募らせます

嫉妬と侮り

「こんな顔しか取り柄のない野郎に騒ぎやがって」。鬼澤は、響をただの顔が良いだけの男と侮り、「少し痛い目みせてやるか」と、彼を潰すことを決意します

「1点でも取れたら認めてやる」

鬼澤は、バスケ未経験者の響に対し、「お前みたいなド素人はバスケ部に必要ねぇ」と言い放ちます 。そして、「俺から1点でも取れたらバスケ部に入るのを認めてやる」と、1on1での勝負を挑むのでした 。これは、未経験者である響を、部員たちの前で公開処刑にすることで、自らの力を誇示しようという、あまりに傲慢な入部テストでした。

まとめ【復讐の王子様】22話を読んだ感想

これまでの頭脳戦、心理戦とは打って変わって、次の舞台がバスケットボールコートという、よりフィジカルな場所になったことに、まず興奮を覚えました。そして、新たにフォーカスされた鬼澤と阿久津というターゲット。彼らは、これまでのターゲットとは質の異なる、典型的な体育会系のいじめっ子として描かれており、その単純な悪意が、逆に新鮮で、早く彼らの鼻っ柱が折られるところを見たいという気持ちにさせられます。

響が「バスケ未経験者」として入部するシーンは、お決まりの展開でありながら、復讐劇のスパイスとして非常に効果的です。我々読者は、彼がジムで体を鍛えていることを知っているため、鬼澤が仕掛けた「公開処刑」が、そのまま彼自身へのブーメランとなるであろうことが予測でき、期待感が高まります。

そして、女子マネージャーの水川さんの存在も気になるところです。彼女は、萌絵や玲奈とは違い、いじめに加担しない正義感を持った人物のようです。彼女が今後、響の復讐劇にどのように関わってくるのか、あるいは新たなターゲットとなってしまうのか、その動向からも目が離せません。

傲慢な絶対的エースと、全てを計算して乗り込んできた未経験者の王子様。勝敗の行方は火を見るより明らかですが、響が一体どのような方法で、彼らのプライドを、そしてバスケ選手としての魂をへし折るのか。痛快な下剋上が始まるであろう、次回の展開が待ち遠しくてたまりません。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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