【復讐の王子様】36話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【復讐の王子様】第36話をネタバレありで解説する
鬼澤と阿久津を社会的に抹殺し、計画を着実に遂行する美馬響(みま ひびき)。しかし、その裏では、全ての元凶である黒幕・鴨志田妃菜乃(かもしだ ひなの)が、静かに、そして冷静に、謎の転校生「美馬響」の正体を探り始めていました。第36話では、黒幕と、彼女にかつて使われた駒との、危険な再会が描かれます。
黒幕、動く
物語は、理事長室でスマートフォンを眺める妃菜乃の姿から始まります。
ターゲットたちの「偶然の」破滅
彼女は、自分の手駒であった玲奈、萌絵、鬼澤、阿久津の4人が、短期間のうちに次々と破滅していった事実を整理していました 。そして、その全ての事件に「美馬響」という一人の男が関わっていることに気づきます 。これがただの偶然であるはずがない、と。妃菜乃は、この謎の男の正体を突き止めるため、自ら行動を開始します 。
壊れた駒への訪問
妃菜乃が向かった先は、響によって心身ともに破壊された、千石玲奈の自宅でした 。彼女は、玲奈の母親に「親友の私から学校に来るよう説得してみますね」と、心配する友人を装い、玲奈の部屋へと案内させます 。
女王と豚
妃菜乃が玲奈の部屋で目にしたのは、かつての女王の見る影もない、変わり果てた彼女の姿でした。
変わり果てた玲奈の姿
部屋に引きこもり、完全に生気を失った玲奈 。その姿を見た妃菜乃は、「ストレスでちょっと太っただけでしょ」「不衛生な吹き出物 膨張した顔 醜い豚以下ね」と、容赦ない言葉で彼女を侮辱します 。彼女にとって、玲奈はもはや何の価値もない、壊れたおもちゃでしかありませんでした。
「次はアンタの番かもね」
妃菜乃の侮辱に、玲奈は激しく反発します。そして、彼女はSNSで知った鬼澤と阿久津の末路に触れ、妃菜乃に警告を発します。「2人ともあいつに関わって破滅したらしいじゃない」「私と萌絵を合わせて4人…」「ちょうどこの4人だけど偶然なのかしら?」 。そう、響が狙っているのは、かつて宇佐美響子をいじめた、この4人であると。そして玲奈は、不気味な笑みを浮かべ、妃菜乃にこう告げるのです。「もしかしたら」「次はアンタの番かもね」 。
悪魔たちの再契約
玲奈の言葉は、さすがの妃菜乃をも動揺させたようでした。
破滅を恐れる黒幕
「もしそうだといてもあの男に見覚えがないわ」「私たちを狙っている理由は?」 。妃菜乃は、響の動機が読めないことに、わずかながら焦りを見せます。そんな彼女に、玲奈はとんでもない提案を持ちかけました。
「私が響を潰してやるわ」
「このままアンタまで破滅させられてもいいの?」。玲奈の問いに、妃菜乃は答えることができません。玲奈は続けます。「手駒はもういないんでしょう?」、「手を貸すからもう一度協力して」「私が響を潰してやるわ」 。響への復讐心に燃える玲奈は、自らが妃菜乃の「手駒」となり、響を潰すことを提案したのです。
まとめ【復讐の王子様】36話を読んだ感想
第36話は、物語が最終局面へと向かう中で、まさかの「敵同士の共闘」という、衝撃的な展開が描かれました。響によって全てを奪われた玲奈が、今度は響への復讐のために、自らを地獄へと導いた黒幕・妃菜乃と再び手を組む。この悪魔と悪魔の再契約には、読んでいて鳥肌が立ちました。
特に、変わり果てた玲奈の姿と、彼女に投げかけられる妃菜乃の容赦ない言葉は、二人の歪んだ関係性を的確に表しており、強烈な印象を残します。しかし、そんな状況下でも、玲奈が冷静に状況を分析し、妃菜乃を揺さぶる様は、彼女がただの女王様気取りではなかったことを示しており、キャラクターの新たな一面を見ることができました。
響、妃菜乃、そして、新たに復讐者となった玲奈。三者の思惑が入り乱れる、まさに三つ巴の戦いの幕開けです。響は、この予期せぬ反撃に、どう立ち向かうのでしょうか。そして、玲奈と妃菜乃の危険な協力関係は、どのような結末を迎えるのでしょうか。
物語は、単純な復讐劇から、より複雑で、より予測不可能な心理戦へと進化しました。最終章に向けて、最高のスパイスが投下されたと言えるでしょう。この先の展開から、一瞬たりとも目が離せません。
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