【復讐の王子様】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【復讐の王子様】第4話をネタバレありで解説する
絶望の果てに自ら命を絶ち、とびきりのイケメンになることを願った宇佐美響子。第3話の衝撃的なラストから続く第4話では、彼女の願いが想像を絶する形で現実となり、壮絶な復讐劇の本当の幕開けを告げます。
鏡の中の見知らぬ自分
物語は、浴槽で目覚めた響子が「なんで死んでないの…」と戸惑う場面から始まります 。
死ねなかったことへの戸惑い
響子は、自分が死にきれなかったことに混乱し、「どうしよう…まだ薬残ってたっけ…」と、再び命を絶とうとします 。しかし、立ち上がろうとした彼女を、経験したことのない体の重さが襲うのです 。「薬のせいかな 自分の体じゃないみたい…」 。この時、彼女はまだ自分の身に起きた異変の全貌を理解していませんでした。
「あなた誰ですか!?」というパニック
洗面台の鏡を覗き込んだ響子は、そこに映る見知らぬ青年の姿に絶叫します 。「!!!? あなた誰ですか!? 知らない人が家にいる!!!」 。家に見知らぬ不審者がいると勘違いし、本気でパニックに陥る響子。しかし、鏡の中の青年が自分と全く同じ動きをすることに気づき、恐る恐る自分の顔に触れます 。すると、鏡の中の青年も同じように顔に触れるのです。ここでようやく、彼女は鏡に映るイケメンが、自分自身であるという信じがたい事実に直面します。「なんで!? なんで男になってるの…!?」 。
叶ってしまった最後の願い
ありえない現実に、響子はこれが夢ではないかと疑います 。
「夢じゃない…」という現実
しかし、洗面所にあった睡眠薬の瓶を手に取ると、中身が減っているのがわかりました 。これは紛れもない現実なのだと悟った響子は、意識が途切れる直前の出来事を思い出します。「…もしかして あの時願ったから…?」 。そう、彼女が死の間際に願った、「人生やり直せるなら男になりたい」 、そして「今度はとびきりのイケメンになりたいな…」という最後の願いが、現実のものとなっていたのです。
手に入れた完璧な容姿
鏡に映る自分は、まさに彼女が望んだ通りの完璧な姿でした。「白くて綺麗な肌に大きな瞳」「高く整った鼻筋と形のいい唇」 。さらに、身長は180センチ以上あり、筋肉もついたたくましい体つきです 。あまりの変貌ぶりに、彼女自身も戸惑いを隠せません。
復讐の始まりを告げる電話
状況が全く飲み込めないまま、響子が着る服を探していると、家の電話がけたたましく鳴り響きます 。
いじめっ子・柳からの呼び出し
電話の相手は、いじめっ子グループの一人、柳萌絵でした 。「やっほ〜ブサ美ちゃん 元気?」という、人を小馬鹿にしたような声に、響子は凍りつきます 。声変わりした響子に、柳は「なんか声変だね 泣きすぎちゃった?」と、さらに嘲笑を浴びせるのでした 。
母の「大事な物」を人質に
そして、柳は本題を切り出します。「お母さん事故っちゃったもんね〜」と、響子の母の事故を知っていることを匂わせた上で、卑劣な脅迫を始めるのです 。 「20分以内に天馬公園に来てよ」 「来ないと…お母さんの大事な物捨てちゃうよ〜?」 母の「大事な物」とは、第3話で奪われた、響子からのプレゼントである財布に違いありません。響子は、彼女たちが母の事故に関与していることを確信します 。
ためらう響子を、新たな決意が突き動かします。「ううん そんなこと言ってられない」「お母さんに危害を加えるつもりなら止めなきゃ」 。その頃、公園ではいじめっ子たちが「もう面倒くさいし捨てちゃおうよ このゴミ!」と、まさに財布を捨てようとしていました 。新しい体を手に入れた響子は、果たしていじめっ子たちにどう立ち向かうのか。壮絶な復讐劇の第一幕が、今、静かに始まろうとしています。
まとめ【復讐の王子様】4話を読んだ感想
第3話の衝撃的な引きから、いよいよ物語が本格的に動き出した第4話。前半、イケメンになった自分に気づかず「知らない人が家にいる!」とパニックになる響子の姿は、シリアスな状況ながらも少しコミカルで、彼女の混乱ぶりがリアルに伝わってきました。
そして、死ぬ間際の願いが完璧な形で叶ってしまったと知った時の、彼女の戸惑い。これまでの人生で容姿に苦しめられてきた彼女が、誰もが羨むような「イケメン」という最強のカードを手に入れた瞬間です。このファンタジーな展開に、これから始まるであろう復讐劇への期待が一気に高まりました。
そんな中、いじめっ子の柳からかかってきた一本の電話が、物語の空気を一変させます。母の事故を嘲笑い、大切な思い出の品を人質に取るその卑劣さには、改めて強い怒りを感じました。しかし、この非道な脅迫こそが、響子に最初の行動を起こさせるきっかけとなったのです。
これまではただ耐え、涙を流すことしかできなかった彼女が、「止めなきゃ」と自らの意志で立ち上がる最後のシーン。新しい体という力を得て、初めて見せたその力強い決意に、読者として胸が熱くなりました。復讐の舞台は整いました。生まれ変わった響子が、クズないじめっ子たちにどんな裁きを下すのか、次回の展開が待ちきれません。
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