復讐モノ

【復讐の王子様】41話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
スポンサーリンク

【復讐の王子様】第41話をネタバレありで解説する

前回、響(ひびき)の母の覚醒という奇跡と、元カノ・玲奈(れな)の誤解という、新たな波乱の種が蒔かれました。第41話では、全ての元凶である黒幕・鴨志田妃菜乃(かもしだ ひなの)が、ついに響の協力者である緑原(みどりはら)先生に直接接触。物語は、最終決戦に向けた、息をのむような心理戦へと突入します。

黒幕による「調査」

響の母が意識を取り戻したという知らせに、緑原先生は涙を流して喜びます 。響が見せた、心からの笑顔。それは、彼がこの復讐の先に見ている、ささやかな幸せを象徴しているようでした 。しかし、そんな穏やかな時間の後、保健室の扉を叩く者がいました。

協力者への直接対決

保健室を訪れたのは、妃菜乃でした 。彼女は「お久しぶりですね 緑原先生」と、丁寧な態度とは裏腹に、鋭い視線を緑原先生に向けます 。そして、先ほどまで彼と親しげに話していた美馬響について、探りを入れ始めました

揺さぶりをかける質問

「バスケ部で活躍するくらい健康そうな彼が保健室だなんて…」 。妃菜乃は、響と緑原先生の間に、ただの生徒と教師以上の関係があることを見抜いていました。彼女は、緑原先生の動揺を誘うように、畳み掛けます。「質問を変えます 『宇佐美響子』について何かご存知ですか?」

妃菜乃の「推理」と誤算

妃菜乃の口から、かつての教え子の名前が出たことに、緑原先生は激しく動揺します 。その反応を見た妃菜乃は、自らの「推理」を語り始めました。

語られる偽りの「真相」

彼女の推理は、こうです。美馬響と宇佐美響子は親しい間柄であり、響は、妃菜乃が響子をいじめていたと勘違いし、その復讐を企てている 。これは、玲奈からもたらされた、誤った情報に基づくものでした。

協力の要請

そして妃菜乃は、緑原先生に対し、「美馬響の暴走を止めるために先生にご協力いただきたいのです」と、協力を要請します 。彼女は、緑原先生が、生徒の「暴走」を止める、善良な教師であると信じていたのです。

過去を乗り越えた教師の「拒絶」

妃菜乃は、かつて緑原先生を脅した時のように、「いじめはないと先生も認めていましたよね?」と、過去の彼の弱さを突き、彼をコントロールしようとします

後悔と決意

しかし、今の緑原先生は、もうあの頃の無力な彼ではありませんでした。彼は、響子を見捨ててしまった「あの時の自分の行動を今でも後悔しているんだ」と、静かに、しかし力強く語ります

「君に手を貸すつもりはない!」

そして、妃菜乃の目を真っ直ぐに見つめ、はっきりと宣言しました。 「だからはっきり言わせてもらう僕は君に手を貸すつもりはない! それは、過去の自分と決別し、今度こそ正しいと信じる道を選ぶという、彼の魂の叫びでした。

まとめ【復讐の王子様】41話を読んだ感想

第41話は、響と妃菜乃の直接対決を前に、その代理戦争ともいえる、緑原先生と妃菜乃の、息詰まるような心理戦が描かれ、非常に見応えのある回でした。妃菜乃が、自らの誤った推理に基づいて、緑原先生を味方に引き入れようとする展開は、彼女の知性と、そして致命的なまでの驕りを浮き彫りにしています。

しかし、今回の主役は、間違いなく緑原先生でしょう。かつて、愛する娘を人質に取られ、悪に屈するしかなかった彼が、時を経て、自らの後悔と向き合い、絶対的な権力者である妃菜乃に「NO」を突きつける。その姿には、人間の弱さと、そしてそれを乗り越えようとする強さが描かれており、深く感動しました。彼の「君に手を貸すつもりはない!」というセリフは、本作屈指の名言だと思います。

この緑原先生の拒絶により、妃菜乃は、響の背後に、自分の知らない協力者がいることを確信したはずです。自分の思い通りにならない存在が現れたことで、彼女は今後、より慎重に、そしてより残忍な手を使ってくると予想されます。

復讐の王子様とその協力者 vs 全てを支配する悪の女王。ついに、最終決戦の構図が、明確に示されました。物語がどのような結末を迎えるのか、ますます目が離せません。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【復讐の王子様】40話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【復讐の王子様】40話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【復讐の王子様】42話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【復讐の王子様】42話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
スポンサーリンク
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました