【枯れた花に涙を】18話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
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【枯れた花に涙を】第18話をネタバレありで解説する

愛は終わり、信用も思い出も、すべてが引き裂かれる 。元夫・鉄平の裏切りを目の当たりにした樹里。第18話は、そんな彼女の絶望と、ついに本性を現した鉄平との壮絶な修羅場、そしてその全てを見つめる蓮の歪んだ愛情と決意が描かれる、息もつけない展開です。

「君の愛の果てを、見届けてくれ」

凍りつく樹里の背後で、蓮は静かに、しかし冷たく語りかけます。それは、彼女に残酷な現実を直視させるための言葉でした。

蓮の冷たい囁き

目を背けないで」 。蓮の声は、樹里を現実へと引き戻します。そして、彼は続けるのです。「見届けてくれ、君の愛の果てを」と 。その声は、今まで聞いたことのないほど冷たく、樹里にこの愛がもっとずっと前から終わっていたのだと悟らせるには十分でした 。

崩れ落ちた最後の希望

樹里は、もはや幻影にすがることはできないと悟り、蓮の腕を振り払って部屋へと踏み込みます 。彼女が信じ続けた最後の希望が、今まさに目の前で崩れ落ちようとしていました。

罵倒と挑発―鉄平の卑劣な本性

部屋の中では、樹里、半裸の鉄平、そして怯える亜里沙(西野)という、地獄のような三角関係が生まれます。

「ただの他人なんだ」

修羅場と化した部屋で、鉄平は亜里沙を守るために、樹里のことを「とっくに離婚した」「あいつは家族でもない、ただの他人なんだ」と切り捨てます 。13年間も連れ添った女性に対する、あまりにも無慈悲な言葉でした。

開き直る裏切り者

その言葉に激昂し、鉄平に掴みかかる樹里 。しかし、追い詰められた鉄平はついに開き直ります。「こんなクソみたいな暮らしにうんざりして他の女と遊んだ」「若くて健気なのがかわいくて何回か寝たよ。これで満足か?」 。彼の口から紡がれるのは、反省のかけらもない自己正当化と、樹里への侮辱だけでした。

「別れられんなら別れてみろよ」

挙句の果てに、彼は泣き崩れる樹里を見下し、「別れられんなら別れてみろよ」と、嘲笑うかのように挑発するのです 。床に散らばった一輪のバラと割れたグラスが、二人の関係の終わりを象徴しているかのようでした。

蓮の歪んだ愛情と、最後の囁き

その全ての光景を、蓮は静かに見つめていました。彼の心の中では、計画通りに進むことへの満足と、予期せぬ痛みが交錯します。

「あの男を殺してほしいなら殺してあげる」

樹里が泣き崩れる姿を見て、「胸にぽっかり穴が空いたような気がした」と感じる蓮 。彼は、彼女の望みなら何でも叶えると心に誓います。「欲しいものがあるなら買ってあげるし、したいことがあるなら一緒にしてあげる」 。そして、ついには最も恐ろしい一言を独白するのです。

あの男を殺してほしいなら殺してあげる

「もう泣かないでください」

しかし、蓮は樹里が復讐を望むような人間ではないことも理解していました。彼は、床に崩れ落ちて嗚咽する樹里に静かに近づくと、その震える体を支え、優しくこう囁きます。 「もう泣かないでください。そんなに泣いたら目も腫れるし喉も枯れちゃいます

その声は、これまでのどの瞬間よりも温かく、彼女を包み込むようでした。

まとめ【枯れた花に涙を】18話を読んだ感想

第18話は、まさに息をのむような修羅場でした。鉄平の卑劣極まりない開き直りには、怒りを通り越して寒気すら覚えます。「別れてみろよ」という挑発は、樹里の弱みにつけこんだ最低な言葉であり、彼の人間性の底辺をまざまざと見せつけられました。

そんな地獄のような状況で、蓮の存在が強烈な光と闇を放ちます。「殺してあげる」 という彼の歪んだ愛情表現は恐ろしいですが、それほどまでに樹里を想う気持ちの強さと、彼女をこの泥沼から救い出したいという切実な願いが伝わってきて、胸が締め付けられました。

そして、泣き崩れる樹里を優しく抱きしめるラストシーン。絶望のどん底にいる彼女にとって、彼の腕の中は唯一の安息の場所なのかもしれません。救世主なのか、それとも破滅へと導く悪魔なのか。蓮の正体はまだ謎に包まれていますが、この瞬間、彼が樹里にとって唯一の希望であることは間違いありません。二人の関係がどうなっていくのか、まさに目が離せない展開です。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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