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【砕かれた7つの約束】1話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【砕かれた7つの約束】第1話をネタバレありでわかりやすく解説する

記念すべき第1話は、ヒロインである顧雲舒(コ・ウンス)の衝撃的な決断から始まります。彼女の選択が、これから登場人物たちの運命を大きく揺さぶっていくことになるのです。

突然の決断!御曹司・謝謹との婚約

物語は、顧雲舒が父親である顧傑(コ・ケツ)に「決めたわ」と静かに告げるシーンから幕を開けます。彼女が下した決断とは、ジン市最大の富豪である謝(シャ)家の御曹司、謝謹(シャ・キン)と結婚するというものでした。

しかし、この縁談には大きな問題があります。謝謹は5年前の交通事故で下半身不随となり、男性としても機能しない身体になっていたのです。父・顧傑は「正気か?」と娘の真意を疑います。当然の反応でしょう。

これに対して、雲舒は冷静にこう答えます。 「私たちのような家庭にもともと真実の愛なんてない。どうせ利益が最優先なら、当然、大富豪の謝家を選ぶわ」

彼女の瞳には、愛や夢といった感情は一切見られません。そこにあるのは、現実を見据えた冷徹なまでの合理主義でした。この言葉から、雲舒が何か大きな出来事を経て、心を閉ざしてしまったことがうかがえます。

顧家の事情と7人の養子たち

話は、顧家の複雑な家庭環境へと移ります。父・顧傑は、この縁談に納得がいかない様子で、こう続けます。

「家にいる7人の奨学生は、誰一人気に入らなかったのか?彼らを20年育ててきて、もう各分野のエリートだ」

実は顧家には、父・顧傑が養子として育ててきた7人の青年たちがいました。彼らは全員、顧傑が手塩にかけて一流の才能を持つエリートに育て上げた若者たちだったのです。本来であれば、雲舒はこの7人の中から将来のパートナーを選び、共に会社を盛り立てていくはずでした。しかし、雲舒は彼らを選ぶことなく、再起不能と噂される謝謹を選んだのです。

20年前に交わされた約束

ここで、物語は20年前の過去へと遡ります。 20年前、最愛の母を亡くした幼い雲舒は、悲しみのあまり誰にも会おうとせず、心を閉ざしていました。そんな彼女の前に、父・顧傑が施設から7人の孤児の男の子たちを連れて帰ってきます。

父は幼い雲舒に、優しくこう語りかけました。 「お前が大きくなってから、彼らの誰と結婚しても、将来一緒に会社を切り盛りできる」

これは、娘の将来を案じた父からの、一つの約束でした。雲舒を守り、会社を盤石にするために、彼は7人の優秀な青年を育て上げたのです。この約束こそが、物語の根幹をなす重要なテーマとなっていきます。

沈祈年への想いと裏切り

場面は再び現代に戻ります。父・顧傑は、7人の中でも特に気にかけていた一人の青年の名前を挙げます。 「じゃあ沈祈年(シェン・チーニエン)は?てっきり彼を選ぶかと」

沈祈年。雲舒もまた、彼のことを特別に想っていたようです。しかし、彼女の心によぎるのは、冷たい記憶でした。 「祈年に何百回もアプローチした。でも返ってきたのは無数の軽蔑の視線だけ」

雲舒は、祈年が誰に対しても冷たい人間なのだと思い込もうとしていました。しかし、その考えは3日前に、最も残酷な形で打ち砕かれます。

彼女は見てしまったのです。祈年が、顧家の運転手の娘の前にひざまずき、愛を誓っている姿を。 「彼女と結婚するのは、顧家への恩返しのためだ。俺が顧家の実権を握ったら、必ず盛大にお前を迎える」 さらに彼は、こう続けました。 「顧雲舒がお前を傷つけない限り、彼女に数千万渡して、海外に追いやる」

この言葉は、雲舒の心を深く、深く傷つけました。信じていた想いも、淡い期待も、全てが裏切りに変わった瞬間でした。

養子たちの誓いと雲舒の絶望

祈年の裏切りは、序章にすぎませんでした。その場には、他の養子たちも集まっていたのです。彼らは口々に、運転手の娘に対してこう言います。 「お前こそが俺たちの心の中で、唯一の妻にふさわしい人だ」 「俺もだ」「俺も」

次々と向けられる忠誠の言葉。その光景を目の当たりにした雲舒は、静かにその場を去ります。20年間、毎日一緒にいても、突然現れた彼女には敵わなかった。その絶望が、彼女から感情を奪い去ってしまったのです。彼女がその場に落とした人形が、粉々に砕け散った彼女の心を象徴しているようでした。

父の非情な宣告と兄弟たちの登場

現在。全ての事情を悟った父・顧傑は、厳しい表情で雲舒に告げます。 「あいつら7人がお前の心をつなぎ止められないなら、会社に置いておく必要もない。1ヶ月後のお前の誕生日会で、全員、顧家から追い出す」

これは、娘を裏切った者たちへの罰であり、娘の財産を守るための非情な決断でした。父娘が固い決意を交わしたその時、リビングに7人の養子たちが現れます。彼らは冷ややかな視線を雲舒に向け、祈年がこう言い放ちました。

「また告げ口したのか?」

この一言で、第1話は幕を閉じます。雲舒の決断を知った兄弟たちは、これからどう出るのでしょうか。一瞬たりとも目が離せない展開です。

【砕かれた7つの約束】1話を読んだ感想(ネタバレあり)

いや、もう、第1話から情報量が多すぎて感情が追いつきません!まず、ヒロインの雲舒が下した「愛のない結婚」という決断。初めはなんて冷たい主人公なんだろうと思いましたが、その裏には壮絶な裏切りがあったんですね。

20年間も家族同然に過ごしてきた7人の兄弟から、一斉に裏切られるなんて…。しかも、想いを寄せていた相手が中心人物だったなんて、想像するだけで胸が張り裂けそうです。彼女が全ての感情を捨てて「利益」に走ったのも、これ以上傷つきたくないという悲痛な心の叫びだったのかもしれません。

そして、お父さん!一見すると娘思いの優しい父親ですが、娘のために養子たちを「追い出す」と宣言するあたり、なかなかの策略家ですよね。彼の行動が今後、物語にどう影響してくるのかも非常に気になります。

ラストシーンで登場した7人の兄弟たちも、それぞれがイケメンで個性的。彼らが本当に雲舒のことを何とも思っていないのか、それとも何か他に理由があるのか…。謎が多すぎて、早く続きが読みたくてたまりません!愛と裏切り、そして復讐の予感がする、最高の幕開けでした。

【砕かれた7つの約束】1話のネタバレまとめ

  • ヒロインの顧雲舒は、下半身不随で不能の御曹司・謝謹との結婚を決意する。
  • 雲舒には、父が彼女のために育てた7人のエリート養子兄弟がいた。
  • 20年前、父は雲舒の将来のパートナーとして彼らを育てると約束していた。
  • しかし3日前、雲舒は想いを寄せていた沈祈年をはじめ、兄弟全員が別の女性に忠誠を誓っている場面を目撃してしまう。
  • 裏切りを知った父は、1ヶ月後に7人全員を家から追放することを決定する。
  • ラストに7人の兄弟たちが現れ、雲舒と対立する形で物語は終わる。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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