復讐モノ

【純白のウエディングドレスで復讐を】1話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【純白のウエディングドレスで復讐を】1話をネタバレありで解説する

物語の幕開けは、主人公・紗季(さき)が言いようのない不安に駆られ、どこかへ急ぐ場面から始まります 。その表情には焦りと微かな恐怖が浮かび、「嫌な予感がする」という彼女の心の声が、これから始まる波乱を静かに告げているかのようです

悪夢のプロローグ:消えたはずの純白

時間は少し遡り、紗季の日常が描かれます。彼女は庄野紗季、28歳。一流総合商社で営業として働く、しっかり者で真面目な女性です 。現在婚約中で、相手は7歳年上の陸(りく) 。友人の紹介で出会った彼は、少々頼りない部分もあるけれど、おおらかで細かいことを気にしない人柄に惹かれ、紗季は結婚を決意したのでした 。二人は半年前から同棲生活を送っていますが、紗季は陸の少しだらしない部分も感じ取ってはいるものの、それもご愛嬌といったところだったのかもしれません

その日、出張から帰宅した紗季は、部屋の片隅に置かれていたはずの、ある大切なものがないことに気づきます 。それは、彼女の母親が結婚式で身にまとったウエディングドレスをリメイクした、世界でたった一つの特別なドレスでした 。ガンで入院している母親を少しでも励ましたい、その一心で、結婚式でこのドレスを着ることを楽しみにしていた紗季 。しかし、クローゼットにも、部屋のどこにも、その純白のドレスは見当たりません。「えっ嘘でしょ!? なんでないの!?」と、紗季の心は急速に不安で満たされていきます

「出張に行く前は、確かにケースに入ったドレスが置いてあったはずなのに…」。陸がどこか別の場所に片付けたのだろうか、いや、あのずぼらな陸がそんなことをするとは考えにくい… 。疑問と焦りが交錯する中、紗季はスマートフォンを手に取り、陸へメッセージを送ります。「私のウエディングドレスどこにあるか知らない?見当たらないんだけど」と

裏切りの序曲:スマートフォンに映る絶望

やがて、陸からの返信が届きます。しかし、そこに表示された言葉は、紗季の予想を遥かに超えた、信じられない内容でした。

「あードレス? 愛実に貸した 愛実が今日の結婚式で着たいってさ」

「…………は?」 。一瞬、言葉の意味が理解できません。愛実とは、陸の幼馴染であり、そして元カノ。その愛実が、よりにもよって今日、結婚式を挙げるというのです 。なぜ、自分の、しかも母親から受け継いだ大切なドレスを、陸は勝手に他人に貸してしまったのか。紗季の頭は混乱し、怒りと不信感がこみ上げてきます。

ここから、冒頭のシーンへと繋がっていくのです。GPSで陸の居場所を突き止め、嫌な予感を胸に結婚式場へと乗り込んだ紗季 。そこで彼女が目にしたのは、想像を絶する光景でした。

「私のウエディングドレスを着て」「私の婚約者と彼の元カノが」「結婚式場に乗り込むと」「浮気の真っ最中だった」

控え室の扉を開けた紗季の目に飛び込んできたのは、まさにその純白のドレスを身にまとった愛実と、その愛実をいやらしく触る陸の姿 。愛実は「だって興奮すんじゃん こんなん」と悪びれる様子もなく言い放ちます 。紗季は震える声で問いかけます。

「私の大事なドレス着て こんなところで 何やってんの・・・・・・!?」

母親への想い、陸への信頼、そして結婚への夢。その全てが、今、目の前で無残にも踏みにじられようとしていました。この瞬間、紗季の中で何かが決定的に壊れ、そして、静かなる復讐の炎が灯り始めたのかもしれません。果たして、この裏切りに紗季はどう立ち向かっていくのでしょうか。物語は、息もつかせぬ衝撃的な展開で、読者を一気に引き込んでいきます。

まとめ【純白のウエディングドレスで復讐を】1話を読んだ感想

いやはや、第1話からとんでもない展開で、読んでいるこちらの心臓が縮み上がるかと思いました。まず、主人公の紗季が大切にしているウエディングドレス、それも闘病中のお母様を思ってリメイクしたという背景を知った上で、それがまさか婚約者の手によって元カノに渡り、あろうことか浮気の道具にされてしまうとは…。怒りを通り越して、もはや呆然としてしまうほどの胸糞悪さです。

特に印象的だったのは、陸からのメッセージ「愛実に貸した 愛実が今日の結婚式で着たいってさ」という部分ですね。この無神経さ、紗季の気持ちを全く考えていない身勝手さには、本当に言葉を失いました。そして、結婚式場でのあの衝撃的なシーン…。紗季の「何やってんの・・・・・・!?」という悲痛な叫びが、読んでいる私の心にも突き刺さりました。

愛実のキャラクターも強烈で、あの状況で「興奮すんじゃん」と言ってのける神経は、まさに悪女そのものだと感じます。これから紗季が、この理不尽な裏切りに対してどのように立ち向かっていくのか、そしてこの経験が彼女をどう変えていくのか、目が離せない展開になりそうです。正直、読んでいるだけで精神的に疲弊しそうですが、それでも先が気になってしまう、そんな強烈な引きを持った第1話でした。これは、ある意味で「人間の業」や「信頼の脆さ」といったテーマを突きつけてくる作品なのかもしれないと、今後の展開に期待と少しの恐怖を感じています。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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