【純白のウエディングドレスで復讐を】10話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【純白のウエディングドレスで復讐を】10話をネタバレありで解説する
前回、紗季と透は協力して陸と愛実の密会の証拠集めに成功しました。第10話では、その衝撃的な証拠の内容と、それを目の当たりにした二人の心の動き、そして深まる絆が描かれます。
偽りの日常と、胸に秘めた決意
証拠を確保した後、紗季と透はレンタカーを返却し、一旦解散します。陸には「出張だ」と嘘をついているため、紗季はホテルに宿泊し、翌日の昼間に何食わぬ顔で帰宅。何も知らない陸は「紗季~!」「紗季がいなくて寂しかった~」と抱きついてきますが、紗季は複雑な思いを隠し、「ただいまー!」と笑顔で応えるのでした。「私何やってるんだろ・・・」と自問自答しつつも、「竹之内さんがいてくれて本当によかった」と、透の存在に支えられていることを実感します。
明かされる衝撃の証拠:二人の本性
数日後、紗季と透は再び会い、確保したカメラの映像とボイスレコーダーの音声を確認します。そこに記録されていたのは、目を覆い、耳を塞ぎたくなるような、陸と愛実のあまりにも下劣な姿でした。
映像には、紗季の家で昼から夜まで延々と睦み合う二人の様子がバッチリと映し出されていました 。気分が悪くなるほどのその光景に、紗季は「もうやめましょう」と声を上げます。
さらに、ボイスレコーダーの音声は、映像以上に衝撃的なものでした。陸と愛実は、紗季や透のことを嘲笑い、見下し、侮辱する言葉を繰り返していたのです。 「あの透とかいう男が下手すぎるだけなんじゃねえの?」「それなーwwモラハラDV野郎なんてどうせ独りよがりなセックスすんだろ?」 「人は見かけによらないよなー」 「家では愛実をアゴでこき使って 気に入らないことがあるとシメて暴言吐くんだろ?」 これらの会話は、愛実が透のことを周囲に「モラハラDV野郎」だと嘘を吹聴していることを示唆していました。透は「俺はモラハラもDVも・・・・女性に手を上げるなんてそんなっ」と激しく動揺します。
深まる信頼と、共有する怒り
あまりにも酷い録音内容に、紗季は「私にも聴く責任があると思うので」と、最後まで確認する決意を固めます。音声の中では、さらに信じられない会話が続いていました。 「透は実家も超太いから愛実は一生遊んで暮らせるし」「ってか2人とも優秀なATMと結婚できてラッキーだったよね~」 「紗季さんも商社勤務で年収めっちゃ高いじゃんっ」「死にかけの母親がいて結婚焦ってくれて助かったわー」「ほんとそれなー」
これらの言葉は、陸と愛実が紗季や透のことを金づるとしか見ておらず、さらには紗季の病気の母親のことまで侮辱していたことを如実に示していました。紗季は、どんなに酷い内容でも涙をこらえていましたが、母親のことまで悪く言われた瞬間、ついに涙が溢れ出してしまいます。「コイツらのために流す涙も惜しいと思ってるのに 大事なお母さんのことまで悪く言われたらどうしてもっ・・・」 。
そんな紗季に対し、透は静かにハンカチを差し出します。「・・・・・・許せないな アイツら」と、紗季と全く同じ怒りを共有するのでした。そして、愛実から聞かされていた紗季の人物像(ノイローゼなど)と、実際に目の前にいる紗季とのギャップから、「きっと仕事もできる優しくて誠実な聡明な女性なんだろうな」「私は今目の前にいる竹之内さんを信じます」と、二人の間には確かな信頼関係が芽生えていました。
決意を新たにする二人
「ありがとう・・・・・・ございます・・・・・・」。紗季は涙ながらに透に感謝を伝えます。そして、透もまた、紗季の言葉に静かに頷くのでした。お互いの痛みを分かち合い、そして裏切り者たちへの怒りを新たにした二人の復讐は、ここからさらに加速していくことでしょう。
まとめ【純白のウエディングドレスで復讐を】10話を読んだ感想
第10話は、これまでの伏線が見事に回収され、陸と愛実の想像を絶する下劣さがこれでもかと明らかになる回でした。正直、読んでいて何度も吐き気を催すほどの不快感と怒りを覚えました。特に、紗季の病気の母親のことまで持ち出して嘲笑う場面は、人間のクズとしか言いようがなく、紗季の涙にもらい泣きしそうになりました。
しかし、そんな胸糞悪い展開の中でも、紗季と透の絆が深まっていく様子には、わずかながらも救いを感じました。透が、愛実の嘘を鵜呑みにせず、目の前の紗季を信じると言ったシーン。そして、紗季の涙を見て「許せないな アイツら」と静かに怒りを燃やすシーンは、二人が本当の意味で「共犯者」になった瞬間だと感じました。
「傷つく時は俺も一緒ですから」という前回の透の言葉が、今回の紗季の涙と重なり、より一層その言葉の重みを感じさせます。これだけの証拠を目の当たりにして、二人がこれからどんな制裁を下していくのか、期待が高まります。
この第10話は、読者の怒りを最大限に高めつつ、主人公たちの絆を深め、来るべき復讐へのカタルシスをより一層高めるための、非常に重要な回だったと言えるでしょう。あまりの酷さに読むのが辛い反面、早く二人に鉄槌が下されるところを見たい、という気持ちでいっぱいです。
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