【純白のウエディングドレスで復讐を】19話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【純白のウエディングドレスで復讐を】19話をネタバレありで解説する

前回、紗季と透の食事風景を愛実が盗撮し、陸も紗季への未練を断ち切れない様子が描かれた第18話。第19話は、陸がその盗撮写真を使って紗季に詰め寄り、そして二人の関係に本当の終止符が打たれるまでが描かれます。

職場での窮地：広まる噂と退職勧告

物語は、陸が職場で上司から呼び出される場面から始まります。「君に関する噂が出ているが事実はかね？」「相手の結婚式の控室でもシてたんだってさー」と、紗季との暴露騒動が職場にまで広まり、陸は厳しい立場に立たされていました 。上司からは「学生に示しがつかない行為で問題になるのは困るんだよ」「しばらく仕事を休んではどうかな？」「退職を願い出ても私たちは止めないよ」と、事実上の退職勧告を受けてしまいます 。

盗撮写真と逆ギレ：陸の身勝手な詰問

居場所を失った陸は、紗季を呼び出します。そして、愛実から送られてきたという、紗季と透が食事をしている写真を突きつけ、「お前やっぱり浮気してんだろ！」「あの男とコソコソ会ってんのはわかってんだからな！」と、自分勝手に紗季を問い詰めます 。紗季は「用事のついでにただ食事しただけなんだけど…」と冷静に反論しますが、陸は「こんなに楽しそうな顔してずっと前から付き合ってたに決まってる！」と聞く耳を持ちません。

さらに陸は、「今職場でも居づらくて…だから…職場のみんなには勘違いってことにしてもらいたいんだ」と、保身のためのとんでもない要求をします 。しかし、紗季はきっぱりと「私はあなたのことが許せないの」「早く書類にサインして終わりにしたい」と告げるのでした 。

紗季の本心：涙の決別

「同僚の前で動画を公開したことは後悔していない」と毅然とした態度を見せる紗季に対し、陸は「あの男に乗り換えようとしてるだけなんだろおおおおおっ!?」と、なおも紗季を疑い、すがろうとします。そんな陸に対し、紗季は涙ながらに本心を語り始めます。

「私は陸と結婚したかったよ 大好きだったよ」 「ほかの誰かじゃなくて陸がよかった 一生一緒にいたかったし今でも浮気が悪い夢ならよかったのにって思ってる」

その紗季の心からの言葉に、陸はついに我に返ったかのように「ごめん･･････」と謝罪します 。

本当のさようなら：慰謝料と最後の言葉

陸が謝罪の言葉を口にしたことで、紗季は「うん」と静かに頷き、「では1週間以内に指定の口座へ慰謝料を振り込んでください」と、事務的な手続きを進めます。そして、「さっ紗季･･･」と何かを言おうとする陸に対し、「さようなら 陸」と、紗季ははっきりと最後の別れを告げるのでした 。

ついに陸との関係に終止符を打った紗季。しかし、愛実の影はまだ彼女の周りを漂っています。紗季の本当の平穏はいつ訪れるのでしょうか。

まとめ【純白のウエディングドレスで復讐を】19話を読んだ感想

第19話は、陸のあまりにも身勝手な言い分と、それに対する紗季の毅然とした態度、そして最後の涙の決別が非常に印象的な回でした。職場での立場を失い、保身のために紗季に「浮気は勘違いだったことにしてほしい」と頼む陸の姿には、もはや怒りを通り越して哀れみすら感じました。盗撮写真を突きつけて逆ギレする場面も、自分のことは棚に上げて相手を責めるという、彼の自己中心的な性格がよく表れていましたね。

そんな陸に対して、紗季が「私は陸と結婚したかったよ 大好きだったよ」と涙ながらに本心を伝えるシーンは、胸が締め付けられる思いでした。あれだけの裏切りをされても、心のどこかでは陸を愛していた紗季の純粋さと、それを踏みにじられた悲しみが痛いほど伝わってきました。この言葉があったからこそ、陸もようやく自分の犯した過ちの大きさに気づけたのかもしれません。

そして、紗季がはっきりと「さようなら」を告げる場面は、彼女が過去を乗り越え、新たな一歩を踏み出す決意の表れのように感じました。これで陸との関係は完全に終わったのだと、読者としても一つの区切りがついたように思います。

しかし、物語はまだ終わりではありません。愛実という最大の脅威がまだ残っています。紗季が本当の意味で幸せを掴むためには、愛実との決着が不可欠でしょう。次回以降、紗季と透がどのように愛実と対峙していくのか、そして二人の関係はどう進展していくのか、ますます目が離せません。

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コマさん（koma）

野生のライトノベル作家

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社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》