復讐モノ

【純白のウエディングドレスで復讐を】3話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【純白のウエディングドレスで復讐を】3話をネタバレありで解説する

前回、主人公・紗季のウエディングドレスをまとった愛実と婚約者・陸の裏切り現場に、愛実の婚約者である透が登場するという、まさに一触即発の状況で幕を閉じた第2話。第3話は、その緊迫した控え室でのやり取りから、物語がさらに動き出します。

悪夢の劇場:愛実の巧妙な嘘と演技

透が「愛実、どうかした?」と部屋に入ってきたその瞬間、愛実は待ってましたとばかりに泣き崩れ、「誰か来てくださーいっ」と大声で助けを求めます 。すぐに駆けつけた式場スタッフに対し、愛実は涙ながらに紗季を指さし、「その女の人がいきなり乗り込んできて大きな声で怒鳴るんです!」「せっかくの結婚式なのにどうして……」と、まるで自分が被害者であるかのように巧みに嘘を並べ立てるのでした

透は心配そうに愛実を抱きしめ、「もう大丈夫だから」と優しく声をかけます 。そして、紗季の方を向き、「少しお話よろしいですか?」と冷静に事態を把握しようとします 。紗季が「違うんです!私は…ッ」と必死に反論しようとしたその時、愛実はさらに追い打ちをかけるように透の胸で泣きじゃくり、「怖かったよ~~~」とアピール 。そしてあろうことか、紗季を指して「働きすぎてノイローゼになっちゃったみたい」「可哀想だから許してあげなきゃ」と、とんでもない虚言で紗季を異常者扱いするのです 。

孤立無援:信じてもらえない真実と婚約者の裏切り

「私がノイローゼ!? 何その嘘……」紗季は言葉を失い、全身から血の気が引いていくのを感じます 。信じていた婚約者・陸に助けを求めるように視線を送りますが、彼は「ねえ陸!なんとか言ってよ!」という紗季の悲痛な叫びにも、愛実の言葉にただ同調するだけ 。それどころか、陸は冷たく「愛実のめでたい日にこれ以上水差すなよ」と紗季に言い放ち、完全に彼女を見捨てるのでした

周囲のスタッフも、涙ながらに訴える愛実の演技を信じ込み、紗季は完全に孤立無援。自分の大切なドレスを目の前で着ている女と、それを許した婚約者。そして、自分の訴えは誰にも届かない。「あれは私が着て幸せになるはずだったのにー」という紗季の心の叫びは、誰にも届きません

過去の記憶の棘:愛実との出会いと最初の違和感

あまりの仕打ちに、紗季の脳裏には過去の記憶が蘇ります。「初めて会った時からあの人は危ないと思ってた!」と 。それは、陸と付き合って半年ほど経った頃のこと。陸から「僕の幼馴染が紗季に会ってみたいって言ってるんだよね」と紹介されたのが、愛実との最初の出会いでした 。紗季は、「幼馴染を会わせるってことは、私と真剣に交際を考えてくれているのかな?」と、少し胸をときめかせていました

しかし、実際に会った愛実は、初対面の紗季を品定めするような視線を向け、「どうもー なんか意外~」とどこか含みのある挨拶をします 。そして次の瞬間、愛実は衝撃的な言葉を口にするのです。

「紗季さん 陸のタイプと全然ちがーう」 「ほら陸が初めて付き合ったのって私だから どうしても可愛い系を好きになっちゃうみたいなんだよねぇ」

「待って・・・ 付き合った!? 愛実さんって幼馴染じゃなかったの!?」。そう、愛実は単なる幼馴染ではなく、陸の「初めての彼女」だったのです 。初対面でいきなり元カノマウントを取ってくる愛実に、紗季は強烈な違和感と警戒心を抱いたのでした。

現在の悪夢のような状況と、過去の不穏な記憶。これらが紗季の中で繋がり始めた時、彼女の中で何かが変わろうとしているのかもしれません。果たして、この絶望的な状況から紗季はどのように反撃の狼煙を上げるのでしょうか。そして、透はこの茶番劇をどう見抜くのか、それとも…。物語はますます予断を許さない展開へと進んでいきます。

まとめ【純白のウエディングドレスで復讐を】3話を読んだ感想

第3話は、愛実の悪女っぷりがさらに際立ち、読んでいるこちらの怒りゲージが振り切れそうになる回でした。特に、透が登場した途端に被害者を装い、涙と嘘で周囲を完璧に騙しきる演技力には、もはや感탄を通り越して戦慄を覚えます。「働きすぎてノイローゼ」というレッテルを紗季に貼り付け、陸までもがそれに同調する場面は、紗季の孤立無援っぷりが際立っていて、本当に胸が痛みました。

陸の「愛実のめでたい日にこれ以上水差すなよ」というセリフには、怒りで体が震えました。自分の婚約者が、自分の大切なドレスを着た元カノと浮気している現場で、よくもまあそんな言葉が出てくるものだと。彼の人間性を疑わずにはいられません。

そして、ラストで描かれた紗季と愛実の初対面の回想シーン。ここで愛実が見せた、初対面での元カノマウントと品定めするような態度は、彼女が根っからの性悪女であることを如実に示していますね。「陸のタイプと全然ちがーう」というセリフは、読んでいるこちらも「は?」となるような、非常に不快なものでした。この過去の出来事が、現在の紗季の絶望をさらに深いものにしているのだと感じます。

この3話を通じて、紗季がどれほど理不尽で残酷な仕打ちを受けているのかがより鮮明になり、彼女の怒りと悲しみに深く共感しました。この状況で、紗季がどうやって立ち上がり、そして反撃していくのか。そして、冷静に見える透が、この嘘だらけの状況のどこで真実を見抜くのか、あるいは見抜けないのか。今後の展開が気になって仕方ありません。ある意味、人間の本性や集団心理の怖さのようなものも感じさせる回だったと思います。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【純白のウエディングドレスで復讐を】2話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【純白のウエディングドレスで復讐を】2話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【純白のウエディングドレスで復讐を】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【純白のウエディングドレスで復讐を】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
スポンサーリンク
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました