【純白のウエディングドレスで復讐を】30話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【純白のウエディングドレスで復讐を】30話をネタバレありで解説する
前回、愛実によるSNSでの悪質な個人情報晒しにより、卑劣な嫌がらせ電話に苦しめられる紗季。追い詰められた彼女が助けを求めたのは、意外にも元婚約者の陸でした。第30話は、その陸とのやり取りと、愛実のさらなる常軌を逸した思考が描かれます。
元婚約者への懇願:愛実の連絡先を求めて
「どうしたの!!!! 僕のこと思い出してく「愛実さんの連絡先を教えてほしいの」。紗季の突然の電話に浮足立つ陸でしたが、紗季の用件はただ一つ、愛実の連絡先でした。陸は「なんだそんなことか」「そんなの透とかいうヤツに聞けばいいじゃん」とぶっきらぼうに返しますが、紗季は「いいから連絡先だけ教えて」と強い口調で迫ります。
陸は「愛実のヤツっ いつまで紗季に執着してんだよ」「ったくひとこと物申してやる!」と息巻きますが、紗季は「理由くらいは聞かないとさ いくら相手が紗季でもそう簡単に教えられないっていうか」と、なおも情報の提供を渋る陸に対し、ついに現状を打ち明けます。「私の個人情報がネットにばら撒かれてるの!」「会社にも私個人の携帯にもクレームとか嫌がらせの電話が来てるんだよ!」「私が愛実さんの婚約者を奪ったって嘘までつかれて・・・・・・」。紗季の悲痛な訴えに、陸は「ごめん・・・」とようやく事の重大さを理解し、愛実の連絡先を教えるのでした。
愛実の歪んだ論理:陸をヒーローにするための嫌がらせ?
陸は早速愛実に電話をかけ、「お前今紗季のこと困らせてるんだってな」と問い詰めます。すると愛実は「そうだけどぉ?」と悪びれる様子もなく、「この前紗季さん襲って~って頼んで陸に怒られたでしょ?」「だからぁ今度は陸のことヒーローにしてあげようと思って」と、信じられない言葉を口にします。「紗季さんをピンチに追い込んであげたからぁ 陸が駆けつけて助けてあげれば惚れ直してくれるかもよ?」と。愛実の思考は、もはや常人には理解不能の領域に達していました。陸は「はぁっ?お前いい加減にしろよ?」と呆れ果て、電話を切るのでした。
隠し通す苦しみ:透への気遣い
その頃、紗季は透と会っていました。愛実に何度電話しても出てくれず、いたずら電話もやまないため、紗季はスマートフォンの電源を必要な時以外はオフにするようになっていました。透に「何かありました?」と心配されますが、紗季は「いけない 暗い顔してたら竹之内さんに心配かけちゃう」と、愛実からの嫌がらせのことは隠し通します。「今日はちょっと面倒な案件が多かったから疲れちゃったのかも」と嘘をつく紗季に、透は「もし何かあったら遠慮なく言って下さいね 俺でよければ力になりますから」と優しい言葉をかけるのでした。
愛実の狂気的な嫌がらせは、紗季を精神的に追い詰めていきます。そして、紗季が一人で抱え込もうとしていることを、透はまだ知りません。物語は、さらなる危機を予感させながら次へと進みます。
まとめ【純白のウエディングドレスで復讐を】30話を読んだ感想
第30話は、愛実の思考回路がもはや理解の範疇を超えており、読んでいて戦慄を覚えました。「陸をヒーローにしてあげるために紗季をピンチに追い込む」という発想は、常軌を逸しているとしか言いようがありません。彼女の歪んだ自己愛と他者への共感の欠如が、ここまでくると哀れみすら感じます。
陸が紗季の状況を知り、愛実に釘を刺そうとするものの、結局愛実のペースに丸め込まれそうになる場面は、彼の人の好さ(あるいは愚かさ)が改めて浮き彫りになっていましたね。彼もまた、愛実という存在に振り回され続ける運命なのでしょうか。
そして、紗季が透に心配をかけまいと、愛実からの嫌がらせを隠し通そうとする姿には、彼女の健気さと同時に、危うさも感じました。一人で抱え込まずに透に相談すれば、きっと力になってくれるはずなのに…。透の「もし何かあったら遠慮なく言って下さいね」という言葉が、今の紗季にどれほど響いているのか、そして彼女がいつ真実を打ち明けるのか、気になるところです。
この第30話で、愛実という存在の異常性が極限まで高まり、紗季が精神的に追い詰められていく様子が描かれました。彼女がこの状況をどう打破するのか、そして透との関係はどう進展していくのか、ますます目が離せない展開です。
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