【純白のウエディングドレスで復讐を】40話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【純白のウエディングドレスで復讐を】40話をネタバレありで解説する
前回、透が大手製菓会社の御曹司であることが判明し、二人の関係が新たなステージに進むことを予感させた第39話。第40話は、透が会社を退職する日の愛実との最後の対峙と、華やかなパーティーを舞台にした紗季と透の新たな一歩が描かれます。
退職の日:愛実への最後の言葉
透が不動産会社を退職する日、そこには受付として復職した愛実の姿がありました。「透が御曹司だったことどうして愛実には教えてくれなかったの?」と詰め寄る愛実に対し、透は冷たく、そして的確に言い放ちます。
「その人間性のせいじゃないか?」「そうやって他人のステータスで態度を変える人間性のことだよ」
ぐうの音も出ない正論を突きつけられた愛実。透は、婚約者に秘密を持ったまま結婚するのは心苦しいと思っていたが、自分の家柄を知って態度を変えるような愛実には、秘密にしたままで「正解だったな」と心の中で呟き、会社を去っていくのでした。
消えない憎悪:「あの女の幸せを絶対にぶち壊してやる」
透に去られ、さらに周囲の同僚たちから「あの女よく復帰してきたよな」「ああいうの恥知らずって言うんだろ?」と陰口を叩かれる愛実。彼女の心の中では、「なんで愛実ばっかり悪いこと言われなきゃいけないの?」「許さない」という黒い感情が渦巻いていました。そして、「あの女は社長夫人になれるのに?」「あの女の幸せを絶対にぶち壊してやる………………」と、紗季への凄まじい憎悪と復讐心を新たにするのでした。
創立記念パーティーへの誘い
一方、紗季と透の関係は穏やかに進んでいました。透は、父の会社である「バンブー製菓」の創立記念パーティーで、新専務として挨拶をすることになったと紗季に報告します。そして、「紗季さんにも来てほしいんだ」と、パーティーに招待します。紗季は「私が行ったら場違いなんじゃ…」と遠慮しますが、透は「うちの会社の雰囲気も知ってほしいから親父がぜひ来てくれってさ」「今回はひとまず俺の友人ってことで出席するのはどうかな?」と優しく誘います。紗季は「そういうことなら……」と、出席を決めるのでした。
華やかな舞台と、二人の新たな一歩
そしてパーティー当日。華やかな会場で、美しいドレスをまとった紗季は、少し気後れしながらも透の隣に立っています。そして、多くの招待客が見守る中、透は新専務として壇上に上がり、堂々と挨拶を始めるのでした。「ただいまご紹介にあずかりました竹之内透です」。
華やかな世界の中心に立つ透と、それを見守る紗季。二人の未来は輝かしく見える一方で、愛実の消えない憎悪の炎が、すぐそこに迫っているのかもしれません。
まとめ【純白のウエディングドレスで復讐を】40話を読んだ感想
第40話は、透の愛実に対する最後の言葉が非常に痛快でした。「その人間性のせいじゃないか?」という一言は、これまで彼女に振り回されてきた全ての鬱憤を晴らすかのような、見事なカウンターだったと思います。それに対して何も言い返せず、ただ悔しさに震える愛実の姿は、まさに自業自得ですね。
しかし、そこで終わらないのがこの物語の恐ろしいところ。周囲の陰口を聞き、「あの女の幸せを絶対にぶち壊してやる」と復讐心を燃やす愛実の姿には、彼女の根深いコンプレックスと歪んだ執念を感じ、背筋が寒くなりました。彼女がいる限り、紗季と透に本当の平穏は訪れないのかもしれないと、改めて感じさせられました。
そんな不穏な空気とは対照的に、創立記念パーティーでの紗季と透のやり取りは、とても微笑ましく、希望に満ちていました。紗季を「友人として」と気遣いながらも、自分の世界に招き入れようとする透の優しさと、それに応える紗季の健気さ。二人の関係が着実に前進していることが伝わってきて、読んでいるこちらも嬉しくなりました。
新専務として堂々と挨拶する透の姿は、これまでの彼とはまた違う、新たな魅力を感じさせます。これから彼がどんな手腕を発揮していくのか楽しみであると同時に、愛実がこの華やかな舞台をどう引っ掻き回そうとするのか、不安と期待が入り混じる、非常に引きの強い回でした。
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