復讐モノ

【純白のウエディングドレスで復讐を】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【純白のウエディングドレスで復讐を】5話をネタバレありで解説する

前回、ついに愛実の婚約者・竹之内透に声をかけた紗季。第5話は、紗季が透に陸と愛実の裏切りを告げ、協力を求める緊迫した場面から始まります。

一縷の望みをかけて:婚約者への直談判

「一竹之内さん ちょっとお話よろしいでしょうか?」。紗季の言葉に、透は足を止めます。紗季は、自分が斎藤陸の婚約者である庄野紗季だと名乗り、「奥様のことでお話があるのですが……」と切り出しました。しかし、透の脳裏には、結婚式当日に「泣いて暴れた人」「働きすぎてノイローゼになったらしいと愛実が言っていた」という紗季の姿がよみがえり、正直「関わりたくない……」という思いがよぎります

それでも紗季は諦めません。「お願いしますっ 少しだけでもいいのでお時間をいただけないでしょうか?」と必死に食い下がります。一度は「急ぎますので…」と断ろうとした透ですが、紗季のただならぬ様子と真剣な眼差しに、何かを感じ取ったのかもしれません。紗季は、透の会社の目の前で、衝撃的な言葉を口にします。

「奥様は! 私の婚約者と不倫関係にあります!」 「結婚式当日もブライズルームで2人は――!!」

さすがに「会社の前で変なこと言わないで下さい」と慌てた透は、場所を変えて話を聞くことにします

交錯する主張:ノイローゼ疑惑と不倫の告発

カフェらしき場所に移動し、改めて紗季は自己紹介をします。透は紗季の名刺を見て「秀星商事…一流企業だな」と呟きつつも、「営業は忙しいはずだけどお体のほうは大丈夫なんですか?」と、遠回しに愛実から聞いた「ノイローゼ」の件に触れます 。紗季は毅然として「私はノイローゼではありません」と否定し、改めて「陸と愛実さんは不倫しています」「結婚式当日私がブライズルームのドアを開けた時も2人は情事の真っ最中でした」と告げました

しかし、透は「証拠は?」と冷静に問い返します 。急なことで証拠まで頭が回らなかった紗季は、「ありません」と答えるしかありません 。当然、透は「では信用できません」と返します 。そんな簡単に信じてもらえるとは思っていなかった紗季ですが、それでも諦めきれません。

記憶の断片と疑惑の種:揺らぎ始める信頼

紗季は、具体的な日付を挙げて、陸の行動が怪しかった日に愛実と会っていなかったかと透に尋ねます。「昨年の5月15日や今年の2月5日に愛実さんとお会いになりましたか?」と 。透の記憶では、今年の2月5日は残業で遅くなったものの愛実の誕生日を祝いに部屋へ行っており、その時テーブルには食べかけのホールケーキがありました 。愛実は「1人でホールケーキ1個食べてみたかったの」と言っていたようです 。また、昨年の5月16日には、デートをドタキャンされたことを思い出します

さらに紗季は、自分のウエディングドレスを陸が勝手に愛実に貸してしまったこと、それが昨日郵送でボロボロになって返却されてきたことを告げます 。そして、「いくら幼馴染とはいえ婚約者のドレスを無断で貸し出すなんておかしな関係だと思うんです」と訴えました 。透の脳裏には、愛実が式の直前になって「どうしても着たいドレスが見つかったの」とドレスを変えたいと言い出した時のことが蘇ります。あの時のドレスが、紗季のものだったと知り、透は衝撃を受けます。「それは…本当に申し訳ないことをしてしまいました…」と謝罪する透ですが、それでもまだ「でも愛実に限って…」と、婚約者への信頼を完全に捨てきれない様子です

そんな透に対し、紗季は「うーん…」と考え込みますが、透から意外な提案がなされます。 「次の週末 4人でBBQに行きませんか?」

果たして、このBBQが事態を動かすきっかけとなるのでしょうか。そして、透は紗季の言葉を信じ、協力者となるのか。物語は、新たな展開を予感させながら次へと進みます。

まとめ【純白のウエディングドレスで復讐を】5話を読んだ感想

第5話は、紗季が勇気を振り絞って透に直談判する緊迫感と、透の冷静ながらも徐々に揺れ動く心理描写が非常に巧みに描かれていたと思います。初対面の、しかも「ノイローゼ」というあらぬ噂を立てられている相手から、婚約者の不倫を告発されるという状況で、透がすぐには信じられないのも無理はないでしょう。

しかし、紗季が具体的な日付やドレスの件を提示することで、透の記憶の中にある些細な違和感と結びついていく過程は、読んでいて引き込まれました。特に、愛実の誕生日の「食べかけのホールケーキ」のエピソードや、式の直前にドレスを変更したいと言い出した件は、後から考えると「確かに怪しい」と思わせる伏線になっていたのですね。

それでもなお「愛実に限って…」と、まだ信じきれない透の人間らしさもリアルだと感じました。長年連れ添った(あるいは結婚を決意した)相手を、そう簡単には疑いたくないという気持ちは理解できます。

だからこそ、最後の透からの「4人でBBQに行きませんか?」という提案は、非常に興味深い展開でした。これは、彼なりに真実を確かめようとする試みなのか、それとも何か別の意図があるのか…。このBBQが、今後の物語の大きなターニングポイントになることは間違いなさそうです。紗季の必死の訴えが、少しずつではありますが、確実に状況を動かし始めているのを感じさせる、希望と不安が入り混じった回でした。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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