【純白のウエディングドレスで復讐を】9話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【純白のウエディングドレスで復讐を】9話をネタバレありで解説する
前回、ついに愛実への決別を決意した透と、復讐への意志を固めた紗季。第9話では、二人が具体的な復讐計画を練り、その第一歩を踏み出す様子が描かれます。
決意の共有:それぞれの想いと一つの目的
バーベキューでの衝撃的な出来事の後、紗季と透は改めて二人で向き合います。透は、「思い返せば愛実にはいろいろと違和感があったんです」「両親も結婚に難色を示していて…」と、これまでの自身の心の揺れや盲目だった過去を静かに語り始めます。「恋は盲目ってヤツですかね」と自嘲気味に呟く透に、紗季もまた「わかります」「陸のこと こんなに優しい人はいないって信頼しきっていたんです」と、自身の経験と重ね合わせるのでした。
お互いのパートナーへの複雑な想いを吐露し、そして裏切られた痛みと怒りを再確認した二人。透は紗季に力強く言います。「この気持ちにけじめをつけるためにも あの2人と決着をつけましょう」と。紗季もまた、「はい!」と固い決意で応じます。
復讐計画始動:偽りの出張と証拠集め
ここから、二人の緻密な復讐計画が動き出します。まず、紗季と透は示し合わせて同じ日に有給休暇を取得。そして、それぞれのパートナーである陸と愛実には「急な出張が入った」と嘘をつき、家を空ける状況を作り出します。
案の定、陸と愛実は「明後日から出張だって」「えっ透もだよーラッキーうち来いよ」「行く行く♡」と、まんまと罠にかかり、紗季の留守宅で密会する約束をします。愛実を家に呼ぶつもりだと確信した紗季は、その日のために自宅に複数の小型カメラとボイスレコーダーを周到に仕掛けるのでした。
そして当日。紗季と透は、陸と愛実が紗季のマンションに入っていくのを確認するため、マンションの目の前にある駐車場に停めたレンタカーの中で息を潜めて待ち構えます。
張り込みの緊張と、束の間の共感
なかなか現れない二人に、紗季は「こんなに素敵な旦那様がいるのに なんで浮気するんだろう…」と、素朴な疑問を口にします。透は、愛実が朝に弱いことなどを語り、その言葉の端々からは、かつて愛実を深く愛していたであろうことがうかがえます。
やがて、楽しそうにマンションに入っていく陸と愛実の姿が…。紗季が「これから陸と愛実さんはうちのベッドで――」と怒りに震えるのを、透は「庄野さん せっかくの有休だし せめてうまいもんでもどうかなと思って」と、近くの美味しい店のサンドイッチを差し出します。その優しさに、紗季は少しだけ心が和らぐのを感じるのでした。
食事をしながら、透は愛実一人の写真では証拠にならないかもしれないと言いつつも、マンションに入っていく愛実の写真を撮影します。そして、二人はお互いの境遇を思い、ふとした瞬間に笑い合います。紗季が「どうして浮気された側ばっかり傷つかなきゃいけないんでしょうね」と本音を漏らすと、透は真剣な眼差しで紗季を見つめ、「何の慰めにもならないと思いますけど 傷つく時は俺も一緒ですから」と、心強い言葉をかけるのでした。
二人の間には、復讐という共通の目的だけでなく、互いへの信頼と共感、そしてそれ以上の何かが芽生え始めているのかもしれません。果たして、仕掛けたカメラとボイスレコーダーは、決定的な証拠を捉えることができるのでしょうか。
まとめ【純白のウエディングドレスで復讐を】9話を読んだ感想
第9話は、紗季と透が本格的に協力し合い、復讐計画を実行に移す過程が描かれ、読んでいて非常にワクワクしました。お互いの傷をなめ合うのではなく、それを乗り越えて「決着をつける」という強い意志で結ばれた二人の姿は、とても頼もしく感じます。
特に印象的だったのは、二人が有給を取り、それぞれのパートナーに嘘をついて家を空けるシーンです。ここからいよいよ反撃が始まるのだという高揚感がありました。そして、車中での張り込みの場面。緊張感漂う中でも、透が紗季を気遣ってサンドイッチを差し出す優しさや、ふとした瞬間に見せる二人の笑顔には、同じ痛みを共有する者同士の絆のようなものが感じられて、少し心が温まりました。
透の「傷つく時は俺も一緒ですから」というセリフは、紗季にとってどれほど心強かったことでしょう。この言葉によって、紗季は一人ではないと感じ、さらに強く復讐へと向かう勇気をもらえたのではないでしょうか。
物語のテーマとして、裏切りに対する「制裁」だけでなく、傷ついた者同士が支え合い、新たな関係性を築いていく過程も描かれ始めているように感じます。もちろん、これから二人がどんなえげつない証拠を手に入れ、陸と愛実を追い詰めていくのかという点も非常に気になりますが、それと同時に紗季と透の関係がどう進展していくのかも、この作品の大きな見どころになりそうです。次回の展開が待ち遠しくてたまりません。
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