【良いこと悪いこと】第1話『6人』|ネタバレ考察!伏線を解説

2025年10月13日に放送が開始されたドラマ『良いこと悪いこと』。
その第1話「6人」は、小学校のタイムカプセルをきっかけに、不穏な連続殺人事件の幕開けを描きました。
この記事では、ドラマ『良いこと悪いこと』第1話『6人』のネタバレを含むあらすじから、今後の展開を読み解く上で重要となる伏線や、真犯人に関する多角的な考察を詳しく解説していきます。視聴者が抱いた「あのシーンの意図は?」「一体誰が犯人なのか?」といった疑問に迫ります。
- 第1話『6人』のストーリー(ネタバレあり)
- 登場人物たちの怪しい行動とその意味
- 今後の展開を占う重要な伏線の数々
- 黒幕や真犯人に関する多角的な考察
【良いこと悪いこと】第1話『6人』概要をネタバレありで考察
- タイムカプセルから始まる連続殺人事件
- 主題歌ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』
- 謎の多い猿橋園子の怪しい挙動とは?
- 体育倉庫に閉じ込めた真犯人は委員長か
- 被害者の6人を結ぶ童謡『森のくまさん』
タイムカプセルから始まる連続殺人事件
物語の幕開けは、主人公の高木将(間宮祥太朗)ら元6年1組の同級生たちが、小学校の校庭に集うノスタルジックなシーンからでした。彼らの目的は、22年前に埋めたタイムカプセルを掘り起こすこと。しかし、懐かしい思い出が詰まっているはずの箱から現れたのは、高木を含む特定の6人の顔だけが黒く塗りつぶされた卒業アルバムでした。この不気味な発見が、彼らの運命を狂わせる連続殺人事件の序章となります。
この異様なアルバムの発見を皮切りに、顔を塗りつぶされたメンバーが、かつて自分たちが描いた「将来の夢」をなぞらえるような形で、次々と命の危険に晒されていきます。最初の犠牲者となったのは、お笑い芸人になる夢を描いていた「貧ちゃん」こと武田でした。彼は絵の中で空を飛ぶヒーローを描いていましたが、その夢を嘲笑うかのように、何者かによってマンションの高層階から突き落とされてしまいます。
続いて標的となったのは、消防士の絵を描いていた「カンタロー」こと桜井です。彼は自身の経営する飲食店で火災に巻き込まれ、一命はとりとめたものの意識不明の重体となりました。これらの事件から、犯人はタイムカプセルに納められた絵の内容を正確に知る人物であり、強い悪意をもって犯行に及んでいることが明らかになります。犯行前には必ず予告をするかのような行動は、単なる殺害が目的ではなく、ターゲットに恐怖を与えることを楽しんでいるサイコパスな一面も覗かせます。
主題歌ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』
ドラマの不穏でミステリアスな世界観を構築する上で、主題歌であるポルノグラフィティの『アゲハ蝶』が極めて重要な役割を担っています。2001年にヒットしたこの楽曲は、ドラマの舞台となる時代背景ともリンクしており、単なるタイアップ曲以上の意味を持っていると考えられます。イントロが流れるタイミングは常に絶妙で、視聴者の鳥肌を誘うような演出が施されています。
歌詞に目を向けると、「恋人に会うような」「焼け爛れた翼で飛んでいく」といったフレーズが見受けられます。これらは、過去にいじめられていた猿橋園子への歪んだ愛情や、罪の意識に苛まれながらも犯行を止められない犯人の複雑な心情を表現しているのかもしれません。特に、園子に特別な感情を抱いている人物が、彼女のために復讐を行っているという構図を想像させます。
また、この楽曲が持つどこか退廃的で情熱的な雰囲気が、登場人物たちが抱える過去の傷や、内に秘めた暗い感情と共鳴しているようです。今後、物語が進むにつれて、歌詞のどの部分が誰のどのような感情と結びついていくのかを考察することで、事件の真相に一歩近づけるかもしれません。
謎の多い猿橋園子の怪しい挙動とは?
小学生時代にいじめの被害者であった猿橋園子は、物語の鍵を握る中心人物ですが、その行動には多くの謎と矛盾点が見られます。彼女は単なるか弱い被害者ではなく、何かを画策しているかのようなしたたかさも感じさせ、その一挙手一投足から目が離せません。
まず最も不可解なのが、辛い記憶しかないはずの同窓会へなぜ参加したのかという点です。彼女自身、良い思い出がないと口にしているにも関わらず、わざわざその場に姿を現したのには、懐かしむ以外の明確な目的があったと考えるべきでしょう。事件が起こることを予期していた、あるいは犯人を突き止めるための潜入取材だったという可能性も考えられます。
さらに、最初の事件が発生した後、彼女はジャーナリストとして冷静沈着に取材を開始します。自分をいじめた相手が次々と襲われるという異常事態の中で、恐怖よりも使命感を優先するその姿勢は、非常に肝が据わっています。同窓会の席でトイレへ立った際、鏡の中の自分をじっと見つめるシーンは特に意味深です。あれは、これから起こるであろう悲劇を前に覚悟を決めている表情にも、あるいは全くの別人が園子になりすましていることへの葛藤にも見えました。彼女の真の目的が明らかになる時、物語は大きく動くことになりそうです。
体育倉庫に閉じ込めた真犯人は委員長か
園子がいじめのターゲットとなる決定的なきっかけとなった「体育倉庫閉じ込め事件」。回想シーンでは、高木を含む6人が倉庫の前で彼女を囃し立てる様子が描かれていましたが、実際に鍵をかけた実行犯は、その6人の中にはいない可能性が高いです。
高木がタイムカプセルに入れる絵を描いているシーンを注意深く見返すと、校庭の鉄棒と体育倉庫の間に、眼鏡をかけベストを着た一人の女子生徒の姿が映り込んでいます。この服装の特徴から、彼女こそがクラスの委員長であった小林であると推測されます。囃し立てていた6人は、いわば同調圧力に屈した傍観者であり、事件を主導した黒幕は別に存在するのです。
では、なぜ委員長が園子を閉じ込める必要があったのでしょうか。その動機を探る鍵は、現代の喫煙室のシーンに隠されています。委員長は、高木の左手の薬指にはめられた結婚指輪を、嫉妬と羨望が入り混じったような複雑な表情で見つめていました。このことから、彼女は小学生時代から高木に特別な好意を抱いていたと考えられます。そして、高木が転校生の園子をどこか気にかけている様子に気づき、嫉妬心から園子を陥れるという凶行に及んだのではないでしょうか。この過去の小さな嫉妬が、22年の時を経て、現在の連続殺人事件にまで発展したとすれば、事件の根は非常に深いものとなります。
被害者の6人を結ぶ童謡『森のくまさん』
第1話の作中で、CMに入る際のBGMとして効果的に使用された童謡『森のくまさん』。これが単なる懐かしい曲ではなく、犯行計画を予告する不気味な暗号であることが、第2話の予告映像で示唆されました。ターボーが口ずさむ替え歌によって、その全貌が明らかになります。
その戦慄の歌詞は、被害者たちの小学生時代のあだ名を巧みに織り込んだものでした。
| 歌詞 | 対応する人物 |
| ある日 | 貧ちゃん(武田) |
| 森の中 | カンタロー(桜井) |
| くまさんに | ニコちゃん(中島えみ) |
| 出会った | ターボー |
| 花咲く森の道 | ちょんまげ |
| くまさんに出会った | た?(高木将?) |
このように、歌詞の順番通りに事件が進行していくことが明確に予告されています。この替え歌は、一体いつ、誰によって作られたものなのでしょうか。小学生時代から6人の間で歌われていた秘密の歌だったのか、それとも犯人が事件のために新たに創作したのか。そして、歌詞の最後に登場する人物は誰を指すのか。この歌の起源と意味を解明することが、犯人像を特定し、次の犯行を食い止めるための最も重要な手がかりとなるでしょう。
【良いこと悪いこと】第1話『6人』伏線をネタバレありで考察
- キング(高木将)のヒーローの絵の意味
- タイトルロゴに隠されたメッセージとは
- 今国と宇来は事件の協力者なのか?
- 同僚の東雲(深川麻衣)が怪しい理由
- 交換殺人・順番殺人の可能性を検証
キング(高木将)のヒーローの絵の意味
前述の通り、犯人は被害者たちがタイムカプセルに入れた「将来の夢の絵」を残酷な形で再現しています。この法則に従うと、主人公でありリーダー格だった高木将、通称「キング」が描いた絵にも、彼の未来を暗示する重要な意味が隠されていると考えられます。彼が描いたのは、熊のような姿をした悪者を力強く踏みつける「ヒーロー」の絵でした。
この絵が示す未来には、大きく分けて二つの解釈が可能です。一つは、物語の王道とも言える希望的な展開です。高木がその正義感の強さを発揮し、仲間たちを襲う卑劣な連続殺人犯の正体を突き止め、事件を解決に導く「ヒーロー」になるというものです。彼のリーダーシップや仲間を思う気持ちの強さを考えれば、この可能性は十分に考えられます。
しかし、もう一つの可能性は、よりダークで皮肉に満ちた悲劇的な結末です。犯人が「夢」を悪用して嘲笑っていることを踏まえると、ヒーローになることを夢見た高木自身が、犯人という絶対的な悪の前に無残にも敗れ去り、最後の犠牲者となってしまうという展開です。絵の中で彼が倒していた悪者が『森のくまさん』を暗示する熊のような姿であったことも、彼が犯人との直接対決から逃れられない運命にあることを示唆しているのかもしれません。彼の絵が希望の象徴となるか、絶望の序章となるか、物語の結末を大きく左右する重要なポイントです。
タイトルロゴに隠されたメッセージとは
一見すると何気ないドラマのタイトルロゴですが、そのデザインには制作者の意図が巧妙に隠されており、物語全体のテーマを象徴する多くのメッセージを読み取ることができます。細部を分析することで、物語の核心に迫るヒントが見えてきます。
まず注目すべきは、漢字の「良」と「悪」で、それぞれ異なるフォントと加工が施されている点です。「良」の字は、まるで水に濡れてインクが滲んだかのように表現されており、誰かが流した涙や悲しみ、あるいは隠しきれない良心を象’しているように見えます。対照的に、「悪」の字は、卒業アルバムのように黒く塗りつぶされた加工が施されており、内に秘めた悪意や、決して消すことのできない過去の罪を象徴しているようです。
さらに深く考察すると、ひらがなの「いこ」の部分にも仕掛けが隠されています。「良いこと」の「こ」は「い」を反転させた文字が使われており、逆に「悪いこと」の「い」は「こ」を反転させた文字が当てられています。これは、「良い子」が裏では「悪い子」の一面を持ち、「悪い子」の中にも「良い子」の部分が存在するという、人間の複雑な二面性を視覚的に表現しているのではないでしょうか。園子がふと漏らした「悪いこだから……」という印象的なセリフとも見事にリンクしており、善と悪が容易に反転しうる危うさが、このドラマの根幹をなすテーマであることを強く示唆しています。
今国と宇来は事件の協力者なのか?
物語の中で、同級生たちが集う重要な場所として登場するレトロスナック『イマクニ』。その店主である今国と、常連客の宇来は、一見すると事件とは無関係なコメディリリーフのように描かれています。しかし、ミステリードラマにおいて意味もなく登場する人物は存在せず、彼らの存在そのものが重要な伏線である可能性は非常に高いです。
彼らが怪しい最大の理由は、最初の被害者である貧ちゃん(武田)が殺害される直前まで、彼と酒を酌み交わしていた最後の目撃者である点です。これにより、彼らは貧ちゃんのその後の足取りや精神状態を最もよく知る人物となりました。同級生ではないという第三者の立場が、逆に彼らに犯行協力の機会を与えたとも考えられます。彼らの証言一つで、捜査の方向性が大きく変わる可能性すらあります。
また、2000年代前半の懐かしいアイテムで溢れたこのスナック自体が、犯人グループにとって都合の良いアジト、つまり情報交換や計画の密談を行う場所として利用されている可能性も否定できません。貧ちゃんが最後に口ずさんでいたアンダーグラフの『つばさ』など、店内のBGMや小物の一つ一つに、事件を解くヒントが隠されているかもしれません。彼らがただの傍観者なのか、それとも事件に深く関与する協力者なのか、今後の言動を注意深く観察する必要があります。
同僚の東雲(深川麻衣)が怪しい理由
猿橋園子が勤める出版社の同僚記者、東雲(しののめ)は、第1話の段階では登場シーンも少なく、一見すると事件の本筋とは無関係の人物に見えます。しかし、彼女が主要キャストの一人としてクレジットされている以上、今後の物語で極めて重要な役割を担うことは確実です。その役どころによっては、事件の真相を根底から覆す黒幕である可能性すら秘めています。
彼女を疑う根拠としてまず挙げられるのが、園子の同僚という、情報を得るのに極めて有利な立場にいることです。ジャーナリストとしてのスキルを駆使し、園子に同情するふりをして近づき、過去のいじめの詳細や同級生たちの情報を巧みに聞き出すことができるでしょう。そして、その情報を元に、あたかも長年恨みを抱いてきた元同級生であるかのように見せかけ、完璧な復讐計画を実行しているのかもしれません。
もう一つの説として、彼女自身が「誰も存在を覚えていない元同級生」である可能性も考えられます。例えば、園子が転校してくる前にクラスに在籍していたものの、不登校などの理由で皆の記憶から消えてしまった人物だとしたら。自分を忘れた同級生全員への恨みと、自分と同じようにクラスで孤立していた園子への歪んだ共感が、この残忍な事件の動機となっていることもあり得るのです。
交換殺人・順番殺人の可能性を検証
この計画的で用意周到な連続殺人事件は、単独犯による犯行と考えるにはいくつかの疑問点が残ります。特に、被害者である武田をマンションの高層階から突き落とすには、相当な腕力が必要であり、女性や非力な男性の単独犯行は困難です。この点から、複数の人物が関与する組織的な犯行、中でもターゲットとされている6人自身が加害者となる「交換殺人」や「順番殺人」の可能性が現実味を帯びてきます。
この仮説は、例えば最初の被害者である貧ちゃんをカンタローが殺害し、次にカンタローをニコちゃんが襲う、というように、ターゲット同士が殺人を連鎖させていくというものです。この手口の最大のメリットは、犯行時に他のメンバーが互いのアリバイを証明し合うことができ、捜査の網から逃れやすい点にあります。第1話で被害者たちが、やけに高木を同窓会に引き入れようとしていたのも、彼をこの恐ろしい計画の最後の実行犯、あるいはターゲットとして組み込むためだったのかもしれません。
一見すると仲間内で殺し合うという非合理的な計画に見えますが、彼ら6人だけが共有する、単なるいじめ問題では済まされない、より重大な秘密や罪を隠蔽するためであれば、その動機も理解できます。この説が真実であれば、誰が味方で誰が敵なのか全く予測がつかない、より複雑で疑心暗鬼に満ちたサスペンスが展開されることになるでしょう。
【良いこと悪いこと】第1話『6人』ネタバレ考察まとめ
ドラマ『良いこと悪いこと』第1話「6人」で明らかになった情報と、そこから導き出される考察ポイントを以下にまとめます。
- 物語は22年前に埋めたタイムカプセルの掘り起こしから始まる
- 中から6人の顔が黒く塗りつぶされた卒業アルバムが見つかる
- ターゲットはアルバムで顔を塗りつぶされた元クラスメイト6人
- 犯行は被害者が描いた「将来の夢の絵」を悪用する形で行われる
- 最初の被害者は「空飛ぶヒーロー」の絵を描いた貧ちゃん(武田)
- 二人目の被害者は「消防士」の絵を描いたカンタロー(桜井)
- 主題歌ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』の歌詞が物語を暗示
- いじめの被害者である猿橋園子の同窓会への参加理由が大きな謎
- 体育倉庫に園子を閉じ込めた真犯人は委員長である可能性が高い
- 童謡『森のくまさん』の替え歌が連続殺人の犯行予告となっている
- タイトルロゴのデザインは人間の善悪の二面性を表現している
- レトロスナックの店主、今国と宇来が事件の協力者である可能性
- 園子の同僚記者、東雲(深川麻衣)が事件の黒幕であるという説
- ターゲット自身が犯行に及ぶ交換殺人・順番殺人の線も浮上
- 「ヒーロー」の絵を描いた高木将(キング)が事件解決の鍵を握る


