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【軍神と偽りの花嫁】18話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【軍神と偽りの花嫁】第18話をネタバレありで解説する

情熱的な一夜を過ごし、心も身体も結ばれた汪煌明(おう こうめい)と明凛(めいりん)。第18話では、その翌朝に生まれた、二人の間の愛おしいすれ違いが描かれます。そして、明凛は街の医師との出会いを通じて、煌明を苦しめる「呪い」の、驚くべき真相に迫ることになります。静かな感動と、物語の核心に触れる大きな発見が待つ、重要回を詳しくご紹介いたします。

一夜明けてのすれ違い、夫の不安と妻の務め

決戦を前に結ばれた二人。しかし、その翌朝、煌明の心は小さな不安に揺れていました。昨夜の自分は情熱に任せすぎて、彼女を怖がらせてしまったのではないか、と 。そんな彼の心中を知らない明凛は、治療の件で医師に本を返しに行きたいと申し出ます 。その言葉が、煌明には「自分の元から離れたい」という意思表示のように聞こえてしまい、二人の間には、甘くも切ない、小さなすれ違いが生まれてしまうのでした。

「呪いじゃない」―御用医家が明かす、汪家の秘密

明凛が訪ねたのは、街で診療所を営む徐(じょ)という名の老医師でした。そこで彼女は、街の医者がいかに人々に信頼されず、苦労しているかという現実を知ります 。その話に、医学を学ぶことで一族から疎まれてきた自らの姿を重ねるのでした

しかし、ここで徐医師は、物語の根幹を揺るがす衝撃の事実を明かします。彼の家系は、元は汪家の御用医家だったのです 。そして、彼は汪家一族の早死にの原因を「呪いではない」と断言します 。それは、煌明を救う道が、仙術ではなく、医学にある可能性を示唆する、大きな発見でした。

「すごく似合っている」―不器用な夫の、素直な言葉

徐医師の言葉に新たな希望を見出した明凛は、屋敷へと戻ります。侍女の黄(こう)に髪を結ってもらい、華やかな姿になったものの、彼女自身はどこか落ち着かない様子です 。そこへ、煌明が姿を現しました。彼はまだ昨夜のことを気にしており、「昨日は…すまなかった…」と、不器用に謝罪します

その言葉に、明凛は慌てて「ちがいます!」と首を横に振るのでした 。その瞬間、二人の間のすれ違いは、きれいに溶けてなくなります。煌明は、美しく結い上げられた妻の姿を愛おしそうに見つめ、「すごく似合っている」と、素直な想いを伝えるのでした

動き出す悪意、姉が手にした「秘薬」

二人が心を通わせる一方、姉の仙琳(せんりん)は「仙女対決」に向け、着々と準備を進めていました。しかし、彼女が頼りにするのは、仙女の力などではありません。彼女が手にしたのは、一族に伝わるという、いかにも怪しげな「秘薬」でした

仙琳は、あと三日あればすべての準備が整うと、不気味に微笑みます 。いよいよ迫る決戦の舞台。それは、真実の医学と、偽りの毒薬がぶつかり合う、非情なだまし合いの場となろうとしていました。

まとめ【軍神と偽りの花嫁】18話を読んだ感想

第18話は、二人の甘いやり取りに癒されつつ、物語の核心に迫る大きな謎が提示される、非常にバランスの取れた素晴らしい回でした。特に、一夜明けた後の煌明の、少年のような不安と嫉妬には、思わず頬が緩んでしまいます。彼の不器用な優しさと、それに真摯に応えようとする明凛の姿が、本当にお似合いの夫婦だと改めて感じさせてくれました。

そして、何よりも衝撃だったのは、汪家の「呪い」が、実は呪いではない可能性が示されたことです。これは、物語の前提を覆す、最大級のターニングポイントだと思います。これにより、明凛が医学を学ぶことの意味が一層深まり、彼女こそが煌明を救う唯一の希望なのだということが、はっきりと示されました。

仙琳が「秘薬」という、あからさまな不正手段に頼ろうとしているのも、彼女の小物感を際立たせていて痛快でした。もはや「仙女対決」は、明凛の真の医療技術と、仙琳の卑劣な策略の戦いになることが確定しました。真実が嘘を打ち破る瞬間を、固唾をのんで見守りたいです。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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