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【軍神と偽りの花嫁】24話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【軍神と偽りの花嫁】第24話をネタバレありで解説する

姉・仙琳との因縁に決着をつけ、自らの力で未来を掴んだ明凛(めいりん)。しかし、その代償は大きく、彼女は倒れてしまいます。第24話は、そんな彼女が目覚める感動の瞬間と、これまで胸に秘めてきた全ての嘘と真実を、愛する夫・汪煌明(おう こうめい)に告白する、物語の核心に触れる回です。涙なしには読めない、二人の魂が結ばれる瞬間を詳しくご紹介いたします。

「一人にしないでくれ」―軍神が見せた、初めての弱さ

物語は、眠り続ける明凛の傍らで、煌明が彼女の手を握る場面から始まります。無敵の軍神として恐れられる彼が、この時ばかりはその鎧を脱ぎ捨て、一人の男として、愛する人を失う恐怖に震えていました。

一人にしないでくれ

彼が絞り出したその言葉は、悲痛な祈りそのものです。やがて明凛がゆっくりと目を開けると、煌明は「もう目覚めないかと…」と、安堵と恐怖が入り混じった表情で、彼女を力強く抱きしめるのでした 。彼がこれほどまでに感情を露わにしたのは、これが初めてのことでした。

「私は、仙女ではありません」―すべての嘘を越える、魂の告白

ようやく長い悪夢から解放され、「すべて終わったのですね」と微笑む明凛 。彼女は、決戦の前に交わした約束を果たすため、ついに最大の秘密を打ち明けます。

私は、仙女ではありません

彼女は、最初は姉や一族が罰せられることを恐れて、真実を言えなかったと語ります 。しかし、天韻に来て煌明と過ごすうちに、仙女としてではなく、医学の知識で彼の力になりたいと、心から願うようになったのでした 。その告白を、煌明は「一族については最善を尽くしました」と、ただ静かに受け入れます

「煌明様が好きです」―偽りの花嫁、初めて伝えた本当の想い

しかし、彼女が本当に恐れていたことは、別にありました。それは、この嘘がバレて、煌明の傍にいられなくなってしまうこと 。彼女は、夫の座を誰にも譲りたくなかったという、自分自身のどうしようもない独占欲を涙ながらに告白します

そして、すべての偽りと建前を取り払い、彼女はただ一つの真実を、夫の目を見て真っ直ぐに伝えました。

煌明様が好きです

それは、偽りの花嫁が、初めて自分の言葉で伝えた、純粋な愛の告白でした。

「私も明凛が好きだ」―真実の愛で結ばれる、誓いの口づけ

その魂からの叫びに、煌明もまた、これ以上ないほど優しい声で応えます。

私も明凛が好きだ

彼は、明凛の最後の言葉だけで「十分だ」と、彼女のすべてを受け入れ、その唇を優しく塞ぎました 。嘘も、偽りも、呪いも、すべてが溶けてなくなった瞬間。長い回り道の末に、二人はついに、何にも遮られることのない、本物の夫婦として結ばれたのです。

まとめ【軍神と偽りの花嫁】24話を読んだ感想

これまでの物語の全てが、この第24話のためにあったのだと確信できる、最高に感動的な回でした。明凛が勇気を振り絞って「仙女ではない」と告白し、続けて「好きです」と伝えるシーンは、涙なしには読めません。彼女が背負ってきた罪悪感や恐怖、そしてそれを上回るほどの煌明への愛情が、痛いほど伝わってきて胸がいっぱいになりました。

そして、その告白に対する煌明のリアクションが、また完璧でした。「私も明凛が好きだ」と、一切の迷いなく応える彼の姿。彼は仙女の力などではなく、明凛という人間の魂そのものを愛していたのだということが、改めて証明された瞬間です。

すべての嘘を乗り越え、お互いの本当の気持ちを確かめ合った二人。ラストで描かれる「今すぐ愛し合いたいです」という明凛の大胆な申し出と、それに応える煌明のどこまでも優しい眼差しは、これからの二人の幸せな未来を予感させてくれます 。これ以上ないカタルシスと幸福感に満たされた、まさに神回と呼ぶにふさわしい一話でした。◁前の記事はこちらから

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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