【軍神と偽りの花嫁】27話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【軍神と偽りの花嫁】第27話をネタバレありで解説する
全ての嘘を乗り越え、心も身体も完全に結ばれた明凛(めいりん)と汪煌明(おう こうめい)。第26話で描かれた情熱的な初夜に続き、第27話では、二人が迎える甘く穏やかな朝のひとときが描かれます。夫が初めて見せる素顔と、妻として開花していく明凛の新たな魅力。今回は、二人の愛がさらに深まる、極上の時間をご紹介いたします。
「行くな」―甘えるように夫が見せた、初めての素顔
幸せな夜が明け、先に目を覚ました明凛。彼女は、眠れなかったせいで自分の姿がみすぼらしくなっていないか心配し、煌明が起きる前に身支度を整えようとします 。しかし、その背中に「行くな」という声がかけられました 。
目を覚ました煌明は、「傍にいてくれ」と、甘えるように彼女を引き止めます 。乱れた髪、普段の精悍さの中にのぞく、少しだけ気怠げな表情 。そんな夫の艶めかしい姿に、明凛は思わず「見ないでください」と顔を隠してしまいました 。しかし煌明は、そんな彼女に「綺麗だ」と告げ、何も心配いらないと優しく諭すのでした 。
「今日は一日ここにいよう」―終わらない、愛を確かめ合う時間
煌明は、今日は一日中、部屋でこうしていたいと告げます 。その言葉に、明凛は自分が夫に求められている幸福を、改めて実感するのでした 。
しかし、煌明には一つ心残りがありました。それは、「昨日は私ばかりいい思いをしすぎた」ということです 。彼は、自分だけでなく、明凛にももっと心地よくなってほしいと、心から願っていたのです。その気遣いが、二人の間の空気をさらに甘く溶かしていきます。
「明凛の想像した私は、どんな触れ方をしていた?」―愛を試す、甘い遊び
煌明は、妻に一つの提案をします。それは、「明凛が想像の中で、私にどう触れられたかったか教えてくれ」という、少し意地悪で、愛情に満ちた問いかけでした 。
さらに彼は、「私の見た夢を、再現してくれ」と続けます 。これは、恥ずかしがり屋の明凛が、自らの願望を口に出しやすいようにという、彼の最大限の優しさでした。その遊びの中で、煌明は昨夜とは違う、ゆっくりとした愛撫で、再び妻の感じる場所を探り当てていくのでした 。
「私だけ見てればいい」―妻として開花する、新たな自信
夫の優しい遊びに導かれ、明凛の心は完全に解き放たれます。最初は「お顔を見るのも恥ずかしい」と思っていた彼女でしたが、今はもう違いました 。
「私だけ見てればいい」
夫の視線を一身に浴びながら、彼女はそう強く願います 。それは、偽りの花嫁だった少女が、愛する人の前で、自らの魅力と存在に自信を持った、一人の「妻」として完全に開花した瞬間でした。
まとめ【軍神と偽りの花嫁】27話を読んだ感想
前回の情熱的な夜から一転、第27話は「朝のひととき」という一つのシチュエーションだけで、二人の関係性の深化を見事に描き切った、素晴らしい回でした。特に、煌明のキャラクターの魅力が底知れません。最強の将軍でありながら、朝は妻に甘え、そして相手が喜ぶことを何よりも優先する。そのギャップと深い愛情に、心を鷲掴みにされました。
また、煌明が提案した「夢を再現する」という甘い遊びが、本当に秀逸でした。ただ情熱的に求めるだけでなく、相手が望むことを引き出すための、知的で愛情深いアプローチ。こんなことをされたら、誰でも好きになってしまうに決まっています。
そして、その煌明の愛に応え、自信に満ちた「妻」の顔を見せるようになった明凛の成長も、読んでいて非常に嬉しかったです。「私だけ見てればいい」と心の中で思う彼女の姿は、これまでの気弱な姿からは想像もつかないほど、魅力的でした。二人の幸せな時間が永遠に続いてほしいと、心の底から願わずにはいられない、そんな珠玉の一話でした。
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