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【軍神と偽りの花嫁】29話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【軍神と偽りの花嫁】第29話をネタバレありで解説する

本当の夫婦として結ばれ、幸せな日々を過ごす明凛(めいりん)と汪煌明(おう こうめい)。しかし、第29話では、そんな穏やかな日常の裏で、煌明にかけられた「呪い」の期限が刻一刻と迫っていました。束の間の再会と、そこで交わされる未来の約束。そして、ついに明凛が夫に突きつける過酷な真実。今回は、甘くも切ない、物語の新たな序章を詳しくご紹介いたします。

迫る期限、呪いの真相に迫る明凛

煌明が軍営に行っている間、明凛は医術書を読み解き、夫を救う方法を探していました。そこで彼女は、汪家一族が30歳までに死ぬという呪いの期限が、あと7日ほどに迫っていることに気づきます

そして、元御用医家であった徐医師の言葉や、弱った煌明を討ち取った者には莫大な褒賞が出るという噂を結びつけ、一つの結論にたどり着きました 。それは、この呪いが、皇帝によって仕組まれた、煌明を排除するための壮大な陰謀である可能性が高い、ということでした

束の間の再会と、夫の独占欲

夫をただ待つことしかできない自分に、もどかしさを感じる明凛。そんな彼女の元へ、突然、煌明が一時的に屋敷へ戻ってきます 。彼は、妻と共に過ごすため、忙しい合間を縫って会いに来てくれたのです

煌明は、明凛が髪を結っていることに気づきます 。以前、自分が褒めた髪型を彼女がしてくれていたことを知り、喜ぶと同時に、「私以外の男が見るというのは考えものだな」と、可愛らしい独占欲をのぞかせました 。国の英雄である夫が、自分の髪型一つで一喜一憂する。その事実に、明凛は不思議な幸福感に包まれるのでした

「この都を好きになってほしい」―煌明が描く、二人の未来

煌明は、明凛を夕暮れの街へと連れ出します 。そして、戦から戻ったら街を案内すること、彼女がいつでも外出できるよう馬と護衛を用意すること、さらには、彼女のために薬草を育てる庭を作ることも約束するのでした

この都を好きになってほしい

彼の言葉一つ一つから、偽りのない未来を、妻と共に歩んでいきたいという、切実な願いが伝わってきます

「呪いの噂を耳にしました」―穏やかな時間に差し込む、過酷な現実

しかし、幸せな時間の中で、明凛はこの時間が永遠に続く保証などどこにもない、という現実を忘れてはいませんでした 。彼女は、愛する夫にそっと寄り添うと、意を決してこう切り出します。

呪いの噂を耳にしました

それは、もう守られるだけの妻ではない、という彼女の決意の表れでした。夫が抱える問題を、これからは自分も一緒に背負っていく。穏やかなデートの終わりは、二人が過酷な運命に共に立ち向かう、新たな戦いの始まりを告げていました。

まとめ【軍神と偽りの花嫁】29話を読んだ感想

幸せな二人の日常と、すぐそこに迫る脅威の対比が、非常に巧みに描かれた回でした。特に、煌明が明凛の髪型に嫉妬するシーンは、最強の軍神が見せる人間味あふれる一面として、とても微笑ましく、愛おしかったです。そして、彼女のために未来の計画を次々と語る姿は、彼がいかに明凛との生活を大切に思っているかが伝わってきて、胸が温かくなりました。

一方で、そんな幸せな時間も束の間、自らの手で呪いの真相に迫っていく明凛の聡明さと行動力には、目を見張るものがあります。彼女はもはや、ただ守られるだけの存在ではありません。

そして、ラストの「呪いの噂を耳にしました」という彼女のセリフ。甘い雰囲気を一瞬で断ち切り、物語を新たなステージへと引き上げる、見事なクリフハンガーでした。これから二人が、この巨大な陰謀にどう立ち向かっていくのか。固唾をのんで見守りたいです。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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