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【軍神と偽りの花嫁】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【軍神と偽りの花嫁】第4話をネタバレありで解説する

お互いの本当の姿に触れ、心の距離を縮めた明凛(めいりん)と汪煌明(おう こうめい)。第4話では、煌明を苦しめる呪いと悪評の、さらに深い真相が明らかになります。そして、二人の関係を根底から変える、煌明からの真摯な言葉が…。物語が大きく動く、感動の展開を詳しく解説していきます。

軍神を陥れる黒い噂の真相

煌明の屋敷の侍女から、明凛は衝撃の事実を告げられます。人々が恐れる煌明の悪評は、実は彼を妬む文官たちが流した、事実無根の策略だったのです

侍女は語ります。軍人である煌明の名声が高まることを、文官たちは快く思っていませんでした 。その結果、彼を陥れるために無茶な戦を強いて、多くの傷を負わせてきたというのです 。一族に伝わる呪いの噂も相まって、煌明は誰にも頼ることなく、たった一人で孤独な戦いを続けていました 。彼の無数の傷は、暴虐さの証などではなく、国と民を守るために孤独に戦ってきた、英雄の勲章だったのです。

「私にできることは…」偽りの花嫁の新たな決意

侍女から「旦那様をお救い下さい」と懇願され、明凛は改めて決意を固めます

私は仙女ではない… でも、私にできることは…

仙術で彼を救うことはできなくても、今の自分にできる精一杯のことで、彼を支えよう。それは、偽りの花嫁としてではなく、一人の人間・明凛としての、静かで力強い誓いでした。彼女はもはや、運命に流されるだけの少女ではありません。

偽りのない時間、二人で駆ける草原

決意を新たにした明凛を、煌明は馬に乗せ、草原へと連れ出します 。初めて馬に乗る体験を「これも学びです」と微笑む明凛 。その姿に、煌明は「私が怖くないのか?」と問いかけます

明凛は正直に答えます。最初は確かに怖かった、と 。しかし、昨夜の優しさに触れ、今は違うと感じていました 。その言葉を受け、煌明もまた自身の覚悟を語ります。自分は噂通りの人殺しであり、その報いとして死ぬ覚悟はできている、と 。彼は、誰にも守られず、一人で死んでいくつもりだったのです

「私の嫁になってくれ」―呪いを超えた真の求婚

お互いの覚悟と本心を打ち明け、心を通わせた二人。見つけた薬草畑の中で、煌明は明凛の目を見て、まっすぐに告げます。

私の嫁になってくれ

それは、呪いを解くための「仙女」に向けられた言葉ではありませんでした。ただの明凛という一人の女性に向けられた、真実の求婚です。彼は、決して怖がらせることはしないと、優しさであなたを守ると誓います

偽りから始まった関係が、真実の絆で結ばれようとしていました。煌明からの「今夜、部屋に行っても?」という問いに、明凛は静かに頷くのでした

まとめ【軍神と偽りの花嫁】4話を読んだ感想

第4話は、これまでの切ない展開が嘘のような、最高に感動的な回でした。煌明の悪評が、実は国を守るがゆえの悲しい策略だったという事実に、まず胸を打たれます。彼がただの不器用で優しい人というだけでなく、孤独な英雄だったと分かり、キャラクターの魅力が何倍にも増しました。

そして何より、煌明のプロポーズです。「私の嫁になってくれ」というセリフの破壊力は凄まじいものがありました 。これはもう、物語の序盤で描かれる最大のクライマックスと言っても過言ではありません。呪いや仙女という役割をすべて取り払って、「明凛」という個人を求めた彼の言葉に、心の底から「よかったね」という気持ちが溢れてきました。

もちろん、彼女が仙女ではないという根本的な嘘はまだ残っています。しかし、それを乗り越えられるだろうと期待させてくれるほど、二人の間に強い絆が生まれた回でした。これから本当の意味で夫婦となる二人が、どんな未来を築いていくのか。今はただ、幸福な気持ちで次のお話が待ち遠しいです。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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