【軍神と偽りの花嫁】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【軍神と偽りの花嫁】第6話をネタバレありで解説する

お互いを尊重し、慈しみ合うことで、本物の夫婦としての絆を育み始めた明凛(めいりん)と汪煌明(おう こうめい)。しかし、第6話ではそんな穏やかな日々に、嵐を呼ぶ人物が突然現れます。それは、明凛がその身代わりとなった、実の姉・仙琳(せんりん)でした。平穏な日常が、嫉妬と驕りに満ちた姉の登場によって一変します。

豪華な贈り物と消えない罪悪感

煌明からの贈り物である、たくさんの美しい衣装や宝飾品に囲まれる明凛 。侍女たちは「奥様にお似合いです」と喜びますが、明凛の心は晴れません

「これらは本来、仙女であるお姉様のもの…」

優しい夫、美しい調度品、自分には分不相応な幸せ。そのすべてが、偽りの上にあることを、彼女は痛いほど感じていました 。煌明への想いが募るほどに、罪悪感もまた深く彼女の心を苛むのです。

突然の来訪者、嵐を呼ぶ姉・仙琳

明凛がお支度をしている最中、一人の女性が侍女の制止を振り切って部屋に駆け込んできます 。彼女こそ、明凛の姉・仙琳でした。

「明凛、やっと会えたわ。心配したんだから…」

そう言って涙ながらに妹を抱きしめる姿は、一見すると心優しい姉そのものです 。しかし、その瞳が部屋に満ちた豪華な品々を捉えた瞬間、彼女の纏う空気は静かに変化していくのでした。

優しい姉の仮面と、その裏に隠された本性

仙琳は、煌明が明凛のためにすべてを用意したと知ると、侍女たちの前では完璧な「優しい姉」を演じます 。妹を心配して駆けつけるのは当然のこと、と微笑みながらも、その目は明凛の立場を値踏みしているかのようでした

彼女は明凛の髪に飾りをつけながら、「白い花は、あなたにとても似合うわ。小さい頃からずっとそうよね」と語りかけます 。それは一見、愛情深い言葉のようでありながら、妹を自分の支配下に置こうとする、見え透いた優越感の表れでした。

「これは明凛のものだ」―煌明が守る、妻の居場所

そこへ、当主である煌明が姿を現します。仙琳はすぐさまおしとやかな笑みを浮かべ、完璧な挨拶を披露しました 。しかし、煌明はそんな彼女の演技に惑わされません。彼は仙琳の顔に手を添え、有無を言わせぬ冷たい声で、はっきりと告げました。

これは明凛のために用意したものだが

それは、仙女である姉ではなく、今ここにいる明凛こそが自分の妻であるという、彼の揺るぎない意思表示でした。衆人の前で恥をかかされた仙琳は、仮面を剥がし、憎々しげに髪飾りを明凛に投げつけます 。「気分が悪い」と言い捨てて部屋を去る彼女の心には、「あの方、明凛のせいで死んじゃうのね。私なら助けてあげられたのに」という、どす黒い嫉妬と驕りが渦巻いていました

まとめ【軍神と偽りの花嫁】6話を読んだ感想

穏やかで幸せな時間が続いていただけに、姉・仙琳の登場は衝撃的でした。彼女が現れた瞬間に、物語の空気が一変するのを感じ、読んでいて心臓が跳ね上がりました。最初は心配して来てくれた優しいお姉さんかと思いきや、その本性が明らかになるにつれて、見事なまでの悪役っぷりに、ある意味で清々しささえ感じてしまいます。

そして、今回のMVPは間違いなく煌明様です。「これは明凛のために用意したものだが」の一言、格好良すぎました。仙女である美しい姉が現れても、一切揺らぐことなく、今の妻である明凛を守り抜く姿に、彼の誠実さと愛情の深さを再確認しました。彼が明凛を名前で呼んで守るシーンは、本当に胸が熱くなります。

ただ、仙琳がこのまま引き下がるとは到底思えません。彼女の最後のモノローグから、今後も二人の間に波乱を巻き起こすことは間違いないでしょう。煌明という絶対的な味方を得た明凛が、姉の嫉妬や悪意にどう立ち向かっていくのか。新たな試練の幕開けに、ハラハラしながらも期待が高まります。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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