【関係の終末】18話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【関係の終末】前話(第17話)のあらすじ
いじめっ子たちとの悪夢のような宴が続く中、マサルの怒りは静かに沸点へと近づいていました。リーダー格のタツヤの過去を仲間が嘲笑し、その場をさらに不快なものにする中、マサルは彼らの挑発に冷静に対応しつつも、ユイに馴れ馴れしく接する態度には「俺の彼女にタメ口で話しかけるなよ」と鋭く威嚇します。その豹変ぶりに戸惑ういじめっ子たち。そして、いじめっ子の一人がマサルに対し、「タバコでも吸いに行こうぜ」と、一対一の対話を求めるかのような言葉を投げかけるのでした。
【関係の終末】第18話をネタバレありで解説する
一触即発の空気が漂う中、マサルはいじめっ子の一人、シンに誘われ、二人きりで話すことになります。しかし、そこでシンが語り始めたのは、意外な言葉と、マサルに対する切実な警告でした。
ケイゴの変化と、意外な告白
ケイゴはマサルに対し、「ちょっと俺と話さないか ついでに頭も冷やそうぜ」と持ちかけます。他の仲間が「なんで二人で行くんだよ」と不満を漏らすと、ケイゴは「彼女さんがびっくりしてんだろ お前たちも頭冷やせ」と彼らを制し、マサルを宴席から連れ出しました。「部屋に戻ってて」とマサルはユイに伝え、「待ってるから早く戻ってきて」と不安そうにマサルを見送ります。
二人きりになると、ケイゴはタバコを吸いながら、「お前変わったな 本当に久しぶりだな」「良かったよ元気そうで カッコいいじゃん」と、以前の横柄な態度とは打って変わって、どこか親しげに話しかけてきました。そして、「お前たちは相変わらずだな」というマサルの言葉に対し、「どうやってそこまで鍛えたんだ?」と尋ね、自身の過去について語り始めます。「俺も柔道してたけど あいつらとケンカに巻き込まれてケガして辞めたんだ」「今は配送の仕事をしてるんだ 小さい会社だけどどうにか食っていける」「俺は結婚して子供もいるんだぜ 俺に子供なんて…笑えるだろ」と、現在の生活について、どこか自嘲気味に、しかし率直に明かすのでした。
ケイゴからの警告、そしてタツヤの狂気
しかし、マサルはケイゴの身の上話に耳を貸そうとはしません。「お前の話なんか興味ねえよ」「なんで呼び出したんだ」と冷たく突き放します。すると、ケイゴの表情が一変し、真剣な眼差しでマサルに忠告を始めました。「マサル…どうしてあいつらをここへ呼んだんだよ 彼女まで巻き込んでどうするつもりだ」。そして、「悪いことは言わねぇから今すぐ彼女を連れて帰れ」「まさかあいつらに謝ってほしいなんて思ってないよな?」と、マサルの考えを見透かしたかのように問いかけます。
ケイゴは続けます。「もしそうだとしたら…考え直せ」「お前は変わったけどあいつらは昔のままだ お前に悪いことをしたなんてちっとも思ってないんだ」。彼らがマサルに手を出さないのは、くだらないメンツのためであり、少しでも機嫌を損ねれば何をしでかすかわからない危険な存在だと警告します。マサルが「俺を殴るって?もしそうなったら黙っちゃいねえよ」と反論しても、ケイゴは「お前がどんなに鍛えてても四人相手じゃ勝てねぇよ それに彼女はどうするんだ」と諭し、そして衝撃的な事実を告げるのでした。「それにタツヤは…あいつは普通じゃない イカれてんだよ…お前が知ってるよりももっと…」。ケイゴの言葉は、リーダー格であるタツヤの底知れない狂気を示唆していました。
予期せぬ謝罪、そしてマサルの疑念
マサルはケイゴの警告を、「お前は違うのか?同じヤンキーだろうが」「お前だってあいつらと同じクズなんだよ」と、簡単には信用しようとしません。するとシンは、「そうだな…俺も同じだ」と静かに認め、そして意外な行動に出ます。彼はマサルの前に進み出て深く頭を下げ、「ガキの頃お前にはやったこと…すまなかった」「まずは謝るべきだよな 心から謝るよ 本当にすまなかった ひどいことをしたと思ってる」と、涙ながらに謝罪の言葉を口にしたのです。
しかし、長年トラウマに苦しめられてきたマサルにとって、その謝罪はあまりにも唐突で、信じがたいものでした。彼はシンの胸ぐらを掴み、「いい奴じゃねえよ」「俺のこと心の中ではバカにしてんだろ 正直に言えよこのクソ野郎」と、激しい疑念と不信感をぶつけるのでした。シンの謝罪は本心なのか、それとも何か裏があるのか。マサルの心は大きく揺れ動きます。
まとめ【関係の終末】18話を読んだ感想
第18話は、いじめっ子グループの一人であったケイゴが、意外な一面を見せるという驚きの展開でした。これまでの彼の横柄な態度からは想像もできなかった、現在の生活や後悔、そしてマサルへの謝罪の言葉は、彼が単なる悪党ではない可能性を示唆し、物語に新たな深みを与えています。特に、涙ながらに謝罪するシーンは、彼の人間的な葛藤を感じさせ、読者の心にも複雑な感情を呼び起こしたのではないでしょうか。
しかし、ケイゴが語るタツヤの狂気は、物語の不穏さを一層増幅させます。「お前が知ってるよりももっとイカれてる」という言葉は、タツヤが単なるいじめっ子ではなく、何か底知れない恐ろしい闇を抱えていることを暗示しており、今後の展開への恐怖を掻き立てます。
そして、ケイゴの謝罪に対するマサルの反応も非常に印象的でした。長年苦しめられてきたトラウマから、素直にその言葉を受け入れることができず、疑念と不信感を抱いてしまう彼の姿は、心の傷の深さを物語っています。ケイゴの謝罪は本物なのか、そしてマサルはこの謝罪をどう受け止めるのか。いじめっ子グループの内部にも変化が見え始め、物語はますます予測不可能な方向へと進んでいきます。次話で、マサルとケイゴの関係、そしてタツヤの恐るべき本性が明らかになるのか、目が離せません。
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