【関係の終末】24話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【関係の終末】前話(第23話)のあらすじ
凄惨な暴力の後、いじめっ子たちはマサルとユイを放置し、タツヤは車で寝ると言い残してその場を去りました。夜が明け、意識を取り戻したマサルは、ボロボロになったユイの姿を目の当たりにし、罪悪感、無力感、そして後悔の念に苛まれます。しかし、その絶望の淵で、彼の心には「もう失敗しない」「全部終わらせるから」という、この悪夢の連鎖を自らの手で断ち切るという新たな、そして最後の決意が灯るのでした。
【関係の終末】第24話をネタバレありで解説する
夜明けと共に、マサルは新たな決意を胸に静かに動き出します。それは、愛するユイを守るため、そして長年自分を苦しめてきた過去の悪夢に終止符を打つための、壮絶な復讐の始まりでした。
決意の夜明け、そして仲間割れ
マサルは、傷だらけの体を引きずりながら、静かに民宿の周囲を探索します。いじめっ子たちは、リーダー格のタツヤが車で寝ているのを確認すると、残りのメンバーで今後の相談を始めました。ケイゴは頭痛を訴えながら、「こんな状況で寝られんのかよ」「俺はもう行くよ 歩いてでも帰るから放っとけ」と、この場から離れることを告げます。仲間の一人が「タツヤが黙ってないぞ お前の会社に行って大暴れするぜ」と脅しますが、ケイゴは「やればいいよ 俺だってもう我慢しねぇから」「お前らのことを友達だと思ってたなんて恥ずかしいよ」と、彼らとの決別を宣言するのでした 。そして、「お前、前にもそう言って…」という仲間の言葉を遮り、「クソッ 勝手にしろ」と吐き捨て、一人去っていきました 。
マサルの復讐、最初の犠牲者
ケイゴが去った後、マサルは静かに復讐を開始します。彼はまず、車の中で無防備に眠っているタツヤに忍び寄りました 。 「よく平気で寝られるな」「永遠に眠らせてやるよ このクソ野郎…」と、マサルは抑えきれない殺意を胸に、手に持っていたナイフを振り下ろそうとします 。その瞬間、彼の脳裏には、かつて自分が受けた屈辱や、ユイの苦しむ姿がフラッシュバックしたのかもしれません。「断ち切るんだ…この関係を」「殺してやる やるんだ…」と、彼は自らを鼓舞するように呟きます 。 しかし、その時、民宿の部屋からケイゴが出てきて、マサルの凶行を目の当たりにしてしまいます 。 「マサル!」「気持ちはわかるけどナイフを下ろせ…落ち着くんだ…」と必死にマサルを説得しようと試みます 。 「こいつらと同類になるな 自分の人生を考えろ!お前の彼女…ユイさんのことを考えろ!」と訴え、「復讐する方法はほかにもある 俺も力を貸すからさ」とまで言うケイゴに対し、マサルは「力を貸すだって?さっきは逃げたくせに」と冷ややかに言い放ち、「それにほかに方法なんてねぇよ どっちかが死ぬしかないんだ」と、もはや後戻りできないという決意を露わにしました 。
止まらない狂気、そして第二の犠牲者
ケイゴが「やめろ!」と叫びながらマサルを止めようとしますが、マサルはそれを振り払い、ナイフをタツヤに突き立てようとします 。しかし、その刃はタツヤではなく、止めに入ったケイゴに深々と突き刺さってしまいました 。 「ぐはっ!」と苦悶の声をあげるケイゴ 。マサルは「お前も同類なんだよ!お前から死ね!このクソ野郎!」と叫び、さらにケイゴを追い詰めます 。 「警告したからな!」というケイゴの最後の抵抗も虚しく、マサルは狂気に取り憑かれたかのように、彼にとどめを刺そうとするのでした 。 そして、マサルは「お前たちに人生をぶち壊されて俺は死んだも同然だ!」「お前たちも味わってみろ!」と、いじめっ子たち全員への凄まじい憎悪を爆発させます 。彼の復讐は、もはや誰にも止められない狂気と化していました。
まとめ【関係の終末】24話を読んだ感想
第24話は、マサルの復讐がついに実行に移されるという、衝撃的で息の詰まるような展開でした。冒頭のケイゴがいじめっ子グループから離脱するシーンは、彼らの中にも良心の呵責や恐怖を感じる者がいたことを示し、わずかな救いを感じさせましたが、それも束の間、物語はマサルの壮絶な復讐劇へと突入していきます。
マサルがタツヤを殺害しようとする場面は、彼の長年の怒りと絶望が凝縮された、鬼気迫るものがありました。「どっちかが死ぬしかないんだ」という彼の言葉は、もはや彼が正気の淵を越えてしまったことを示唆しており、読んでいるこちらも彼の狂気に引きずり込まれそうになります。
そして、その凶行を止めようとしたケイゴが、逆にマサルの刃に倒れるという展開は、あまりにも悲劇的でした。ケイゴは確かに過去にいじめに加担していましたが、直前にはグループとの決別を宣言し、マサルを止めようと説得まで試みていただけに、彼の死(あるいは瀕死の状態)は非常にやるせない気持ちにさせられます。マサルの復讐が、新たな悲劇を生み出してしまうという皮肉な結果は、暴力の連鎖の恐ろしさを改めて浮き彫りにしています。
「お前たちも味わってみろ!」と叫ぶマサルの姿は、もはやかつての弱々しい彼の面影はなく、復讐の鬼と化しています。彼の狂気はどこまでエスカレートしていくのか、そしてこの地獄のような復讐劇の果てに何が待っているのか。次話がどのような展開になるのか、全く予測がつきません。
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