【閻魔の教室】16話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 1年生の遠足当日、学校に復帰した楽羽雪もバスに乗り込みましたが、一部の生徒から反感を買ってしまいます 。
- バスの中では、個性豊かな1年E組の生徒たちが、思い思いに遠足の始まりを楽しんでいました 。
- しかし、担任である怨馬は突如「留守番だ」と宣言し、遠足への同行を拒否しました 。
- 楽羽雪も怨馬と共に学校に残ることを決め、怨馬は彼女に「何が起きても知らねぇぞ…」と謎の警告を残します 。
- バスは、目的地である「武松寺」へ向けて、担任教師不在のまま出発してしまいました 。
【閻魔の教室】第16話をネタバレありでわかりやすく解説する
担任の怨馬が不在のまま始まった、波乱含みの遠足。第16話「日本の文化」では、最初の目的地である歴史公園を舞台に、生徒と外国人観光客との間で文化を巡る思わぬ論争が勃発します。そして、その場を収めるのは、やはりあの地獄の教師でした。
波乱の遠足、最初の目的地にて
遠足バスが最初の目的地、「歴史たてもの園」に到着しました 。生徒たちは、弥生時代から大正までの歴史的建造物が再現された風景に「すげ~~タイムスリップしたみてぇだ」と歓声を上げ、自由時間を楽しみ始めます 。
問題児たちの自由時間
生徒たちは早速、園内の展示物である縄文時代の竪穴住居に興味を示します 。清水が知ったかぶりで「
防空壕だ」と嘘を教え、友人たちに「お前嘘ばっかだな!」とツッコまれるなど、いつも通りの賑やかさを見せていました 。一方、蝶野は日傘を差して日焼けを気にするなど、その女子力の高さで友人たちを驚かせます 。
担任教師の不在と副担任の心労
副担任の竹井先生は、問題児だらけのクラスに「何もトラブルがなければいいけど…」と頭を悩ませています 。そんな彼女の心労をさらに増やすのが、バスに乗らず、いつの間にか現地に現れていた担任の怨馬です 。彼の存在そのものが、竹井先生にとっては生徒以上に厄介な問題なのでした 。
文化摩擦、オタク文化を巡る一触即発
生徒たちが園内を散策していると、一人の外国人観光客に話しかけられます。これが、思わぬトラブルの引き金となりました。
外国人観光客との出会い
その観光客は、日本の「衣・食・住」文化を絶賛する、非常に好意的な人物でした 。翻訳アプリを介して生徒たちと交流し、「逆に理解出来ない文化はありますか?」と問いかけます 。
「日本の恥だね!!!!」
その問いに対し、観光客は意外な答えを口にします。彼は、日本のマンガやアニメは暴力的・性的な表現が酷く、子供に悪影響だと批判し始めたのです 。そして、ついには「
『オタク文化』は日本の恥だね!!!!」とまで言い放ちました 。マンガ好きの蝶野は、この言葉に激昂。「
現代にも侍がいるってこと教えてやろうか…」と、一触即発の事態になります 。
地獄の教師による「日本文化」講座
友人たちに止められた蝶野。観光客は、近くにいた怨馬を教師だと思い込み、彼に日本文化について教えを請います。しかし、その選択は間違いでした。
「I am the ruler of hell.」
観光客に「日本の文化について教えてください」と尋ねられた怨馬は、流暢な英語でこう答えました。「
I am the ruler of hell.」(私は地獄の支配者だ) 。その言葉と共に悪魔のような形相を見せられ、恐怖のあまり観光客は足を滑らせ、竪穴住居へと転落してしまいます 。
全ての根源「土」の質
土まみれで這い上がってきた観光客に対し、怨馬は静かに語り始めます。彼が絶賛していた日本の衣食住、その美しさの根源は、職人の技術だけではない。その全てを支えているのは、日本の**「土」の質**なのだ、と 。日本の風土が生み出す上質な土が、豊かな穀物や優れた建築物を生み、文化の礎となっているという、壮大な文化論でした 。
新たな信奉者
怨馬の予想外に深く、説得力のある言葉に、観光客は感銘を受けます。「
日本の文化は奥が深いね…」と、彼は自らの浅慮を恥じ、批判していたマンガでさえも「読んでみるか」と考えを改めるのでした 。
【閻魔の教室】第16話を読んだ感想(ネタバレあり)
遠足回ということで、生徒たち同士の賑やかなやり取りが描かれるかと思いきや、まさか「日本文化論」が繰り広げられるとは、全く予想できませんでした。オタク文化を一方的に批判する観光客と、それに激昂する蝶野くんの対立は、現実でも起こりうるリアルな文化摩擦で、非常に興味深く感じます。
そんな一触即発の事態を、怨馬先生が解決する方法が、やはり彼らしくて最高でした。暴力で黙らせるのではなく、まず恐怖で相手を竪穴住居に落とし、その上で壮大なスケールの文化論を語って聞かせる。もはや教育の域を超えていますが、結果的に相手を心から納得させてしまう手腕は、さすが地獄の支配者候補です。
「日本の文化の根源は土の質にある」という彼の持論は、非常にユニークでありながら、妙な説得力がありました。食も建築も、そしてそれらを生み出す人間の営みも、全ては大地と繋がっているのだという、彼の深い洞察が感じられます。生徒だけでなく、外国の観光客さえも「教育」してしまう怨馬先生。彼の授業は、学校という枠には到底収まらないようです。
【閻魔の教室】第16話のネタバレまとめ
- 遠足の最初の目的地である歴史公園に、怨馬は生徒たちとは別に到着していました 。
- 生徒の蝶野が、日本のオタク文化を「日本の恥」と批判する外国人観光客と一触即発の事態になります 。
- 仲裁に入った怨馬は、まず「私は地獄の支配者だ」と英語で自己紹介して観光客を恐怖させ、竪穴住居に転落させました 。
- その後、怨馬は日本の豊かな文化の根源は、その「土」の質にあるという壮大な文化論を説き、観光客を感心させました 。
- 怨馬の言葉に感銘を受けた観光客は、考えを改めてマンガを読むことを決意しました 。
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