【鞘と刀の契り婚】3話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
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【鞘と刀の契り婚】第3話をネタバレありで解説する

漆野優が求婚相手として望むのは「桃屋で一番神力の強い娘」。誰もがその相手を花蓮だと確信した、息をのむような場面で幕を閉じた第2話。続く第3話では、その予想を覆す衝撃の展開が待っていました。今回は、物語が大きく動く、まさに神回と呼ぶにふさわしい内容を詳しくご紹介します。

「私が望むのは咲季」衝撃の婚約者発表!

自信満々で優の前に名乗り出た花蓮。しかし、彼女を待っていたのは残酷な現実でした。優は少しも悪びれることなく、こう告げます。 「私は本日 あの日共に魔物を退けた 咲季さんとの結婚の承諾を頂きに来たのです」

優が結婚相手として望んでいたのは、花蓮ではなく咲季だったのです。このまさかの発言に、父である桃屋の当主は激しく反発。「咲季は神力もない無能な愚女です!」 と娘を罵り、花蓮も「あの晩、優様と魔物を退治したのは私じゃないですか」と嘘を重ねるのでした

傲慢な妹への痛烈なカウンター

自分こそが優に選ばれると信じて疑わなかった花蓮。しかし、優はそんな彼女の浅はかな嘘と傲慢さを完全に見抜いていました。彼は冷ややかに「思った通りの厚顔ぶりだ」 と言い放ち、花蓮を完膚なきまでに論破していきます。

漆野家が嫁に求めるのは神力の強さだけではなく、巫女としての「高潔さ」も含まれること。そして、花蓮が誇る神力も「たかだか結界石を浄化できる程度の神力は 漆野には掃いて捨てるほどいる」 と一蹴。さらに、「あなた如きの神力を、漆野が有難がって求めると本気でお思いか?」 と、その価値観を根底から覆す言葉を突きつけます。

これまで一族の誉れとされてきた自分の力が、絶対的な強者の前では何の意味もなさない。この事実は、花蓮のプライドをズタズタに引き裂いたことでしょう。

運命の救出劇と堂々の婚約者宣言

花蓮たちとの話を一方的に打ち切った優は、式神を使って咲季の居場所を探し当て、彼女が閉じ込められている蔵へと向かいます 。その頃、咲季は「このまま御礼も言えないくらいなら」と、自力で蔵から脱出しようと試みていました 。しかし、足を滑らせて落下してしまいます

その咲季の体を、駆けつけた優が力強く受け止めました 。まさに運命的な救出劇です。そこに母や花蓮、そして花蓮の婚約者である須藤孝一が駆けつけますが、優は動じません。彼は皆の前で、咲季を抱きしめたまま堂々と宣言します。

「私が嫁に欲しいのは この世で咲季たった一人だというのに」

この言葉は、これまで虐げられてきた咲季の全てを肯定する、何よりも強いものでした。優は戸惑う咲季の手を取り、「今だけはどうか俺を信じてほしい」「君は俺の特別な人だから」 と、彼女を屋敷から連れ出すのでした。

捨てられた者たちの不穏な共闘

一方、優に婚約者(咲季)を連れ去られ、事実上の婚約破棄となった孝一は、父から「優秀な妹の方をあてがってやったというのに」と厳しく叱責されます

そこに現れたのが、同じく優にプライドを傷つけられた花蓮でした。彼女は孝一に、これは愛情のない政略結婚だったと前置きした上で、こう持ちかけます。「両方の望みを叶える方法がたった一つだけあります」 と。

「お互い継嗣らしく 桃屋と須藤の生家の安寧と平和のために 共に尽力しようじゃありませんか」

優への憎しみと、それぞれの家の利益のために手を組むことを決めた二人。咲季と優の前に、新たな敵として立ちはだかることを予感させ、物語は不穏な雰囲気の中で幕を閉じます。

まとめ【鞘と刀の契り婚】第3話を読んだ感想

まさにスカッとする展開でした!これまで散々虐げられてきた咲季が、最高の形で認められ、救い出されるシーンは、読んでいて鳥肌が立ちました。特に、優が花蓮の嘘とプライドを木端微塵に打ち砕く場面は、見事としか言いようがありません。

そして、ただのシンデレラストーリーで終わらないのが、この物語の面白いところです。優に捨てられた花蓮と孝一が、まさかの共闘関係を結び、新たな悪役として動き出す展開には驚かされました。彼らの策略が、今後どのように咲季たちを追い詰めていくのか、物語に一層の深みとスリルが加わったと感じます。

「君は俺の特別な人だから」という優の言葉が、咲季の凍てついた心をどのように溶かしていくのか。そして、新たな敵に二人はどう立ち向かっていくのか。幸せなだけでは終わらない、波乱に満ちた二人の未来から目が離せません。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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