復讐モノ

【60点の夫婦でいいのに】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
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【60点の夫婦でいいのに】第6話をネタバレありで解説する

第5話のラストで、愛娘・陽菜を不倫相手の円佳に連れ去られるという最悪の事態に見舞われた沙紀。 第6話は、この絶望的な状況から物語が始まります。パニックに陥りながらも娘を探す沙紀の母としての強さ、そして、この事件をきっかけに、もう一人の被害者である円佳の夫・宗一郎がついに覚醒します。二人の「共闘」が本格的に始動し、復讐の舞台が整えられていく、まさに反撃の狼煙が上がる重要な回です。

犯人は円佳!スマホに残された卑劣な嘘

マンション中を探し回っても陽菜の姿は見つからず、沙紀はパニック状態で自宅に戻ります。 しかし、そこにいた夫の尚弥は、ソファに寝転がったまま「知らん」と一言。 あろうことか「陽菜が消えたのはお前のせいだろ?」と、信じがたい言葉で沙紀を罵るのでした。

万策尽きたかと思われたその時、沙紀は尚弥のスマートフォンに届いた一件のメッセージに気づきます。 送信者は円佳で、そこには「梨佳は陽菜ちゃんと遊んでるよ♡」という文面がありました。 ひとまず陽菜の無事を知り安堵する沙紀でしたが、その直後、さらに遡ったメッセージ履歴を見て怒りに震えることになります。そこには、円佳が尚弥に送った「あいつが陽菜を連れ去りやがった」「誘拐じゃん!」という、

沙紀を誘拐犯に仕立て上げようとした悪質な嘘が記されていたのです。

公園での対峙、そして宗一郎の覚醒

沙紀は、円佳が送ってきた写真に写っていたゾウの遊具を手がかりに、幼稚園近くの公園へと全力で走ります。 公園では、円佳が「今日はママのところには帰らないよ」と、ケーキやお泊まり用のパジャマで陽菜を懐柔しようとしていました。 そこに沙紀が駆けつけ、無事に陽菜を取り戻します。 円佳は「人を犯罪者扱いしないで」などと白々しく言い逃れをしますが、その言葉はもはや沙紀の心には響きません。

その夜、沙紀から事の顛末を聞いた宗一郎は、円佳の常軌を逸した行動に絶句します。 彼は「僕だけが我慢すればいいと思ってた」「離婚しないことが(娘の)ためになると」と、自分の考えが甘かったことを痛感し、深く後悔するのでした。 この事件は、これまで妻の非道に耐えるだけだった彼を、

「耐える夫」から「戦う父親」へと覚醒させた決定的な出来事となったのです。

復讐の舞台は理事会へ!沙紀と宗一郎の逆襲が始まる

激昂した宗一郎は警察に通報しようとしますが、沙紀はそれを制止します。 彼女は、円佳の娘であり陽菜の友人でもある梨佳の未来を想い、「別の方法」で復讐することを提案するのでした。 そして、「協力してください」と宗一郎に手を差し伸べ、二人の共闘関係はより強固なものになります。

数週間後、二人の壮大な復讐計画が静かに始動します。 まず、尚弥の歓心を買いたい円佳が、マンションの理事長に立候補します。 その裏で、沙紀は尚弥を巧みに誘導し、同じ理事会の「書記」に立候補させることに成功するのです。

こうして、何も知らない不倫カップルは、自ら復讐の舞台へと足を踏み入れました。マンションの理事会という、住民全員の目がある公の場で、二人に社会的制裁を下すという、沙紀と宗一郎の頭脳的な復讐劇の幕が上がったのです。

まとめ【60点の夫婦でいいのに】6話を読んだ感想

第6話は、これまでの物語の中でも特に感情の起伏が激しい、息をのむような展開でした。娘を連れ去られるという母親にとって最悪の悪夢を味わいながらも、冷静に手がかりを見つけ出し、愛する娘を救い出す沙紀の姿には、母としての底知れない強さを感じ、胸が熱くなりました。

そして、この回でついに「覚醒」した宗一郎の存在が、物語に新たなダイナミズムを生み出しています。自分の家庭だけを守ろうとしてきた彼が、「不倫が壊すのは自分の家庭だけじゃない」と気づき、沙紀と共に戦うことを決意するシーンは、この物語の大きな見どころの一つです。 これで、沙紀はもう一人ではありません。

最も興奮したのは、ラストで示された復讐の舞台設定です。武力や暴力ではなく、マンションの理事会という閉鎖的かつ公的なコミュニティを使い、社会的に二人を追い詰めていこうという計画は、非常に知的で現代的だと感じました。不倫カップルが自らその舞台に上がっていく様子は、滑稽でさえあります。沙紀と宗一郎の頭脳戦が、これからどんな形で繰り広げられるのか、期待で胸が膨らみます。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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