【ある日、お姫様になってしまった件について】8話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- クロードはアタナシアを罰することなく、皇帝宮で二人きりのお茶会を始めました。
- 殺される恐怖と戦いながら、アタナシアは必死に愛らしく無垢な子供を演じ続けます。
- お茶会はアタナシアの生死を判断するための試練であり、最後に彼女は「俺が誰かわかっているのか」という究極の問いを突きつけられました。
「ある日、お姫様になってしまった件について」第8話をネタバレありでわかりやすく解説する
皇帝クロードから突きつけられた、命のかかった問い。第8話は、アタナシアがその絶体絶命のピンチをどう切り抜けるのか、そしてその後の彼女の新たな決意が描かれます。
生死を分けた答え
クロードの問いに、アタナシアの思考は完全に停止します。「尊く偉大なるオベリアの皇帝陛下」とお世辞でも言えばよかったのか。パニックになった彼女の口から思わず飛び出したのは、「お父様」という言葉でした。
しまった、と後悔するアタナシアでしたが、クロードの反応は意外にも悪くありません。彼女は、原作のクロードが天真爛漫なジェニットを気に入っていたことを思い出します。そして、一世一代の賭けに出ました。
「パパ!」
もうどうにでもなれ、と満面の笑みで愛らしく呼びかけると、クロードは無言のまま彼女を見つめます。心臓が張り裂けそうな沈黙の後、彼女はこの賭けに勝ち、生き残ることができたのでした。
皇帝からの再召喚命令
その頃、アタナシアが消えたルビー宮は大騒ぎになっていました。そこへ、皇帝直属の護衛騎士フィリックスがアタナシアを抱きかかえて帰ってきます。リリーは彼を誘拐犯と勘違いし、鋭い視線を送りますが、アタナシアは自分をクロードと二人きりにした腹いせに、あえて助け舟を出しません。
そして、フィリックスは思いがけないことを口にします。陛下が近いうちに、また姫様をお呼びになるだろう、と。その言葉に、侍女たちは恐怖と喜びが入り混じった複雑な表情を浮かべます。クロードに興味を持たれることだけは避けたかったアタナシアでしたが、運命は彼女の思い通りには進んでくれませんでした。
部屋に戻った彼女は、極度の緊張から解放され、胃もたれしていたケーキを全て吐き出してしまうのでした。
生き残るための新プランBとC
深夜、アタナシアは今後の生存戦略を見直します。
まず、「クロードに見つからずルビー宮に閉じこもる」というプランAは、今回の一件で完全に失敗に終わりました。まさか後宮が皇帝宮のすぐ近くだとは、完全に計算外でした。
次に、「18歳までに逃走資金を貯めて宮殿の外へ逃げる」というプランB。これはまだ可能性が残っています。4年も早くクロードに出会ってしまいましたが、今すぐ殺されそうな雰囲気ではありませんでした。
そして、新たに浮上したのが「クロードに愛想を振りまき、彼の愛をゲットする」というプランCです。原作の知識を活かせば、愛されはしなくとも、殺されない程度に仲良くなることは不可能ではないはず。先ほど「パパ」と呼んだことを思い出すと恥ずかしさで悶えてしまいますが、彼女はこの黒歴史を「未来への投資」と位置づけます。
最終的に、アタナシアはプランBとプランCを同時に進めることで、この理不尽な世界を生き抜くことを固く決意するのでした。
「ある日、お姫様になってしまった件について」8話を読んだ感想(ネタバレあり)
絶体絶命のピンチを、「パパ」呼びという大胆な一発逆転で切り抜けたアタナシア、本当によく頑張ったと褒めてあげたいです。彼女の機転と度胸には感服します。
この一件で、クロードが求めているのは形式的なお世辞や忠誠心ではなく、もっと純粋な何かであることが示唆されましたね。彼がジェニットを気に入ったのも、彼女の天真爛漫さ、つまり見返りを求めない無邪気な愛情のようなものに惹かれたからなのかもしれません。兄を殺して皇帝になったという過去を持つ彼も、心に癒えない傷を負っているのでしょうか。
何はともあれ、生き残ったアタナシアですが、今後は定期的にあの恐怖のお茶会に呼び出されることになってしまいました。彼女の胃の平穏はしばらく訪れそうにありませんね。
「ある日、お姫様になってしまった件について」8話のネタバレまとめ
- アタナシアはクロードの問いに対し、とっさに「パパ」と呼ぶ賭けに出て、見事生き残ることに成功します。
- ルビー宮に戻ったアタナシアは、クロードから近いうちにまた呼び出されるだろうと告げられました。
- 生存戦略を見直したアタナシアは、プランA(隠遁生活)の失敗を認めます。
- 彼女は、プランB(逃亡計画)と、新たに立てたプランC(クロードを篭絡する計画)を同時に進めることを決意しました。
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