【ある日、お姫様になってしまった件について】9話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- アタナシアはクロードの問いに対し、とっさに「パパ」と呼ぶ賭けに出て、見事生き残ることに成功しました。
- ルビー宮に戻った彼女は、クロードから近いうちにまた呼び出されるだろうと告げられます。
- 生存戦略を見直したアタナシアは、プランB(逃亡計画)と、新たに立てたプランC(クロードを篭絡する計画)を同時に進めることを決意しました。
「ある日、お姫様になってしまった件について」第9話をネタバレありでわかりやすく解説する
生き残るために、父クロードの機嫌を取ることを決意したアタナシア。第9話では、彼女の必死の努力と、少しずつ変化していく父娘の関係が描かれます。
皇帝による管理宣言
アタナシアは、リリーと共に再びクロードの前に連れてこられました。そこでクロードは、「これからは俺がアタナシアの全てを管理する」と衝撃の発言をします。そして、今日から彼女に姫としてふさわしい待遇をすると宣言しました。
忘れていてほしいと願っていたのに、真逆の展開にアタナシアの頭の中は真っ白になります。原作では「一度も娘だと思ったことはない」と言い放った彼が、まさか本心から娘と認めたわけではないだろうと、彼女はひどく混乱するのでした。
馴れ馴れしさが生存の鍵
それからしばらく、アタナシアとクロードのお茶会は続きました。リリーとフィリックスが青ざめた顔で見守る中、彼女は「肉付きが良くなったな」という彼に「パパも素敵だよ」と返すなど、命がけの愛想を続けます。
数回会ううちに、アタナシアは重要なことを学びます。それは、クロードが型にはまった返事や、子供がおびえる姿を嫌い、むしろ大胆で少しぶしつけなくらいの態度を好むということでした。内心は怖くて気絶しそうになりながらも、彼女は愛嬌たっぷりの馴れ馴れしい娘を演じ続けます。
魔法のボートとキラキラの髪
ある日、クロードはアタナシアを湖に連れて行き、ボートに乗ろうと提案します。リリーが「姫様はまだ水に慣れておりません」と反対しますが、クロードは「俺がいるのに何が心配なのだ」と一蹴。アタナシアはリリーを止め、笑顔で「アーティはパパと一緒に行きたい」と答えるしかありませんでした。
クロードに抱き上げられて乗ったボートは、オールもないのに魔法のように自動で進んでいきます。不思議に思って水面を覗き込む彼女に、クロードは何を考えているのかと尋ねました。とっさに彼女は、「パパの髪がキラキラしててキレイ」と答えます。「キラキラ大好き」と無邪気に微笑むことで、この場を切り抜けようとしたのです。
絶体絶命の窮地は続く
その言葉に、クロードはクスっと笑うと、「そういえばあの日も宝石袋を持っていたな」と、例の事件に触れました。そして、「お前の宝石は俺が預かっている。今度取りに来い」と言い渡します。アタナシアの逃走資金は、最悪の形で人質に取られてしまいました。
ボートが進む中、アタナシアは太陽の光を浴びるクロードの姿を眺めます。こうして見ると驚くほど格好良く、多くの女性が惹かれた理由も、そして母ダイアナが彼を心から愛したという理由もわかる気がしました。光に反射して輝く彼の青い宝石眼を見つめ、自分の瞳もあのように美しく見えるのだろうかと、彼女はぼんやりと考えるのでした。
「ある日、お姫様になってしまった件について」9話を読んだ感想(ネタ-バレあり)
毎回が生死をかけた緊張の連続で、アタナシアの精神的な負担を思うと本当に気の毒になります。それでも、彼女がクロードの性格を分析し、最適な対応を見つけ出していく姿は非常にたくましいですね。
クロードが「馴れ馴れしい態度」を好むというのは、興味深いポイントです。おそらく彼は、兄を殺して皇帝になったという経緯から、常に周囲から恐怖の対象として、腫れ物のように扱われてきたのでしょう。だからこそ、物おじせずに接してくるアタナシアの姿が、彼にとって新鮮で面白いのかもしれません。
アタナシアの「キラキラ大好き」作戦は、盗みを働いた疑惑を回避する見事な一手でした。しかし、そのせいで皇帝宮に宝物を取りに行くという、新たなミッションが発生してしまったのは皮肉ですね。
物語の最後、ボートが何やら怪しい雰囲気の蓮のような植物が生えているエリアに近づいていました。穏やかな雰囲気から一転、何かトラブルが起こりそうな予感がします。
「ある日、お姫様になってしまった件について」9話のネタバレまとめ
- クロードは、これからは自分がアタナシアの全てを管理し、姫として正式に遇すると宣言します。
- アタナシアは、クロードが型にはまった態度を嫌い、大胆で馴れ馴れしい態度を好むことを見抜きます。
- クロードに魔法のボートで湖に連れて行かれたアタナシアは、彼の髪を「キラキラしてキレイ」と褒めました。
- それを逆手に取られ、クロードは以前アタナシアが持っていた宝石(逃走資金)を預かっているから、自分の宮殿まで取りに来いと命じます。
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