【ある継母のメルヘン】17話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- シュリーは子供たち全員と追悼招宴の服を仕立てるため、初めて家族で首都へ買い物に出かけた
- 楽しい買い物の最中、シュリーは誰かからの執拗な視線を感じていた
- 武器商でジェレミーが屈辱的な体験をし機嫌を損ねるが、シュリーは母親として彼を諭し、成長を促した
- 買い物の後、シュリーは視線の主を路地裏に呼び出した。現れたのは、2年ぶりに再会した彼女の実の兄、ルーカスだった
【ある継母のメルヘン】第17話をネタバレありでわかりやすく解説する
楽しい家族での買い物の裏で、シュリーを監視していた謎の視線。その正体は、彼女が縁を切ったはずの実の兄ルーカスでした。彼は過去と同じように、シュリーに金の無心をしに現れたのです。1度目の人生の過ちを繰り返さないと誓ったシュリーは、兄に毅然と立ち向かいますが、逆上した兄に追い詰められてしまいます。その時、颯爽と現れたのは、見知らぬ謎の少年でした。
2年ぶりの再会、兄の目的は金の無心
「可愛い妹よ、久しぶりだな」 路地裏に現れた兄ルーカスは、馴れ馴れしい態度でシュリーに語りかけます。しかし、シュリーの表情は氷のように冷たく強張っていました。彼女は単刀直入に問いかけます。 「なぜ付け回すの?」「本音をお聞きしたいわ」
ルーカスは「妹に会いに来ただけだ」としらを切りますが、シュリーはそんな嘘を簡単に見抜いていました。彼の目的は、昔から何一つ変わっていなかったのです。
回想:恩着せがましく金をせびる過去の兄
シュリーの脳裏に、1度目の人生での苦い記憶が蘇ります。 夫を亡くし、巨大なノイヴァンシュタイン家を一人で切り盛りしていた大変な時期。ルーカスはそんな妹の状況にお構いなしに、頻繁に屋敷を訪れては金の無心をしていました。
シュリーが断ると、彼は決まってこう言って彼女を責め立てたのです。 「権力を手に入れたからって、辛い思いをしている家族を見捨てるのか!」 「お前が侯爵夫人になれたのは誰のおかげだと思っているんだ!」 恩着せがましい言葉で罪悪感を煽り、シュリーを精神的に追い詰める。それが彼の常套手段でした。
「ふざけないで」毅然と兄を拒絶するシュリー
現在に戻り、ルーカスは1度目の人生と全く同じセリフを口にします。「父のせいで、母と俺は4日間も食事をしていないんだ…」 哀れみを誘う言葉を並べ、ニコニコしながら「金なら余っているだろう?」とシュリーに迫ります。
しかし、今のシュリーは、もう彼の言いなりになる無力な少女ではありません。 「ふざけないで」 冷たく、しかし鋼のように強い意志を込めた声で、シュリーは言い放ちます。 「あなたの嘘に付き合っている暇はないわ。痛い目に遭いたくなければ、二度とお金をたかりに来ないでちょうだい」
予想外の、そしてあまりに毅然とした拒絶に、ルーカスは一瞬呆然とします。1度目の人生では決して言えなかった、決別の言葉。シュリーは背を向け、その場を去ろうとしました。
絶体絶命の危機を救った、謎の青い瞳の少年
しかし、ルーカスは卑劣にもシュリーの肩を掴み、乱暴に壁へと打ち付けました。その顔から人の良さそうな笑みは消え、醜い本性が現れます。 「お前に価値があるわけじゃない!母親がお前を説得したから今の地位があるだけだ!」 「ノイヴァンシュタインでなくなったら、お前に帰る場所は家しかないんだぞ!」
ルーカスがシュリーを追い詰めた、その絶体絶命の瞬間でした。 どこからともなく現れた影が、目にも止まらぬ速さでルーカスの後頭部に鮮やかな蹴りを叩き込んだのです!
「うるせーから来てみりゃ、人様を壁際に追い詰めてんじゃねえよ」 地面に突っ伏したルーカスを見下ろす、一人の少年。荒々しい言葉遣いとは裏腹に、その瞳はどこまでも澄んだ、輝くような青色をしていました。 (こんな登場の仕方…見たことがない…)
シュリーは、この少年が1度目の人生にはいなかった、全く新しい存在であることを直感します。彼の登場は、シュリーの運命を新たな、そして予測不能な方向へと導く、重要な転換点となるのでした。
【ある継母のメルヘン】第17話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、シュリーの兄ルーカスの救いようのないクズっぷりが炸裂していて、読んでいて本気で腹が立ちました!妹の幸せや苦労を全く顧みず、自分の都合だけで金の無心に来るなんて、家族の風上にも置けません。
しかし、そんな兄に対して、シュリーが「ふざけないで」と毅然と言い放ったシーンは、最高にスカッとしました!1度目の人生では、彼の言葉巧みな罪悪感の植え付けに屈してしまっていたのでしょう。過去の過ちを乗り越え、自分の意志で兄を拒絶する彼女の姿は、本当にかっこよかったです。
そして、絶体絶命のピンチに颯爽と現れた謎の少年!彼の鮮やかな蹴りには、思わず「ナイス!」と心の中で叫んでしまいました。荒い口調と、輝く青い瞳のギャップがたまりませんね。彼はいったい何者なのでしょうか。シュリーの言う通り、過去にいなかった存在だとしたら、彼の登場は物語の大きな分岐点になること間違いなしです。
もしかして、彼こそがジェレミーの剣を横取りした、あの少年なのでは…?と考えると、ワクワクが止まりません。もしそうなら、ジェレミーとの再会も気になりますね。兄ルーカスの件は胸糞が悪かったですが、この謎の少年の登場で、一気に今後の展開への期待が高まりました!
【ある継母のメルヘン】第17話のネタバレまとめ
- 首都に現れた兄ルーカスは、1度目の人生と同じように、家族を言い訳にしてシュリーに金の無心をしに来た
- シュリーは過去の過ちを繰り返さず、兄の金の要求を「ふざけないで」ときっぱりと拒絶した
- 逆上したルーカスは豹変し、暴言を吐きながらシュリーを壁に追い詰めるという暴挙に出た
- その絶体絶命のピンチを救ったのは、輝く青い瞳を持つ、見知らぬ謎の少年だった
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