【ある継母のメルヘン】18話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 首都に現れた兄ルーカスは、1度目の人生と同じように、シュリーに金の無心をしに来た
- シュリーは過去の過ちを繰り返さず、兄の金の要求をきっぱりと拒絶した
- 逆上したルーカスは豹変し、暴言を吐きながらシュリーを壁に追い詰めるという暴挙に出た
- その絶体絶命のピンチを、輝く青い瞳を持つ、見知らずの謎の少年が救った
【ある継母のメルヘン】第18話をネタバレありでわかりやすく解説する
兄ルーカスからシュリーを救った、輝く青い瞳の謎の少年。彼の正体とは?そして、ひょんなことからジェレミーと再会を果たしたことで、新たな火種が生まれます。目まぐるしい一日を終えたシュリーは、ベッドの中で少年のことを思い出し、ある不思議な既視感に気づくのでした。
謎の少年の正義感と、シュリーとの奇妙な会話
場面は路地裏の続きから。少年は、地面に伸びているルーカスに対し、「二度とこのレディに近づくな」とマシンガンのような早口で正論を浴びせます。その勢いに、ルーカスは完全に戦意を喪失していました。
少年はシュリーに向き直ると、今度は一転して紳士的に彼女の身を案じ、「路地裏は危険だ」と優しく忠告します。シュリーが絡んできた男が「実の兄」だと気まずそうに説明すると、少年は眉をひそめながらも、こう言い切りました。 「兄であっても、ひどいことをする奴は痛い目に遭って当然です」
彼の強い正義感に、シュリーは思わず心がスッとするのを感じます。そして、彼女が礼儀正しく感謝を伝えると、少年は不思議そうな顔で言いました。 「あなたの言葉遣い、どこかで聞いたことがある。俺の母上に似ています」 日々4人の子供たちの母親として振る舞っているシュリーの言葉遣いは、自然と年相応の少女のものから、落ち着いた貴婦人のものへと変わっていたのです。この奇妙な共通点が、二人の間に不思議な空気感を生み出しました。
因縁の再会!ジェレミーvs謎の少年
少年がシュリーを安全な場所へ送ろうとしたその時、諦めの悪いルーカスが再びシュリーに襲い掛かります。 しかし、その卑劣な手は、シュリーを探しに来たジェレミーによって阻まれました。
ジェレミーが騎士と共に現れ、場は一気に緊迫します。そして、ジェレミーの視線は、シュリーの隣に立つ少年に釘付けになりました。 (こいつは…!) ジェレミーは、目の前の少年が、数時間前に武器商で自分の狙っていた剣を横取りしていった、あの因縁の相手だと気づいたのです。
一方の少年も、ジェレミーを「うすのろ」と小声で挑発。二人の間に、バチバチと見えない火花が散り、一触即発の空気が流れます。
嵐のように去った少年と、いつもの日常へ
まさに喧嘩が始まろうとしたその瞬間、遠くから「若様!」「どこにおいでですか!」と、少年を探す騎士団の切羽詰まった声が聞こえてきました。どうやら彼は、相当高貴な身分の家の子供のようです。
「やべっ」という顔をした少年は、驚異的な身体能力で壁を駆け上がると、あっという間に屋根の上へ。シュリーたちに別れを告げる間もなく、嵐のように去っていきました。 気づけば、兄のルーカスもいつの間にか姿を消しています。ジェレミーからの鋭い追及を、「偶然会って挨拶しただけ」と何とかごまかしたシュリーは、他の子供たちが待つ噴水へと急ぐのでした。そこでは、エリアスと双子たちが「お腹が減ったー!」と大合唱しており、シュリーは慌ただしくも平和な日常へと引き戻されたのです。
シュリーが気づいた既視感、彼は「小さな勇士」
その夜、ベッドに入ったシュリーは、目まぐるしかった一日を振り返っていました。兄に襲われた恐怖から、「護身用に剣術でも習おうかしら」と考えます。 そして、今日出会った不思議な少年のことを思い出しました。
(助けてくれなかったら、どうなっていたことか…) シュリーは、名も知らぬ彼のことを心の中で**「小さな勇士」**と名付け、感謝の気持ちで胸を温めます。
その時、ふと、ある違和感が彼女の心をよぎりました。 (でも、本当に初対面だったかしら…?) 1度目の人生にはいなかったはずの、全く新しい登場人物。それなのに、なぜか彼の姿に、懐かしいような、どこかで会ったことがあるような、不思議な既視感を覚えるシュリー。この新たな謎は、一体何を意味するのでしょうか。
【ある継母のメルヘン】第18話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、謎の少年くんが大活躍で、読んでいてワクワクが止まりませんでした!口は悪いのに、困っている人は見過ごせない正義感の強さと、根は紳士的なところ。そして、シュリーの言葉遣いを「母に似ている」なんて言う感受性の豊かさ。彼の魅力にすっかり引き込まれてしまいました。
そして、彼がジェレミーの因縁の相手だったとは!二人が火花を散らすシーンは、今後の良きライバル関係を予感させて最高でしたね。高貴な家の若様っぽいですが、一体どこの誰なのでしょうか。
兄ルーカスの件は本当に後味の悪い出来事でしたが、この「小さな勇士」の登場で、一気に物語が華やかになった気がします。彼のおかげでシュリーもスッキリしたようで、本当に良かったです。
最後にシュリーが気づいた「既視感」、これが最大の謎ですね。1度目の人生にはいなかったはずなのに、どこで会ったというのでしょうか。もしかして、シュリーがまだ貧しい村にいた頃に、夢を語り合ったあの少年…?などと、色々な想像が膨らんでしまいます。彼が追悼招宴に現れて、その正体が明らかになる展開を期待せずにはいられません!
【ある継母のメルhen】第18話のネタバレまとめ
- 謎の少年は、シュリーを襲った兄ルーカスを追い払い、シュリーの独特な言葉遣いに「母に似ている」と興味を示した
- そこへジェレミーが現れ、謎の少年が武器商で因縁のあった相手だと気づき、一触即発の状態になる
- 少年は自分を探す騎士団から逃れるため、その場を嵐のように去っていった
- その夜、シュリーは少年のことを「小さな勇士」と呼び感謝する一方で、彼とは初対面ではない、どこかで会ったことがあるはずだという奇妙な既視感を覚えていた
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