【ある継母のメルヘン】20話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- ついに亡き夫ヨハンの「追悼招宴」当日を迎え、シュリーと子供たちは正装で客人を迎えた
- 宴の席で、シュリーはハインリッヒ公爵の娘であり、未来でジェレミーの結婚相手となる12歳のオハラと初めて対面した
- シュリーは、生前の夫ヨハンがジェレミーとオハラとの政略結婚を望み、その役目を「母親」である自分に託していたことを思い出した
【ある継母のメルヘン】第20話をネタバレありでわかりやすく解説する
華やかに始まった追悼招宴。シュリーは未来のジェレミーの妻オハラと対面し、夫から託された約束の重みを再確認します。しかし、今のジェレミーはまだ恋に興味のない朴念仁。そんな中、シュリーは亡き夫の親友ニュルンベル公爵夫妻と挨拶を交わします。そして、公爵から紹介された息子の顔を見て、シュリーは息を呑むのでした。そこに立っていたのは、先日首都で自分を救ってくれた、あの「小さな勇士」だったのです。
剣術バカな息子と、恋する未来の嫁
目の前の可憐な少女オハラと、遠くで退屈そうに欠伸をしている我が息子ジェレミー。その対比に、シュリーは思わず頭を抱えます。せっかくの機会だからと、シュリーがジェレミーをオハラに紹介しようとすると、オハラは恥ずかしそうに顔を赤らめました。
(まあ、もう意識しているのね) シュリーは、1度目の人生で、二人がこのくらいの時期に一度会っていたことを思い出します。どうやら、その時にオハラがジェレミーに一目惚れしたようです。 (今世では、取引のような結婚ではなく、二人の気持ちを尊重したい) そう願うシュリーですが、今のジェレミーが剣術にしか興味のない朴念仁であることを思い出し、現実に引き戻されます。お客様の前でとんでもない顔をしている息子を見て、シュリーは「オハラの方から断られてしまうわ…」と、紹介を諦めるのでした。
ニュルンベル公爵夫妻と意味深な言葉
そこへ、亡き夫の親友であるニュルンベル公爵が、妻のハイデ夫人を伴って挨拶に現れました。病弱で滅多に外出しない彼女が参列してくれたことに、シュリーは心からの感謝を伝えます。
ハイデ夫人は、皇后陛下(ニュルンベル公爵の姉)が時々ティータイムの話し相手として呼んでくださるだけ、と自嘲気味に呟きます。そして、シュリーに向かって、「いつかノイヴァンシュタイン夫人も…」と何かを言いかけ、口をつぐみました。その一瞬見せた悲しげな表情は、彼女が何か複雑な事情を抱えていることを物語っていました。
衝撃の正体!「小さな勇士」は公爵家の御曹司だった
ハイデ夫人の言葉を遮るように、ニュルンベル公爵が「息子を紹介しよう」と言い、後ろに控えていた少年を前に出します。その顔を見た瞬間、シュリーと少年は同時に息を呑み、時が止まりました。 そこに立っていたのは、先日、首都の路地裏でシュリーを救ってくれた、あの**「小さな勇士」**だったのです。彼の名は、ノラ・フォン・ニュルンベル。
「あんた…!」 驚きのあまり、ノラは思わずシュリーを指さし、路地裏での出来事を口走りそうになります。ニュルンベル公爵が血相を変えて「失礼な呼び方をするな!」と息子を叱りつけますが、ノラは「このチビが侯爵夫人だったのか!」と驚きが隠せません。
(兄のルーカスのことがここでバレたら…!) シュリーが冷や汗をかく中、ノラは機転を利かせ、悪戯っぽく笑いながらこう言いました。 「いえ、父上。外出…じゃなかった、商店街ですれ違っただけです」 その嘘に、シュリーは心から安堵するのでした。
ジェレミーvsノラ、宴の席で因縁が再燃!
一同がホッとしたのも束の間。少し離れた場所にいたエリアスが、ノラの存在に気づきます。彼はすぐさま兄ジェレミーの元へ駆け寄ると、興奮した様子で耳打ちしました。 「兄上!武器商で会った、あの横取り野郎がいますぜ!」
その言葉に、ジェレミーの表情が一変します。「なんであいつがここにいるんだ!」と、プライドを傷つけられた屈辱が蘇り、燃えるような怒りの視線でノラを睨みつけました。華やかな宴の席で、二人の少年の因縁が再び燃え上がろうとしていたのです。
【ある継母のメルヘン】第20話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は驚きの連続で、本当に面白い回でした!まさか、あの「小さな勇士」が、シュリーの最大の味方であるニュルンベル公爵の息子だったなんて!予想外すぎる繋がりと、こんなにも早く再会できたことに、興奮が止まりません。
ノラくん、やっぱり最高です。口は悪いけれど頭の回転が速くて、シュリーのピンチを瞬時に察して嘘をついてくれるなんて、まさに騎士(ナイト)そのもの。彼の母親が病弱であることや、彼自身が「脱走」と言いかけるなど、彼の家庭環境も少し複雑そうで、キャラクターとしての深みが増しましたね。
そして、ジェレミーとオハラちゃんの初々しい(?)関係も可愛らしかったです。剣術バカのジェレミーが、これからどうやって恋を知っていくのか、シュリーの母としての腕の見せ所になりそうで、見守るのが本当に楽しみです。
しかし、最後の最後でジェレミーとノラが鉢合わせてしまいました!宴の席で決闘騒ぎにでもなったら大変です。シュリーはこの二人の間に立って、どう場を収めるのでしょうか。彼女の当主としての、そして母として(?)の手腕が試される次回の展開に、期待が高まります!
【ある継母のメルヘン】第20話のネタバレまとめ
- シュリーは、未来のジェレミーの妻となるオハラにジェレミーを紹介しようとしたが、現在のジェレミーがまだ恋愛に興味がない朴念仁であるため断念した
- 宴の席で、シュリーは亡き夫の親友ニュルンベル公爵とその妻ハイデに挨拶を交わした
- 公爵から息子のノラを紹介されたが、それは先日、首都の路地裏でシュリーを救ってくれた「小さな勇士」その人だった
- ノラは機転を利かせてシュリーの窮地を救ったが、その直後、ジェレミーがノラを「武器商で会った横取り野郎」だと気づき、宴の席で一触即発の事態となった
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