【ある継母のメルヘン】21話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- シュリーは未来のジェレミーの妻となるオハラにジェレミーを紹介しようとしたが、現在のジェレミーがまだ恋愛に興味がない朴念仁であるため断念した
- 宴の席で、シュリーは亡き夫の親友ニュルンベル公爵夫妻と挨拶を交わした
- 公爵の息子ノラが、先日シュリーを救った「小さな勇士」だったことが判明した
- その直後、ジェレミーがノラを「武器商で会った横取り野郎」だと気づき、宴の席で一触即発の事態となった
【ある継母のメルヘン】第21話をネタバレありでわかりやすく解説する
ジェレミーとノラ、因縁の二人がついに激突!華やかな追悼招宴の場で、一触即発の事態が勃発します。シュリーは未来を知る者として、二人の「悪縁」を目の当たりにし頭を抱えるのでした。さらに、皇太子の登場によって、ノイヴァンシュタイン家と皇室の、シュリーが知らなかった意外な繋がりが明らかになります。
宿敵同士の激突!「泥棒」vs「ウスノロ」
ノラの姿を認めるやいなや、ジェレミーは怒りに燃える瞳で彼に駆け寄ります。 「この泥棒が!」 公衆の面前であることも忘れ、ジェレミーはノラを罵倒しました。しかし、ノラも負けてはいません。 「なんだと、このウスノロ!」 武器商での恨みを晴らさんとばかりに、二人の少年は互いの身分も承知の上で、激しい罵り合いを始めます。
その光景に、シュリーは血の気が引くのを感じていました。彼女の脳裏に、1度目の人生の記憶が鮮やかに蘇ります。 (この二人は…!) ノラ・フォン・ニュルンベルは、帝国の名だたる剣士たちをなぎ倒してきた天才ジェレミーを、建国記念祭の剣術大会で最後まで追い詰めた唯一の少年。彼はジェレミーにとって、たった一人の宿敵であり、悪縁で結ばれたライバルだったのです。
親の権威発動!耳と首根っこを掴んで強制謝罪
「表へ出ろ!」 ノラの挑発に乗り、ジェレミーがあわや決闘を申し込もうとした、その瞬間でした。 「ジェレミー!」「ノラ!」 シュリーとニュルンベル公爵が、まるで示し合わせたかのように、同時に息子たちの名を叫び、一喝します。「相手に謝りなさい!」と。
しかし、一度燃え上がった少年たちの闘争心は、親の言葉くらいでは収まりません。痺れを切らしたシュリーは、ついに実力行使に出ます。彼女はジェレミーの耳を力一杯引っ張り上げ、ニュルンベル公爵もまた、ノラの首根っこをがっちりと掴んで、無理やり互いに頭を下げさせたのでした。貴族の体面も忘れた親たちの必死の仲裁に、周囲の招待客も呆気に取られています。
皇太子の登場と、ノラの不遜な態度
そんな大騒ぎの最中、会場に凛とした声が響きます。「叔父上、叔母上」と。 そこに現れたのは、皇帝陛下の代理として参列した、テオバルト皇太子その人でした。 皇太子がニュルンベル公爵夫妻を親しげに呼んだことで、ノラが皇太子の従兄弟であることが判明します。
シュリーは主催者として皇太子に挨拶をします。皇太子はシュリーの美しさを讃え、うやうやしくその手にキスをするなど、非常に紳士的な振る舞いを見せました。 しかし、皇太子が従兄弟であるノラに気づき、親しげに声をかけると、場の空気は一変します。
ノラは不機嫌さを隠そうともせず、**「状況や相手によって態度を変えたことなどない」**と、皇太子相手に極めて不遜で失礼な言葉を吐き捨て、その場を去ってしまったのです。彼の誰にも媚びない反骨精神と、皇室との間に何か複雑な事情があることを匂わせる一幕でした。
「久しぶりだな、僕の幼馴染」新たな衝撃の事実
ノラの無礼な態度にうろたえるニュルンベル公爵夫妻に対し、皇太子は「慣れているから気にしないでほしい」と、大人びた笑顔で答えます。そして、どこか寂しげに呟きました。「歳を取る毎に疎遠になってしまうのは、寂しいことだ」と。
その言葉に同意を求めるように、皇太子はシュリーの隣にいたジェレミーに視線を向け、親しげに声をかけました。 「久しぶりだな、ジェレミー。僕の幼馴染…」
ジェレミーが、皇太子の幼馴染であったという、新たな衝撃の事実。ノイヴァンシュタイン家と皇室の間には、シュリーが1度目の人生では知ることのなかった、深く、そして個人的な繋がりがあったのです。
【ある継母のメルヘン】第21話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は情報量が多すぎて、頭が追いつかないくらい濃密で面白い回でした!ジェレミーとノラのライバル関係、皇太子の登場、そしてジェレミーと皇太子の幼馴染設定…次から次へと新しい事実が明かされて、物語の世界が一気に、そして深く広がった感じがします。
ジェレミーとノラの喧嘩は、子供らしくて微笑ましい反面、未来の「宿敵」という背景を知ると、ただの喧嘩ではない重みを感じますね。シュリーとニュルンベル公爵が、二人を耳と首根っこを掴んで無理やり謝らせるシーンは、思わず笑ってしまいました。どこの世界でも、親は大変ですね…。
そして、ノラの皇太子に対する塩対応っぷり!彼は本当に何者にも媚びない、筋の通った性格なのでしょう。そんな彼に対して、皇太子が「寂しい」と感じている様子も、二人の複雑な関係を物語っていて非常に興味深かったです。
最後の最後で明かされた衝撃の事実、ジェレミーが皇太子の幼馴染だったことには、本当に驚きました。1度目の人生で、シュリーはこの事実を知っていたのでしょうか。知らなかったのだとしたら、彼女は家のことを何も知らされないまま、孤独に戦っていたということになります。ノイヴァンシュタイン家と皇室の関係は、シュリーが思っている以上に深く、複雑なのかもしれませんね。この新しい繋がりが、今後のシュリーの立場にどう影響していくのか、目が離せません!
【ある継母のメルヘン】第21話のネタバレまとめ
- 追悼招宴の場で、ジェレミーとノラは「泥棒」「ウスノロ」と互いを罵り、一触即発の状態になった
- シュリーは、1度目の人生で二人が「宿敵」であったことを思い出し、ニュルンベル公爵と共に息子たちを無理やり謝罪させた
- そこへテオバルト皇太子が現れ、ノラが皇太子の従兄弟であることが判明。しかしノラは皇太子に不遜な態度をとり、その場を去ってしまう
- 最後に、皇太子がジェレミーのことを「僕の幼馴染」と呼び、二人が親しい間柄であったという、シュリーも知らなかった新たな事実が明らかになった
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