【ささやき刺さる佐々木さん】全話ネタバレ解説|あらすじから感想、最終回まで

ずっちー

「ささやき刺さる佐々木さん」は、人付き合いが苦手な主人公と、彼が唯一心酔するASMR配信者の先輩が織りなす、甘くて少し危険なラブコメディです。完璧に見える先輩の意外な素顔と、予測不能な距離感に翻弄される主人公の姿が描かれます。

「結末がどうなるのか気になる」「これまでの話を整理したい」と考えて、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。 この記事を読めば、「ささやき刺さる佐々木さん」の物語の全体像を、最初から最新話まで一気に理解できます。

ただし、この記事は物語の核心に触れる完全なネタバレを含みます。そのため、まだ作品を読んでいない方にとっては、初見の楽しみやドキドキ感が失われてしまうというデメリットもございます。情報を知った上で作品を楽しみたい方のみ、この先へお進みください。

この記事は、以下のような読者の疑問に答えることを目的としています。
  • 購入前に、物語の全体的な流れを知っておきたい
  • 途中まで読んだが、これまでのあらすじを振り返りたい
  • 主人公とヒロインの関係が最終的にどうなるのか知りたい

【ささやき刺さる佐々木さん】ってどんな話?世界観や登場人物を解説(ネタバレあり)

ここでは、物語の基本的な設定と、物語を動かす主要な登場人物について解説します。

どんな話?世界観や設定をわかりやすく解説!

物語の舞台は、現代の大学です。主人公は、他人と深く関わることを避け、平穏な日常を望む青年。彼の唯一の癒やしは、正体不明の人気ASMR配信者「おとつー」の動画を聴くことです。

しかしある日、彼が苦手としていた学園のアイドル・佐々木先輩が、実はその「おとつー」本人であり、さらにアパートの隣人だったことが判明します。この秘密の共有をきっかけに、彼が守ってきた「適度な距離感」は崩壊し、予測不能な日々が始まります。完璧な外面とだらしない内面という「ギャップ」、そして「ASMR」という少し特殊なテーマが、二人の関係を甘く、そして複雑にしていきます。

主要な登場人物を紹介

左右田 哉(そうだ はじめ)

本作の主人公。人付き合いが苦手で、他人と一定の距離を保つことを信条とする大学一年生です。唯一の趣味であり癒やしが、ASMR配信者「おとつー」の動画を聴くこと。論理的に物事を考えようとしますが、佐々木先輩の予測不能な言動にはいつも翻弄されています。

佐々木 音々(ささき ねね)

本作のヒロイン。大学のコンテストで選ばれるほどの美貌と、誰にでも分け隔てなく接する性格で、学内の人気を独り占めする上級生です。しかしその裏では、ASMR配信者「おとつー」として活動しており、私生活はだらしなく部屋も汚いという秘密を抱えています。哉をからかうことを楽しんでいるような、小悪魔的な一面も持ち合わせています。

桜庭 マリ(さくらば まり)

佐々木先輩の親友。鋭い観察眼を持ち、哉と先輩の関係にいち早く気づきます。二人の関係をかき回すトラブルメーカーのようでありながら、時には背中を押すキューピッド的な役割も果たす、物語の重要な触媒となるキャラクターです。

【ささやき刺さる佐々木さん】のネタバレ解説・あらすじまとめ

ここからは、物語の展開を各話数ごとに区切り、あらすじと感想を交えて詳しく解説していきます。

【ささやき刺さる佐々木さん】1話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 人付き合いを避け、ASMR配信者「おとつー」を心の支えに大学生活を送る左右田哉。彼は、誰にでも距離が近い人気者・佐々木音々先輩を苦手としていました。ある日、先輩から配信を手伝ってほしいと頼まれて逃げ出した哉は、その夜、アパートの隣室から聞こえる悲鳴を耳にします。意を決して助けに向かうと、そこにいたのはパニック状態の佐々木先輩。そして、彼女こそが憧れの配信者「おとつー」本人であり、隣人だったという衝撃の事実を知るのでした。

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【感想】 第1話は、物語の根幹をなす設定が見事に提示される、完璧な導入でした。苦手な先輩が、実は一番の推しだったという王道ながらも強力なフックは、読者の心を一瞬で掴みます。主人公が必死に守ってきた心の平穏が、最も意外な形で崩れ去る瞬間の絶望と興奮がたまりません。この先の波乱を予感させる、最高のスタートだったと感じます。

【ささやき刺さる佐々木さん】2話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 配信の手伝いをすることになった哉は、佐々木先輩の部屋を訪れますが、そこはゴミだらけの汚部屋でした。学校での完璧な姿とのギャップに衝撃を受ける哉。先輩から「私と付き合って下さい」と頼まれ、これを「買い物に付き合う」という意味で解釈した哉は、二人で配信用のマイクを買いに出かけます。その道中、哉が配信者「おとつー」としての彼女を真剣に想ってマイクを選ぶ姿に、先輩は心を動かされます。そして、哉からの「最高です」という真っ直ぐな称賛に、いつも余裕な彼女が初めて本気で照れてしまうのでした。

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【感想】 佐々木先輩の「ギャップ萌え」が炸裂した回でした。完璧な美少女の部屋が汚いという設定は、彼女の人間味を感じさせ、一気に親近感を抱かせます。また、「付き合う」という言葉のダブルミーニングが、二人の関係の進展を焦れったくも甘酸っぱく描いていました。最後に哉の純粋な言葉が先輩の心を射抜くシーンは、二人の力関係が一方的ではないことを示しており、今後の展開への期待を高めてくれます。

【ささやき刺さる佐々木さん】3話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 佐々木先輩に毎日お弁当を作る約束をしたことで、二人の距離はさらに縮まります。しかし哉は、先輩の友人マリから、先輩には大学入学前からの想い人がいると聞かされ、その相手は自分ではないと悟り、彼女を「推し」として見守ることを決意します。その後、マリに半ば強引に誘われた飲み会で、酔いつぶれた先輩を他の男子学生から守るため、哉は家まで送る役目を引き受けます。しかし帰り道、酔った先輩は「帰りたくないの」と、哉をラブホテルへと誘うのでした。

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【感想】 まさにジェットコースターのような展開でした。お弁当作りで甘い雰囲気になるも、長年の想い人の存在によって突き落とされる哉の心情は、読んでいて非常に切なくなります。そんな中、飲み会で「推し」を守るために普段は見せない行動力を発揮する哉の姿は、彼の誠実さを示す素晴らしい見せ場でした。恋心とファン心理の狭間で揺れる彼の葛藤がよく伝わってきます。そして、最後のラブホテルへの誘いという衝撃的なクリフハンガーは、次への興味を最高潮に引き上げてくれました。

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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