【じゃああんたが作ってみろよ】13話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 第11話では、勝男(かつお)がマッチングアプリで出会った椿(つばき)との家デートでおでんを振る舞うも、「コンビニくらいおいしい」などと辛辣な評価を受けました 。
- 椿の無神経な言動に、勝男はかつて鮎美(あゆみ)へダメ出ししていた自分自身の姿を重ね合わせ、「椿は 俺だ」と痛感しました 。
- しかし、椿も失恋を引きずっていることが判明し、二人は意外な「失恋友達」となりました 。
- 翌朝、椿の納豆トーストを食べながら、勝男は「相手を思ってメニューを考える時間も料理のうち」だと学びます 。
- 初めてできた女友達との交流を通じ、「人として鮎美を理解できていたら…」と過去の関係を省みました 。
- そこへ勝男の苦手な兄・鷹広(たかひろ)が現れ、椿といるところを「浮気現場」だと勘違いされるという最悪の状況で終わりました 。
【じゃああんたが作ってみろよ】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する
兄・鷹広の突然の訪問、そして椿との気まずい状況…。第13話は、勝男が兄への複雑な想いを抱えながら、後輩たちの助けを借りて「とり天」作りに挑む、時間との戦いを描きます。
兄への想いと、とり天作りの動機
勝男は、兄・鷹広からの連絡(妻の百合香からのLINE)を眺めながら、後輩たちにとり天を作りたい理由を改めて説明します 。 「『料理を作れるように なった俺』を知って ほしいんですね!」とあみなが言うと、勝男は「う〜ん それもそうなんだが」と肯定しつつも、それだけではない様子 。 「ほかにも理由がある気がする…」と勝男が言葉に詰まっていると、白崎が核心に触れます。「兄さん…なんか 悩んでるらしくて 何かして あげたいんだけど…」 。 しかし、とり天を作って渡したところで兄の悩みが解決するわけではない、とも勝男は考えていました 。
そんな中、勝男は衝撃の事実に気づきます。兄の妻からのLINEには「今夜帰る」の文字が 。兄は今日の便で帰ってしまうのです 。 「間に合います?」と心配する白崎。勝男は慌てて会社を飛び出します 。
仲間たちの協力 – タイムリミット迫る!
勝男が飛び出した直後、あみなが「さっき外出たついでに 買ってきました!」と鶏肉を持って現れます 。まさにナイスアシスト! さらにそこへ、白崎(ルイ)の彼女・**青子(あおこ)**も登場 。白崎の本名が「ルイ」であることを初めて知った勝男とあみなは驚きます 。 青子は「おまけに料理もできて 本当に最高の彼氏で…」とルイを褒め称え、自作の写真集まで披露しますが、ルイに「いいから!」と止められます 。 「そんな ことより 急いでとり天 揚げますよ」「海老原さん家 よりは 空港近いんで!」と、青子の機転で勝男の家でとり天を作り、空港へ届ける作戦が決行されます 。
白崎直伝! 本格とり天レシピ
勝男の家で、とり天作りがスタートします。 勝男がネットで調べたレシピ(醤油、酒、ごま油、砂糖、ニンニク、生姜で下味)を元に進めますが、料理上手の白崎(ルイ)が的確なアドバイスを送ります 。
- 衣のコツ: 天ぷらの衣は粘りが出たら負け 。卵、水、粉、全て冷やすこと(氷を入れてもOK) 。小麦粉を入れたら混ぜすぎないこと 。混ぜすぎるとグルテンが出てしまい、サっくり感がなくなるためです 。
- 揚げる前の準備: 鶏肉に打ち粉(小麦粉)をつけ、余分な粉はよくはたくこと 。濡れた手で揚げ物をすると水はねするので、手をよく拭くこと 。
白崎のアドバイス通りに作った衣は、勝男が前回失敗したもの(ドロっとしていた)とは違い、サラサラの状態でした 。勝男は、油はねの原因も理解し、「はっ だから はねてたのか!」と納得します 。
揚げの極意と完成、そして託された想い
いよいよ揚げの工程へ。 白崎は「胸肉なら 余熱で火を通すと パサっとしづらいですね」と、火加減のコツも伝授 。勝男は「白崎は とり天も 作れるんだな!」と感心しますが、白崎は「いや 初めてですけど なんとなく経験で わかりますよ」と謙遜します 。 揚げたとり天は、油をよく切ります。「冷めても サクッとしますよ!」と白崎 。
見事なとり天が完成! しかし勝男は、「しかし 白崎なしじゃ できなかったのに 俺が作ったと 言えるのか?」と、自分の力だけで作り上げたわけではないことに少し引け目を感じてしまいます 。 そんな勝男に、青子が力強く言います。 「元のレシピだって 先人たちの知恵が 詰まってるんです」「みんなの知識を集めて 海老原さんのとり天を 作ったんですよ!」 。 その言葉に、勝男は迷いを振り切ります。
空港へ – 兄へ託すもの
時間はギリギリ。青子は「車で空港まで 送りますんで!」と申し出てくれます 。 車中、勝男は兄にとり天を受け取ってもらえなかった場合の不安を口にします。「また『こんなもん 作ってないで嫁でも探せ』 とか言われるかも」 。 青子は、勝男の父が「後は子供だけだって 父さんがよく言ってたけど…」と話していたことを思い出し、兄夫婦が子供のことで悩んでいる可能性を示唆します 。
勝男は、父の発言が無神経だったかもしれないと反省し、「俺またやって しまったかも…」と落ち込みます 。 青子は、自分も「現代のマナー」を学んでいるけれど、失敗してしまうこともあると励まします 。
青子の告白と、「考え続ける」こと
そして青子は、子供の頃、体の弱い叔母に「なんで子供 いないのー!?」と無邪気に聞いてしまい、後で母にひどく叱られた経験を打ち明けます 。 大人になって改めて叔母の気持ちを考えると、「私は一生 私を許せないな」と思うほど後悔している、と 。 「だから」「そんなことが もうないように いろんな人の立場を 知る努力したり 想像したりしたい」 。 勝男は「どうしたら …誰かを傷つけない人に なれるんでしょう」と問いかけます 。青子の答えは、「考え続けるしか ないんじゃ ないでしょうか」というものでした 。
兄への本当の想い
空港に到着し、勝男は電話で兄を探します 。 後輩たちに見送られながら、勝男はとり天を渡したい本当の理由に思い至ります。 「料理を 作れるようになった 俺を知ってほしい それもある でも それだけじゃない」 。
兄・鷹広を見つけた勝男。 「鷹広兄さん!」。彼は、完成したとり天の包みを差し出します。 「俺が」「とり天を 受け取ってほしい」「理由」「それは」 勝男が本当に伝えたかった想いとは…? 物語は核心に迫る場面で幕を閉じます。
【じゃああんたが作ってみろよ】第13話を読んだ感想(ネタバレあり)
第13話、仲間たちの絆と勝男くんの成長が描かれた、感動的な回でした! 兄が今夜帰るというタイムリミットの中、後輩たちが一丸となってとり天作りをサポートする展開は、読んでいて胸が熱くなりました。あみなちゃんの鶏肉調達、青子さんの的確な運転と空港までの距離計算、そして何より白崎(ルイ)くんの完璧な料理指導! まさにチームプレーでしたね。
白崎くんの天ぷら講座は、料理好きとしても非常に勉強になりました(笑)。衣の作り方、揚げ方、打ち粉の重要性など、具体的なコツが満載。勝男くんだけでなく、読者も一緒に料理スキルが上がった気分です 。
そして、青子さんの過去の告白。子供の頃の無邪気な一言が、どれだけ相手を傷つける可能性があるか、そしてその経験から「考え続ける」ことの大切さを学んだ彼女の言葉は、非常に重く、深く考えさせられました 。勝男くんが、ただ料理ができるようになっただけでなく、他者への想像力を働かせようと努力している姿にも、彼の人間的な成長を感じます。
「みんなの知識を集めて作った、海老原さんのとり天」 。この青子さんの言葉は、勝男くんの努力を肯定し、自信を与えてくれました。料理は一人で作るものではなく、先人たちの知恵や、周りの人々の助けがあってこそ完成するものなのだと、改めて気づかされます。
最後のシーン、勝男くんが兄にとり天を渡そうとする場面。彼が伝えたかった本当の理由は何だったのでしょうか。「料理ができるようになった俺」を見せるだけではない、もっと深い想いがあるはずです。兄弟の関係性が、このとり天をきっかけにどう変わっていくのか、次回の展開が待ちきれません!
【じゃああんたが作ってみろよ】第13話のネタバレまとめ
- 勝男は、兄・鷹広に「料理ができるようになった自分」を知ってほしい、そして悩んでいる様子の兄に何かしてあげたいという想いから、とり天を作ることを決意します 。
- しかし、兄がその日の夜に帰ることが判明し、時間との戦いになります 。
- 後輩のあみな、白崎(ルイ)、そして白崎の彼女・青子の協力のもと、勝男の家で急いでとり天作りを開始します 。
- 白崎の的確なアドバイスにより、本格的なとり天が完成します 。
- 勝男は、多くの人の助けがあって完成したとり天だと気づき、感謝します 。
- 青子の運転で空港へ向かう車中、勝男は兄夫婦が子供のことで悩んでいる可能性を知り、自身の過去の無神経な言動を反省します 。
- 青子は、自身も過去に無神経な発言で人を傷つけた経験を語り、「考え続けるしか ない」とアドバイスします 。
- 空港で兄を見つけた勝男は、完成したとり天を差し出し、渡したい本当の理由を伝えようとします 。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



