【じゃああんたが作ってみろよ】21話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 第19話は3ヶ月前に遡り、鮎美(あゆみ)がミナトとの同棲を開始した頃の出来事が描かれました。
- 当初は順調に見えた同棲生活でしたが、掃除の価値観の違いや、ミナトに結婚願望がないことが判明し、鮎美は不安を感じ始めます 。
- ミナトが友達付き合いを優先し「ご飯は毎日作らなくてもいい」と言ったことで、鮎美は寂しさを感じ、無意識に勝男(かつお)と比較してしまいます 。
- 友人の渚(なぎさ)に相談し、「言葉にしないと伝わらない」「自分たちのルールを作るべき」とアドバイスされ、ミナトと話し合うことを決意しました 。
- しかしその夜、渚の友人たちが訪れ、彼女たちがミナトの元カノたちであることが判明するという衝撃的な展開で終わりました 。
【じゃああんたが作ってみろよ】第21話をネタバレありでわかりやすく解説する
ミナトの元カノたちの登場という修羅場で幕を開けた第21話。鮎美は混乱し、彼女たちとの意外な交流が始まります。
ミナト元カノズ大集合!? – 女たちの本音
鮎美は「この状況 どう切り抜けたら いいんだ!?」とパニックになりますが、元カノたちは意外にもフレンドリーでした 。 「まさか渚ちゃんの友達が うちらの元カレと 今付き合ってるとはさっ!」 。彼女たちは渚の友人であり、ミナトが元カレであることを知って驚いていたのです。
鮎美は「私ってこいつらと 同レベルなんだ〜」と内心落ち込みますが、それ以上に「渚が元カノたちと 繋がってたのも ムカつく」と感じていました 。 しかし、込み上げてくるのは嫉妬という「ドス黒い感情」でした 。この子たちもミナトの優しい言葉や特別な気持ちを貰っていたんだと思うと、平静ではいられません 。 鮎美は「私 帰る!」と席を立ちますが、元カノの一人に「待って!」と引き止められます。
結婚願望のすれ違い – 元カノたちの経験談
「私フラれたんで」という鮎美の言葉に、元カノたちは驚きます 。そして、彼女たちもミナトと同じ理由で別れていたことが明らかになります。 「あれでしょ!? 俺は変われないってやつ!!!!」 。 ミナトは、自分のペースを崩せない、結婚願望がないという理由で、過去にも恋人と別れを繰り返していたのです。
元カノたちは口々に不満をぶちまけます。 「あいつ毎日 友達と遊んで 会う時間 全然ないから 夜遊びやめて〜 って言ったら フラれた!」 。 「私なんて将来 結婚どうする? って冗談半分で 聞いたら フラれたよ!?」 。 「結婚願望ないなら 恋し合う前に 言ってほしい!」 。 「ね! 自己紹介で 宣言してって感じ!」 。 「逆エンゲージリング みたいなの しててほしいっ!!!!!」 。 「私の時間と ハートを削った時間を 返してっ!」 。
彼女たちの怒りは、結婚に対する価値観の違いにありました。「それにちょっとでも 譲歩できないなら 今後も誰とも無理では!?」 。
怒りなよ! – 感情の解放と共感
激昂する元カノたちに対し、鮎美は冷静でした。「帰るって 言ってたけど…」「ご飯食べ ながらなら…」と、どこか他人事のように彼女たちの話を聞いています 。 そんな鮎美に、元カノの一人が「てか鮎メロも ブチギレなきゃ!」と焚きつけます 。 「でもそういう女って ヒステリーって いやがられない?」と、まだ古い価値観に縛られている鮎美 。 元カノたちは「失礼なこと されたら 怒らなきゃ!!!!」と一喝します 。
意外な共通点? – モテテクと価値観
話の流れで、鮎美が「10代の頃に読んだ 雑誌のモテテクを 教科書に している」ことがバレてしまいます 。元カノたちは「それってあれ!?」「さしすせそ!?」「すごい! センス いい〜!」と大盛り上がり 。 鮎美が古風な価値観を持っていることを面白がりつつも、彼女たちは鮎美の話に耳を傾けます。
鮎美は「『守ってあげたくなる子が 好き』ってよく書いて あったけど」「知識なかったり 自分より立場が弱い人間を 好きになる人って なんかいやかも」と、古いモテテクへの疑問を口にします 。 元カノたちも「たしかに」「なんかムカつくよねえ!?」と共感 。 しかし、「今時そういないって〜!!」「勝男くらいでしょ」という言葉に、鮎美は「いや意外といるよ〜」と反論します 。婚活で出会った年収マウント男性の話をすると、元カノたちは「普通に失礼だな!」と憤慨します 。
鮎美の願い – 「共有したい」
話をするうちに、鮎美は自分の本当の願いに気づきます。 「私はねえ 守ってもらいたくも 養ってもらいたくもないの!」 。 「ただ 誰か好きな相手と 楽しいことや 辛いこと いろんな気持ちを 共有したいの」 。 結婚は、そのための「何があっても 助け合おうねって 約束なのかも」と 。
渚の結婚観と、鮎美へのエール
「いいなー 渚ちゃんは 結婚してて」と言う元カノに、渚は意外な言葉を返します 。 「いやいや!」「結婚したってさあ いろんな問題は起こるよ!」 。 離婚寸前のケンカもするし、結婚の先には子育て、介護、病気、お金の問題、死別など、様々な困難が待ち受けている、と 。 「ロマンチックじゃね〜」と言いつつも、渚は「そういう時はさ 私を頼ってよ!! 私も鮎メロに 頼っていい!?」と、鮎美との友情を確かめ合います 。
惨めからの脱却 – 自分だけの答えを探して
渚の言葉と元カノたちとの交流を通して、鮎美の心境に変化が訪れます。 「守ってもらいたい」「養われたかった」。それは、誰かに見下されず、惨めにならずに生きていくための手段だと思い込んでいたのです 。 しかし、本当に惨めだと感じていたのは、そんな自分自身だったのかもしれない。
「でも今は」「擦り傷を作りながら 時に大打撃を 受けながら」「一生懸命 自分だけの 答えを探す」「この人たちが かっこよく思える」 。 鮎美は、失敗や困難を乗り越えながら自分らしく生きようとする女性たちの姿に、新たな価値観を見出したのです。
再び前へ – 渚との友情と新たな決意
元カノたちと別れ、渚と二人になった帰り道。 渚は「鮎メロってさー おもしろいよね」「なんというか 古風?」と鮎美を評します 。そして、自分が友達とかくだらないと思っていたこと、渚と出会うまで一人で殻に閉じこもっていた(鎖国状態)ことを打ち明けます 。 元カノたちは、そんな鮎美の変化を「いいね」「共感してくれたり それぞれの 考えを聞いたり」「そうやって 乗り越える方法を 学んでたんだろうな」と肯定的に捉えていました 。
渚が「またみんなで飲みたいな!」と言うと、鮎美は「ちゅきちゅき!の顔だよね!」とからかいます。二人は笑い合い、「私たち姉妹じゃん」と、さらに絆を深めます 。
家に戻った鮎美は、ミナトに電話をかけます。「あのね」「最後にちゃんと 話せなかったから」。彼女は、自分の気持ちを伝えることを諦めていませんでした 。 「いろんな人がいるって 知れば知るほど 自分を縛りつけていた 何かから解放された ような気がする」 。 電話でミナトに荷物のことを頼みながら、鮎美は心の中で語りかけます。 「ミナトさん」「少なくとも 今までよりは 私らしい 私を 好きに なってくれて ありがとう」 。
彼女は、ミナトとの関係を通して得た「自分らしさ」への気づきに感謝し、再び前を向こうとしていました。 結婚したくない人にも、その人なりの大変さがあるのかもしれない 。鎖国中の自分だったら思いもしなかっただろう 。 鮎美は、過去の自分と決別し、新しい価値観と共に歩み始めています。
【じゃああんたが作ってみろよ】第21話を読んだ感想(ネタバレあり)
第21話、ミナト元カノズとの女子会(?)という予想外の展開から、鮎美ちゃんが新たな気づきを得て、さらに成長する姿が描かれました。 元カノさんたちが、意外とサバサバしていて面白かったですね(笑)。ミナトくんへの不満をぶちまけながらも、最後は鮎美ちゃんを励ます。女性同士の奇妙な連帯感のようなものが感じられて、興味深かったです。彼女たちの「結婚願望ないなら先に言え!」という主張には、激しく同意してしまいました 。
そして、渚ちゃんの名言ラッシュ! 「言葉にしないと伝わらない」「自分たちのルールを作り上げなきゃ!」「結婚したって問題は起こる」「私を頼ってよ!」…彼女の言葉の一つ一つが、古い価値観に縛られていた鮎美ちゃんの心を解きほぐしていく様子が、見ていて清々しかったです 。特に「鮎メロとミナトくんの世界でルールを作り上げなきゃ!」は、人間関係を築く上で普遍的な真理だと感じました 。
鮎美ちゃんが自身の「惨めさ」と向き合い、「一生懸命自分だけの答えを探す人たちがかっこよく思える」と感じるようになったシーンは、彼女の大きな精神的成長を表しています 。守られるだけの存在ではなく、自分の足で立ち、答えを探していく強さ。それこそが、彼女が見つけた新しい「かっこよさ」なのかもしれません。
最後にミナトくんに電話をかけ、「私らしい私を好きになってくれてありがとう」と心の中で感謝するシーン 。別れは辛いけれど、この出会いが無駄ではなかったこと、彼女を確実に前進させたことが伝わってきて、感動しました。彼女のこれからの人生が、より豊かになることを願わずにはいられません。
【じゃああんたが作ってみろよ】第21話のネタバレまとめ
- ミナトにフラれた鮎美は、渚の家でミナトの元カノたちと鉢合わせしてしまいます 。
- 元カノたちもミナトの「変われない」「結婚願望がない」という理由でフラれており、鮎美と意気投合(?)してミナトへの不満をぶちまけます 。
- 鮎美は、自分が古いモテテクや「ガミガミ言う女になりたくない」という固定観念に縛られていたことに気づきます 。
- 渚から「言葉にしないと伝わらない」「自分たちの世界でルールを作り上げなきゃ!」とアドバイスされ、自分の気持ちを伝えることの重要性を再認識します 。
- 鮎美は、守られることや安定だけを求めていた過去の自分を「惨めだった」と省み、「一生懸命自分だけの答えを探す人たちがかっこよく思える」と新たな価値観を見出します 。
- 元カノたちとの交流や渚との友情を通じ、鮎美は精神的に成長し、ミナトに電話で別れと感謝を伝えます 。
- 鮎美は「自分を縛りつけていた何かから解放された」と感じ、過去の「鎖国状態」の自分とは違う、新しい一歩を踏み出しました 。
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