【じゃああんたが作ってみろよ】6話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 第5話は、鮎美(あゆみ)が「自分らしさ」を求めて、美容師の渚(なぎさ)とハシゴ酒に出かけるエピソードでした 。
- 鮎美は、餃子 、もつ焼き 、テキーラ など、これまで「モテない」と避けてきた食文化に触れ、その美味しさに目覚めます。
- 渚から「楽しいって 感じたことが 「自分らしさ」 なんじゃない?」というアドバイスを受け、自分の感情を肯定することを学びました 。
- 新しい価値観に触れたことで、勝男(かつお)との安定した日常に疑問を抱き、家出を決意します 。
- しかし、渚の家に居候を始めた矢先、訪れたもつ焼き屋で勝男と遭遇。勝男の隣にいた後輩のあみなを「新しい彼女」だと誤解してしまいました 。
【じゃああんたが作ってみろよ】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する
第5話のラスト、もつ焼き屋で元恋人・鮎美と遭遇した勝男。第6話は、その衝撃的な修羅場(?)の続きから始まります。
まさかの再会と最悪の誤解
目の前に、派手な髪色(ウィッグ)の男性 と一緒にいる鮎美の姿を見て、勝男は激しく動揺します 。 「鮎美が不良に??」 、「鮎美を助けねば!」とパニックに陥りますが、すぐに「いやそれは早計か!!??」「落ち着くんだ 俺!」と、第3話での学び(偏見を持たない)を必死に思い出そうとします 。
しかし、事態はさらに混乱します。 勝男の隣にいた後輩のあみなが、鮎美(とその連れの男性)に向かって「お幸せに」と声をかけてしまったのです 。 これを聞いた鮎美は、あみなが勝男の「新しい彼女」であるという誤解を確信し、「違う!」と心の中で叫びます 。 勝男も「南川!!!!!」と叫び、場はカオスな状況になりました 。
毎日筑前煮の理由
場面は変わり、カフェで勝男、白崎、あみなの3人が反省会(?)を開いています。 あみなは「絶対元カノだと思うんですけど」と、先ほどの出来事を蒸し返します 。 さらに、彼女は鋭い指摘を続けました。 「あってかてか 私気づいちゃったんですよ」「最近 海老カツ お弁当 持参じゃないですか」「おかずが毎日 筑前煮!」
図星を突かれた勝男は、激しく動揺します 。 第1話で捨ててしまった、鮎美の完璧な筑前煮を思い出し、「捨てずに冷凍しておけば良かったな」と後悔します 。 「元カノをウジウジ 引きずってるなんて 男らしくない」と自分に言い聞かせますが、ショックで動悸が止まりません 。
ショックで味がしない
翌日、会社で筑前煮の弁当を食べる勝男ですが、鮎美が(新しい男と)前に進んでいるというショックから、食べ物の味が全くしなくなってしまいます 。 「耐えろ 勝男」 、「人前で泣くやつがあるか 男やろうが」と、古い価値観で必死に涙をこらえます 。 ぼーっとしている勝男を、白崎とあみなが心配しますが、勝男は「考えごとしててな」と強がるばかりでした 。
後輩たちへのSOS
見かねた白崎は「人に話すと 楽になることもあるので」と助け船を出します 。 その言葉に、勝男はついに「実は」と口を開き、「筑前煮が うまく作れないんだ」と、悩みを打ち明けます 。 もちろん、元カノのことは隠し、「彼女が帰省してて 健康のためにも自炊してるんだが」と、苦しい嘘をついてのごまかしでした 。
「毎日食べてたら飽き」るのでは、とあみなが言うと、白崎が「あの 良ければ!」「海老原さん家に おじゃましていいですか?」と、料理を教えることを提案します 。
筑前煮が和風カレーに!?
勝男の家に来た白崎とあみなは、早速キッチンに立ちます 。 しかし、あみなが冷蔵庫を開け、勝男が作った筑前煮の鍋に、トマト缶、牛乳、カレールーを次々と投入し始めたのです 。 「ん? 何やってんだ?」「いったい何してんだ!?」と、勝男は再びパニックに陥ります 。
「失敗を認めれる人はかっこいい」
その時、白崎が「最近まで 海老原さんって 死んだ祖父に 似てるなって 思ってたんです」と静かに語り始めます 。 白崎の祖父は古風でガンコな人で、「ナヨナヨしてて 男らしくない〜」と白崎を怒る、彼が嫌いなタイプでした 。 しかし、白崎は勝男にこう続けます。 「でもやっぱ海老原さんは 祖父と違うや」「海老原さんは ちゃんと自分を 省みることができる人です」 。 そして、「自分の失敗を 認めれる人は かっこいいなって 俺は思います」と、勝男への尊敬の念を口にしました 。
完成した料理は、「和風カレーです!」 。 恐る恐る食べた勝男は、「すごくうまいカレーだ!」と衝撃を受けます 。 白崎は、筑前煮の和風出汁とごぼうを活かしつつ、トマト缶で酸味を、牛乳でまろやかさを加えたと解説しました 。
涙の告白と、新しい価値観
祖父に「男らしくない」と言われたこと 、それを「ナヨナヨして 男らしくないなんて ことない」と、白崎がカレーで見事に覆したこと 。 勝男は、自分のパッとしない筑前煮を、美味しいカレーに変えてくれた後輩の姿に「白崎は かっこいい!」と素直に称賛します 。
そして、勝男はついに決壊します。 「というか俺はかっこ悪い」 「あの 飲み屋で 出くわした人は」 「元婚約者なんだ」 「フラれちまったんだ…」
白崎とあみなは「知ってますとも」という顔で、彼を慰めます 。 白崎は「フラれるのって しんどいっすよねー」「俺は1年引きずったこと ありますよ〜」と共感し 、あみなは「フラれて傷ついた分だけ 次の彼女に優しくできる!」と励まします 。
勝男は、鮎美とやり直せるかもしれないと「どこかで 期待していたんだ」と本心を認め 、彼女がもう別の人生を歩んでいる現実を受け入れ、ついに涙を流します 。 「すまんっ 男のクセに涙が!」と謝る勝男に、あみなは「泣きましょう! 男子も泣いて いい時代です」と笑いかけました 。 勝男は「そうか 時代は 変わりつづけて るんだよな」と、また一つ、自分の古い価値観を更新するのでした 。
「近すぎて見えなかった」真実
涙を流してスッキリした勝男は、3人で食べるカレーを「うまい!」と心から味わいます 。 その時、勝男は自分が「子供の頃から 本格出汁一択だ!」とこだわっていたことを思い出します 。 すると白崎が、勝男の家の冷蔵庫にあった「顆粒鰹出汁」の瓶を指差します 。 「目指してる味が 元カノさんの筑前煮なら これを使えばいいのでは?」
勝男は、鮎美がいつも完璧な「本格出汁」を取ってくれていると信じ込んでいました(第1話)。 しかし、彼女もまた、この「顆粒出汁」を使っていたのかもしれない。 自分は、あまりにも「近すぎて 見えなかったり」したのではないか 。 物語は、鮎美の母親らしき人物がフリーズドライの味噌汁や顆粒出汁を使いながら「お父さんは お味噌汁が好きやね」と語るシーンで締めくくられ、勝男の思い込みがまた一つ、崩れていくことを示唆します 。
【じゃああんたが作ってみろよ】第6話を読んだ感想(ネタバレあり)
第6話は、勝男にとって非常に重要な転換点となりました。 第5話のラストで最悪の再会を果たし、絶望のどん底に突き落とされた彼が、後輩たちの助けによって「どん底」から這い上がる回でした。
まず、白崎とあみなという後輩二人の存在が、本当に素晴らしいです。 勝男の「毎日筑前煮」という奇行(?)を察し 、彼の苦しい嘘にも付き合い 、最終的に彼の失敗作(筑前煮)を「和風カレー」という絶品料理にリメイクしてしまう 。この流れは見事というほかありません。
特に白崎の「自分の失敗を 認めれる人は かっこいい」というセリフ 。これは、まさに勝男が第2話(めんつゆ)や第3話(もつ焼き)で実践してきたことであり、彼が着実に変わってきたことを、白崎が代弁してくれたようで胸が熱くなりました。
そして、勝男がついに「フラれちまったんだ」と涙ながらに告白するシーン 。 あみなが「男子も泣いて いい時代です」と、彼の古い「男らしさ」の呪いを解いてくれる場面は、この物語の優しさを象徴しているようです 。
最後の「顆粒出汁」の伏線も衝撃でした 。 勝男は鮎美を「完璧な料理を作る、古風で理想的な女性」だと信じ込んでいましたが、彼女も「顆粒出汁」を使う「普通」の人間だったのかもしれない 。 鮎美という存在そのものを、勝男は「近すぎて 見えなかった」 。 失恋の現実を受け入れた勝男が、次にどんな「気づき」を得るのか、目が離せません。
【じゃああんたが作ってみろよ】第6話のネタバレまとめ
- もつ焼き屋で鮎美と再会した勝男は、彼女が別の男性(渚)といることにパニックになります 。
- 勝男の隣にいたあみなが「お幸せに」と声をかけたことで、鮎美はあみなを勝男の「新しい彼女」だと誤解しました 。
- ショックを受けた勝男は、会社に毎日「筑前煮」弁当を持参するようになりますが、ついに味がしなくなってしまいます 。
- 勝男は、後輩の白崎とあみなに「筑前煮がうまく作れない」と悩みを打ち明けます(元カノのことは伏せていました) 。
- 勝男の家を訪れた白崎とあみなは、勝男が作った筑前煮を「和風カレー」にリメイクし、絶品料理に変身させました 。
- 白崎から「自分の失敗を 認めれる人は かっこいい」と励まされた勝男は、ついに「元婚約者に フラれちまったんだ」と涙ながらに告白します 。
- あみなから「男子も泣いて いい時代です」と慰められ、勝男は失恋の現実を受け入れます 。
- 最後に、白崎から「元カノさんの味を目指すなら、冷蔵庫の顆粒出汁を使えば?」と指摘され、勝男は鮎美も本格出汁だけでなく顆粒出汁を使っていた可能性に気づきます 。
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