【じゃああんたが作ってみろよ】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 第7話では、勝男の「本格出汁」へのこだわりが、幼少期の父への憧れに起因していることが明かされました 。
- 勝男は後輩たちに元婚約者・鮎美の魅力を熱弁し、「どんな鮎美さんも大好きだった」と自身の愛情を再確認しました 。
- 鮎美との思い出を振り返る中で、勝男は自分が「本格的」な料理に固執し、顆粒出汁を使った彼女を「裏切られた」と感じてしまった過ちに気づきます 。
- 顆粒出汁で作った味噌汁こそが「鮎美の味」であったことを知り、「本格的とかどうでもよくて、鮎美が俺のために作ってくれるから嬉しかった」という本質にたどり着きました 。
- 過去の自分の傲慢さを反省し、「俺が鮎美にご飯を作りたい」という新たな願いを抱くようになりました 。
【じゃああんたが作ってみろよ】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する
失恋の痛みを乗り越え、自らの過ちと向き合い始めた勝男。一方、家を出た鮎美は「自分らしさ」を探す冒険の真っ只中にいます。第8話は、再び鮎美の視点に戻り、彼女の新たな挑戦と心の変化を描きます。
タコスパーティーと勝男への疑問
物語は、上機嫌で鼻歌を歌う鮎美の姿から始まります 。同僚から合コンに誘われますが、「今日は予定があって…」と断ります 。 その予定とは、待ちに待ったトルティーヤプレスが届く日であり、渚の家での**タコスパーティー(タコパ)**でした 。
テキーラにハマって以来、メキシカン料理を楽しむ機会が増えた鮎美 。和食中心だった勝男との生活を思い返し、「勝男さんとは 和食中心 だったから いろんな料理が できて最高ー!」と、現在の自由な食生活を喜びます 。 その流れで、渚から「勝男のどこが 好きだったの!?」と核心を突く質問をされます 。
「好き」の理由と「条件」の呪縛
鮎美は即答できません。渚が「条件が良かった…?」と尋ねると、鮎美は図星を突かれたように、勝男を選んだ理由を語り始めます 。 「実家も ちゃんとしてるし 将来性もあったから」「結婚して 子育てして 老後も生きていくのに ちょうど 良さそうだなって」 。 しかし、それは打算的な「条件」の話であり、「好き」の理由ではありません。
渚は「ちんぷんかんぷんだよ」と呆れ、「テキーラを 好きな 理由って何!?」と問いかけます 。 鮎美は、テキーラの芳醇な香りについて熱弁します 。渚は「ほら好きって そういう ことでしょ! 条件が良かったの?」と、感情に基づかない選択だったことを指摘します 。 鮎美は、「たしかに 条件が 良いとは 思ってたけど…」と、それだけではなかったはずだと考え込みます 。
勝男との生活の「うっとうしさ」
鮎美は、勝男との生活で感じていた「うっとうしさ」を思い出します。 献立を考え、仕事帰りに買い出しをし、疲れて料理をしても、「やれおかずが 全部茶色いだの」「酸っぱいものを ひとつ入れろだの」と小言を言われる日々 。 それに比べ、渚と太平はただ「おいしいって 食べてくれる」 。 鮎美は「そんなうっとうしいやつと 結婚して子育てして 老後まで一緒に居たくないし」「今は毎日楽しい」と、勝男との復縁はありえないと結論付けます 。
安定への渇望と、新たな決意
しかし、渚と太平は夫婦であり、自分は「他人」 。この居候生活は「ずっと 夢見ていた 安定した 生活からは ほど遠い」ものであり、「きっと 突然バランスが 崩れる日が来る」という不安が鮎美を襲います 。 鮎美は「今月中に出ていく!!!!!」「脱!ぬるま湯」と宣言し、安定を求めて婚活パーティーへの参加を決意します 。渚は「それでいいのー!?」と心配しますが、鮎美はウィッグを被り、パーティーへと向かいます 。
婚活パーティーでの違和感と気づき
パーティーで出会った男性は、高学歴、高収入、実家も裕福そうで、まさに鮎美が求める「条件」を満たしていました 。 しかし、彼が鮎美の食べている料理を「こんなのより もっとおいしい 店あるから」と見下すような発言をした瞬間、鮎美は強い嫌悪感を覚えます 。 「そもそも料理人に 失礼でしょ!」 。条件は良くても、心がときめかないどころか、不快感すら感じてしまいます 。
鮎美は、このままでは「また二の舞に なってしまう かも…」と悟ります 。彼女はパーティー会場を後にし、「テキーラ 飲みたい…」と、自分の正直な欲求に気づきます 。 勝男なら「浮ついた酒!」と言いそうなテキーラを、今の自分は求めている 。 「私も 変わらなきゃ」 。鮎美は、他人の価値観に合わせるのではなく、自分の「好き」を大切にしようと決意します。
酒屋での再会と、新たな出会い
テキーラを求めて酒屋に入った鮎美は、偶然にも第3話・第7話に登場した、クワガタを背負っていた店員(ミナト)と再会します 。 彼は「テキーラ探してた お姉さん!」と鮎美を覚えており、「新しく入荷した テキーラに合う おつまみの 研究してて お店で 一緒に試食 しませんか??」と、大胆に誘ってきました 。 鮎美は「このキラキラオーラ なんか苦手…」と感じつつも、「でもテキーラ…」「おつまみって!」という言葉に惹かれ、誘いを受けることにします 。
「チャレンジ」と「かわいい」の肯定
ミナトの店(バー)で、彼は「チャレンジしてみて 発見があると 世界が広がって 楽しいですよね!」と語ります 。 その言葉に、鮎美は「そうだ 私もこうやって 私が楽しく 暮らせる ぴったりな人を探す チャレンジをしても いいんじゃないかな?」と、前向きな気持ちになります 。 ミナトは、テキーラを楽しむ鮎美(ウィッグ着用)を見て、「お姉さん かわいいです」「テキーラ好きなのに? 髪色宇宙人なのに?」と、彼女の個性を含めて肯定します 。
鮎美は驚きます。ミナトは「すごく楽しそうに テキーラ飲んでて かわいい です!」と続けました 。 その瞬間、鮎美は「たしかにテキーラ飲む 宇宙人ヘアの私 かわいい!」と、初めて自分自身を素直に受け入れ、肯定することができたのです 。
初めての「冒険」へ
ミナトに名前を聞かれた鮎美は、「鮎美」と名乗ります 。 その時、彼女は勝男と初めて目を見て話した瞬間を思い出します 。あの時感じた、条件なんて吹っ飛ぶくらいの、理屈じゃない気持ち 。 「新しい私 チャレンジする?」 。
鮎美は、ミナトに向かって「わ 私とデート してください」と、人生で初めて自分から男性を誘います 。 ミナトは「はい!」と即答 。実は彼も同じことをお願いしようと思っていたのです 。 これは「鮎メロ27歳 初めての冒険」の始まりでした 。
鮎美は渚と太平に「人生初逆ナンパ」とメッセージを送りますが、写真を見た太平は「あれ? この人」と、ミナトに見覚えがある様子 。 鮎美自身も、ミナトに「どっかで 見たような…」と感じています 。 物語は、「宝物が見つかるか 怪物に襲われるか 進んでみないと わからない」という鮎美のモノローグで締めくくられ、彼女の新たな冒険の行方を示唆します 。
【じゃああんたが作ってみろよ】第8話を読んだ感想(ネタバレあり)
第8話は、鮎美が過去の「条件」という呪縛から解き放たれ、自分の「好き」と「楽しい」に従って、新たな一歩を踏み出す、非常に爽快な回でした!
渚とのタコスパーティーで勝男への未練を断ち切り、婚活パーティーで「条件」だけでは心が動かないことを痛感する流れが、とてもリアルでした 。 特に、婚活相手の男性が料理を貶すシーン 。これは、第1話で勝男が鮎美の料理にダメ出ししていた構図と重なり、鮎美が過去の経験から何を学んだのかが明確に示されていて、彼女の成長を感じました。
そして、酒屋の店員・ミナトくんの登場! クワガタの彼が再登場するとは ! 彼の「チャレンジすると世界が広がる」という言葉や、鮎美の個性(宇宙人ヘアでテキーラ好き)を「かわいい」とストレートに肯定してくれる姿勢が、鮎美の心を大きく動かしましたね 。 「たしかにテキーラ飲む 宇宙人ヘアの私 かわいい!」と鮎美が自分を受け入れられた瞬間は、読んでいて胸が熱くなりました 。
勝男と出会った時の「理屈じゃない気持ち」を思い出し、今度は自分の意志で「デートしてください」と言えた鮎美 。これは本当に大きな一歩です。 ただ、太平や鮎美自身がミナトに見覚えがあるような描写が気になります 。彼は一体何者なのでしょうか…? 「宝物か怪物か」 。鮎美の「初めての冒険」が、どんな結末を迎えるのか、ハラハラしながら見守りたいです。
【じゃああんたが作ってみろよ】第8話のネタバレまとめ
- 鮎美は渚とのタコスパーティーを楽しむ中で、勝男との復縁はないと確信します 。
- 渚に「勝男のどこが好きだったの?」と聞かれ、自分が「条件」で相手を選んでいたことに気づかされます 。
- 安定を求めて婚活パーティーに参加しますが、「条件」は良くても心惹かれず、むしろ相手の無神経さに嫌悪感を覚えます 。
- 自分の正直な気持ち(テキーラが飲みたい)に従い、「私も変わらなきゃ」と決意します 。
- 酒屋で再会した店員・ミナトにバーへ誘われ、彼の「チャレンジすると世界が広がる」「(個性的な鮎美が)かわいい」という言葉に勇気づけられます 。
- 鮎美は初めて自分自身を肯定できるようになり、「たしかにテキーラ飲む 宇宙人ヘアの私 かわいい!」と感じます 。
- 勝男と出会った時の「理屈じゃない気持ち」を思い出し、ミナトに「私とデート してください」と、人生で初めて自分から告白(逆ナンパ)しました 。
- ミナトも鮎美に好意を抱いており、二人はデートの約束をします 。
- しかし、ミナトが何者なのか、不穏な伏線も張られています 。
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