【じゃああんたが作ってみろよ】9話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 第8話では、鮎美(あゆみ)が美容師の渚(なぎさ)とその夫・太平(たいへい)との交流を通じて、自分の「好き」を大切にすること、「チャレンジ」することの楽しさを学びました 。
- 安定を求めて参加した婚活パーティーでは、「条件」は良くても心が動かない相手に嫌悪感を覚え、自分の価値観の変化を自覚します 。
- テキーラを求めて訪れた酒屋で、店員のミナトと再会し、バーへ誘われます 。
- ミナトに「宇宙人ヘアでテキーラを楽しむ姿」を「かわいい」と肯定され、鮎美は初めて自分自身を受け入れることができました 。
- 勝男(かつお)と出会った時の「理屈じゃない気持ち」を思い出し、ミナトに「私とデートしてください」と人生初の逆ナンパをしました 。
- ミナトも同じ気持ちだったことが分かり、二人はデートの約束をしますが、彼が何者なのか、謎も残されました 。
【じゃああんたが作ってみろよ】第9話をネタバレありでわかりやすく解説する
第8話で勇気を出してミナトをデートに誘った鮎美。 第9話は、その初めてのデートを前に、過去の「モテ」の価値観と現在の「自分らしさ」の間で揺れ動く鮎美の姿から始まります。
デート服選びと「モテ」の呪縛
ミナトとのデート当日。鮎美はクローゼットの前で悩みます。 「いつもなら 清楚なパステル系で ワンピースは絶対」「アクセサリーは つけすぎず 揺れるモチーフで 男心をくすぐって…」 。 それは、彼女がこれまで信奉してきた「モテ」のための服装でした。 しかし、「んーでも ミナトさんとのデートは… これで通用するの??」と、第8話で自分を肯定してくれたミナト相手に、この「モテ服」が正解なのか疑問を感じます 。
そこへ渚が現れ、「その揺れる髪とか モチーフってのは何?」と、鮎美が信じてきた「モテ理論」の根拠を問います 。 鮎美は「揺れるものを見ると 男は狩人だった 本能が目覚め 興味を持たずに いられないの!!」と、過去に学んだ知識を力説しますが、渚と太平には「揺れる乳とか だったらわかるわ!」と茶化されてしまいます 。
モテ理論の崩壊と、初めての服装選び
鮎美は「でも正直今の私は 過去に学んだ モテ道とは真逆な状態」であり、「しかもミナトさんは 今の私がいいと 思ったわけだから…」と混乱します 。 渚たちの家(居候中)でのラフな服装や、宇宙人ヘア(ウィッグ)の自分をミナトは受け入れてくれたのです。 太平も「俺は渚の服 かわいいと 思うけど」と、必ずしも「モテ服」だけが正解ではないことを示唆します 。
デートの行き先が「船に乗ったり街ブラしたり」 と聞いた渚と太平は、「船だと風強いしパンツにして たくさん歩くなら スニーカーがいいんじゃない?」と実用的なアドバイスをします 。 鮎美は「それでも男子なの!?」と驚きつつも、約1時間悩んだ末、パンツスタイルにスニーカーという、これまでの彼女では考えられなかった服装でデートに向かいます 。 「本当にこれで大丈夫!?」「着替えに帰ってとか 言われたりして…」と、不安は尽きません 。
予想外の反応と、心の壁
待ち合わせ場所に現れたミナトは、鮎美の服装を見て「今日もおしゃれで かわいいです」と笑顔で褒めます 。 予想外の反応に戸惑いつつも、鮎美は素直に「うれしいです」と答えます 。
船上デートを楽しむ二人。ミナトが船内の売店を指し「ビールも あるらしいですよ」と言うと、鮎美は驚きます 。 「…………元彼って 女の子はみんなお酒弱いって 思ってるタイプで 私もそれに合わせて 控えてたんですよね」 。 勝男との過去が、無意識のうちに彼女の行動を縛っていたのです。 ミナトは「えっ 飲んで いいんですか?」と尋ねる鮎美に、「当然! 俺は一緒に 飲みたいけど」と、彼女の気持ちを尊重する姿勢を見せます 。
しかし、ビールを飲みながら楽しい時間を過ごす中で、鮎美はふと「俺といるのに 元彼のこと 考えるの禁止!」とミナトに言われ、ハッとします 。 「そうだ! ミナトさんとの デートに集中!」と気を取り直しますが、まだ勝男の影を引きずっている自分に気づきます 。
甘いもの苦手と、隠された優しさ
街歩きに移り、ミナトは和洋様々なスイーツに目を輝かせます。「甘いもの 好きすぎない?」と鮎美が尋ねると、彼は意外な事実を告白します 。 「あの…私実は 甘いもの 苦手なんです」 。 ミナトは「えっ!!!」と驚き、「言ってよ」と動揺します 。 しかし、彼はすぐに笑顔で「この顔が見れるなら これくらいのガマン…」と、鮎美の幸せそうな顔を見るために我慢していたことを明かしました 。
鮎美は、ミナトの優しさに触れる一方で、「彼のために ガマンはできるけど」「これ以上食べたら 私のルール的にガマンできない!」と、無理に食べ進めるミナトを見て、衝動的に「ごめんなさい ミナトさん! 今日は 帰ります!」とデートを中断してしまいます 。
デートの失敗と、「結婚はガマンと忍耐」
あれから数日、気まずさから連絡を取れずにいる鮎美 。 しかし、理由はそれだけではありませんでした。「不安があるんだ」 。 鮎美は、昔テレビで聞いた「結婚はガマンと忍耐」という言葉を思い出していました 。 彼女がなりたかったのは、「自己主張して 男に捨てられる 女じゃなくて」「夫の愚痴をいう 妻じゃなくて」、「完璧な彼女で 妻になる つもりだった」 。 しかし、「結局私も 自分が思ったほど 器用な人間じゃ なかった」 。 感情があり、欲求があり、「幸せになりたい」と願ってしまう 。 ミナトとのデートで、甘いものを無理に食べる彼を見て、「ガマン」する関係性の未来を、勝男との過去に重ねてしまったのかもしれません。
「失敗」の原因と、ミナトの告白
「今は 幸せが何かも わからない」 。 悩んだ鮎美は、ミナトを呼び出します 。 「ごめん 急に呼び出して」「それに 連絡しなくて」 。 鮎美は「この前 何が失敗だったか ずっと考えてて」と切り出します 。 ミナトは、鮎美が突然帰った理由を「モチ肌アザラシとかでキャーキャー 言ってる男がキモいからだよね!?」と勘違いしていました 。 鮎美が慌てて否定すると、彼は安心したように本当の理由を語ります。 「私甘いもの 苦手なの」「言ってよ」 。 ミナトは、プリンなどつるんとしたものは平気で、食べ歩き自体は好きなこと、そして「おいしいもの食べてる ミナトさん見るのも…」と、鮎美が彼を見て楽しんでいたことを明かします 。
そして、ミナトは真剣な表情で告白します。 「鮎美ちゃん あのさ」「俺と 付き合ってください」 。 彼は「ちょっと駆け足かも しれないけど」と前置きしつつ、「それで好きなものも 嫌いなものも たくさん教えてほしい」と、「いい彼女」や「いい妻」としてではなく、ありのままの鮎美を知りたいと伝えます 。
鮎美の答えと、勝男の今
「本当の私を 誰かにわかってもらえたら どんなにうれしいだろう」 。 ミナトの言葉は、鮎美が心の奥底で求めていたものでした。 「この人なら わかってもらえるかも」「うん! 私も付き合いたい」「それに 私も知りたい ミナトさんのこと」 。 鮎美は、涙ながらにミナトの告白を受け入れます。
しかし、その幸せな瞬間に、鮎美はふと考えてしまいます。 「勝男さんにも こうやって 伝えていたら 違ってたのかな なんて」 。 彼女の心には、まだ勝男への複雑な思いが残っているようです。
一方その頃、勝男は後輩たちに勧められたマッチングアプリに挑戦していました。 「初めての マッチングアプリ」「そしてここ最近の モテなかった俺」。 しかし、会った女性からは「勝男くん 写真よりイケメンで びっくりしちゃいましたぁ〜」「もおすでに好きかもー♡」と、予想外の好反応を得ています 。 変わり始めた勝男に、新たな恋の予感が訪れているのかもしれません。
【じゃああんたが作ってみろよ】第9話を読んだ感想(ネタバレあり)
第9話は、鮎美の大きな決断と、勝男の意外な近況が描かれた、怒涛の展開でした!
まず、デート服選びのシーン。過去の「モテ理論」に縛られながらも、渚たちの助言を受け入れ、パンツスタイルを選ぶ鮎美の姿に、彼女の変化を感じました 。ミナトがその服装を素直に褒めてくれたのも、彼女にとって大きな救いだったはずです 。
デート中の「甘いもの」のすれ違いは、読んでいてハラハラしました。ミナトの優しさが裏目に出てしまい、鮎美が「ガマン」を連想して逃げ出してしまう… 。これは、過去の経験がトラウマになっている証拠であり、「結婚はガマンと忍耐」 という言葉の重さを改めて感じさせます。
しかし、ミナトくん、本当にいい子ですね! 自分の勘違い(キモいと思われた?)を謝り、甘いものが苦手なことを正直に打ち明け、そして何より、「いい彼女とかじゃなくて、本当の鮎美ちゃんを知りたい」という告白 。これは、まさに鮎美が求めていた言葉だったのではないでしょうか。「本当の私をわかってもらえたら」と涙する鮎美を見て、こちらも涙腺が緩みました 。
ただ、その幸せな瞬間に勝男のことを考えてしまう鮎美 …やはり、一筋縄ではいかないようです。 そしてラスト、まさかの勝男がマッチングアプリでモテているという展開! 彼は彼で、新しい道を歩み始めている。二人の関係は、これからどうなっていくのでしょうか。
【じゃああんたが作ってみろよ】第9話のネタバレまとめ
- 鮎美はミナトとの初デートを前に、服装選びで過去の「モテ」の価値観と現在の自分との間で葛藤します 。
- 渚と太平のアドバイスを受け、パンツとスニーカーという自分らしい服装を選び、ミナトに褒められます 。
- デート中、元彼(勝男)の影響でビールを飲むことをためらいますが、ミナトに促され、自分の気持ちを優先できるようになります 。
- しかし、甘いものが苦手なミナトが自分に合わせて無理をしている姿を見て、過去の「ガマン」を連想し、デートを中断してしまいます 。
- 悩んだ末、鮎美はミナトを呼び出し、デート中断の理由がミナトの勘違い(キモいと思われた)であったことが判明します 。
- ミナトは甘いものが苦手なことを正直に告白し、「いい彼女とかじゃなくて、本当の鮎美ちゃんを知りたい」と改めて告白します 。
- その言葉に心を打たれた鮎美は、「私も付き合いたい」と告白を受け入れます 。
- 一方、勝男は後輩に勧められたマッチングアプリを始めており、意外にもモテている様子が描かれました 。
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