【すべての恋が終わるとしても】あらすじから最終話まで全話ネタバレ解説

ずっちー

『すべての恋が終わるとしても』をご覧になっていますか。高校時代の運命的な恋、遠距離恋愛によるすれ違い、そして3年後の東京での再会。しかし、その再会は、3年前に隠された「病気」という切ない秘密によって、複雑に絡み合い始めます。

  • 「『すべての恋が終わるとしても』の結末が気になる」
  • 「真央と由宇は結局どうなるの?」
  • 「話の順番を時系列で整理したい」

など、多くの疑問や感想をお持ちではないでしょうか。

この記事では、ドラマ『すべての恋が終わるとしても』の全体像から、第1話から最新話までの詳細なあらすじと感想を、時系列に沿って徹底的にネタバレ解説します。

この記事を読むメリットは、1話から最新話までの重要な出来事や伏線を時系列で完全に把握できることです。一方で、この記事は物語の結末や核心的な秘密(真央の病名など)を含む完全なネタバレを目的としています。ご自身の目でドラマの展開を楽しみたい方、未視聴の方は閲覧に十分ご注意ください。

【すべての恋が終わるとしても】ってどんなあらすじ?世界観や登場人物を解説(ネタバレあり)

どんなあらすじ?世界観や設定をわかりやすく解説!

本作は、高校時代に運命的な出会いを果たした羽沢由宇(葵わかな)と大崎真央(神尾楓珠)の二人を軸にした、切ない群像ラブストーリーです。

物語は、二人の出会いから、美大進学による神戸と東京での遠距離恋愛、そして決定的なすれ違いによる別れまでが、第1話でスピーディーに描かれます。

最大の見どころは、別れから3年後。由宇が東京の広報部に異動となり、仕事のプロジェクトメンバーとして真央と最悪のタイミングで再会するところから始まります。なぜ真央は3年前に一方的に別れを告げたのか。その最大の謎であった「空白の3年間」には、真央が由宇にだけは言えなかった「大腸がん」の発症という、重大な秘密が隠されていました。

「元恋人」から「仕事仲間」、そして「友達」へと関係を再構築しようとする二人。そこに、由宇に好意を寄せる上司・野北(白洲迅)や、真央の秘密を抱える妹・莉津(本田望結)など、周囲の人々の恋模様や葛藤が複雑に絡み合い、物語に深みを与えています。

主要な登場人物を紹介

  • 羽沢 由宇(はざわ ゆう / 演:葵わかな) 本作の主人公。高校時代に真央の絵に惹かれ、自身も美術の道へ。真央を一途に想いますが、本音を我慢して唇を噛む癖があります。3年ぶりに再会した真央に戸惑いながらも、「友達」として向き合おうと決意します。
  • 大崎 真央(おおさき まお / 演:神尾楓珠) もう一人の主人公。天才的な絵の才能を持つイラストレーター。3年前、由宇と別れた直後に大腸がんを発症。由宇の母親もガンで亡くしている過去を知っていたため、彼女を苦しませたくない一心で病気のことを隠し、完治を目指しています。
  • 野北 駿太郎(のきた しゅんたろう / 演:白洲迅) 由宇の異動先の上司。由宇と誕生日が同じ。由宇と真央の過去に鋭く気づきつつ、由宇に惹かれていきます。自身も郁子という女性と複雑な関係にありました。
  • 西 颯(にし はやて / 演:藤原丈一郎) 真央の親友で、由宇の高校時代の同級生。理学療法士として病院で働いています。真央と莉津の幼馴染でもあり、3年間よそよそしくなった二人を心配していました。
  • 大崎 莉津(おおさき りつ / 演:本田望結) 真央の妹。兄の病気のことを知る唯一の人物(家族を除く)。兄を守りたい一心で、颯や由宇に対し、頑なで冷たい態度を取ってしまいます。
  • 宮内 郁子(みやうち いくこ / 演:市川由衣) 野北が3年前から想いを寄せる女性。自由奔放な性格で、過去の恋愛を引きずっており、野北を振り回し続けます。

【すべての恋が終わるとしても】最終回まで全話ネタバレ・あらすじ解説

1話ネタバレはこちら

高校時代、由宇は校舎の壁に絵を描く真央の姿に心を奪われます。同じ美術部で過ごし、恋人になった二人は、卒業後、由宇は神戸、真央は東京の美大へ進学し、遠距離恋愛がスタートします。しかし、就職活動がうまくいかない由宇は、夢だった美術関係ではなく、真央のいる東京で働くために営業職の履歴書を準備。それを見つけた真央は「優先順位間違わないで」と由宇を非難。すれ違ったまま、真央は電話で一方的に別れを告げます。そして3年後、東京に異動となった由宇は、仕事の会議室でイラストレーターとなった真央と再会を果たします。

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【感想】 1話は、二人の出会いから別れ、そして再会までがスピーディーに描かれ、まさにジェットコースターのような展開でした。遠距離恋愛のきらめきと、それ以上に辛いすれ違いがリアルで、胸が痛くなります。特に、由宇が夢と恋愛の間で揺れ動く姿は、多くの人が共感できるのではないでしょうか。ラストの再会シーンは、あまりにも残酷で、二人の間の3年間という時の重さを感じさせました。

2話ネタバレはこちら

3年ぶりに再会したものの、真央は由宇を「高校の同級生」と紹介し、よそよそしい態度を取ります。気まずいまま、二人は仕事の資料集めで外出することに。その日は奇しくも由宇の25歳の誕生日でした。由宇は過去の自分を「真央に依存していた」と反省し、「今から友達になろう」と提案。真央もそれを受け入れ、別れ際に「誕生日おめでとう」と名前で呼びます。一方、由宇の上司・野北も同じ誕生日であり、「悟ってからが本番」と意味深な言葉を残します。その夜、真央は自室で手帳を見つめ、「あと2年」と謎の言葉を呟きます。

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【感想】 「友達になろう」と決意した由宇の強さに、まず心を打たれました。過去を清算して前に進もうとする姿は応援したくなります。一方で、真央の態度はどこかぎこちなく、最後の「あと2年」という一言が、不穏な空気を一気に高めました。この時点では、病気なのか、それとも何か別の期限なのか、全く予想がつかない伏線で、次回への興味が最高潮に達しました。

3話ネタバレはこちら

由宇と真央は「友達」として、仕事仲間として順調な関係を築き始めます。しかし、プロジェクトの決起集会の帰り道、真央は体調不良を隠しながら、由宇にかつてお揃いで買った手帳をまだ持っていることを明かし、突然由宇にキスをします。由宇はその行動の意味がわからず、「元カノを雑に扱うタイプ?」と真央を突き放してしまいます。同じ頃、由宇の上司・野北も、3年間想い続けた郁子との不毛な関係に悩み、「もう会わない」と決別。翌日、野北は由宇に「俺のこと恋愛対象として見てよ」と告白します。そしてラスト、颯が病院で莉津を見かけ、真央が「大腸がん」と診断されている衝撃の事実が判明します。

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【感想】 衝撃の展開でした。「友達」になったはずなのに、いきなりのキス。真央の行動は本当に理解に苦しみましたが、ラストの病気判明で全てがひっくり返りました。野北の告白も、由宇が一番混乱している絶妙に悪いタイミングで、物語が一気に動き出した感じがします。郁子と野北の大人の複雑な関係も、リアルで苦しいものでした。

4話ネタバレはこちら

第4話で、真央の「あと2年」の秘密が明かされます。3年前の11月、由宇と別れた直後に「大腸がん」を発症。手術と抗がん剤治療を終え、「完治まであと2年」という状況でした。由宇の母親もガンで亡くなっており、「苦しい思い出しかない」と語っていた由宇に、同じ苦しみを味わわせたくないと、病気のことを隠し続けていたのです。親友の颯は、莉津の様子から真実を突き止め、秘密を共有。重圧から解放された莉津は泣き崩れます。颯に背中を押された真央は由宇に会いに行きますが、野北と親しげに歩く由宇の姿を見てしまい、その場で倒れ、病院に運ばれます。

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【感想】 3年前の別れの真相が全て明らかになり、涙なしには見られない回でした。真央が由宇を突き放したのは、彼女のトラウマを知っていたからこその、不器用で切ない優しさだったのですね。「罰ゲーム」で本音を語り合う真央と颯の友情にも胸が熱くなりました。また、颯と莉津がお互い初恋相手だったと判明するシーンも甘酸っぱかったです。由宇は真実を知らないまま野北を選ぼうとし、真央はそれを見て倒れてしまう。このすれ違いが辛すぎます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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