【その天才様は偽装彼女に執着する】15話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

ずっちー

【その天才様は偽装彼女に執着する】第15話をネタバレありで簡単に解説する

「本当の恋人」になったものの、なかなか進展しない関係にやきもきする凛(りん)。第14話のラストで、ついに彼女は自ら行動を起こすことを決意しました。第15話では、凛の勇気ある一歩によって、二人の関係がかつてないほど甘く、そして情熱的に燃え上がります。しかし、その先には思わぬ落とし穴が…。

凛、覚悟の「お誘い」

若月郁(わかつき いく)の隣に座り、何かを伝えようとするも、緊張で言葉が出てこない凛。「あの…その…えっと…」。今にも逃げ出しそうな彼女の手を、郁は優しく掴みます。そして、逃げ道を塞ぐように、「逃げるのはなし」「ちゃんと聞かせて?」と、彼女の言葉を促しました。

その真剣な眼差しに、凛は覚悟を決めます。彼女は目をぎゅっと閉じ、震える声で、しかしはっきりと、とんでもない言葉を口にしたのです。

「…触っていいですよ」

それは、彼との関係を進めたいと願う、彼女なりの精一杯の「お誘い」でした。

郁の反応、そして甘い時間へ

凛からの大胆な申し出に、郁は一瞬驚いたものの、「へぇ…珍しいね」と余裕の笑みを浮かべます。そして、「誘ってるってことであってる?」と最終確認をすると、彼女の勇気ある一歩を、喜んで受け入れました。「せっかくだし好きにさせてもらおうかな」。

そう言うと、彼は凛の顔を優しく包み込み、深く、そして甘いキスを落とします。二人の間には、これまでとは比べ物にならないほど、濃密で情熱的な空気が流れ始めました。

初めて見る「余裕のない顔」

何度も、そして優しく角度を変えながら繰り返されるキス。それは凛にとって、恥ずかしさよりも「気持ちいい」という感情が勝る、初めての体験でした。そして、ふと目を開けた凛は、今まで一度も見たことのない郁の姿を目の当たりにします。

そこには、いつも冷静で自信に満ち溢れた「天才」の姿はありませんでした。ただ、一人の女性を欲する、雄の顔。その「余裕ない顔」に、凛は彼の自分に対する想いの深さと本気度を、改めて実感するのでした。

緊張のあまりフリーズ!?

ムードは最高潮。しかし、二人の関係が次のステップへ進むかと思われたその時、凛の体に異変が起きます。極度の緊張から、彼女の体はカチンコチンに固まってしまったのです。

その変化に、郁はすぐに気づきました。「もうやめよ」「今日は、おわり」。彼は、凛の緊張を察し、ピタリと動きを止めます。そして、何事もなかったかのように、「俺そろそろ戻るね」と、自分の部屋へ戻ってしまいました。

兄からのアドバイスが再び…

一人、ソファに残された凛は、絶望の淵に立たされていました。「固まった途端止められた?」。彼女の脳裏に、兄の「警戒されて萎えた時とか もういっかってなることはあるかも」という言葉が蘇ります。

「やっぱり私のせいだ…」。せっかくのチャンスを、自分のせいで台無しにしてしまった。そう思い込んだ凛は、「私今かなりやばいのでは??」と、かつてないほどのパニックに陥るのでした。


まとめ【その天才様は偽装彼女に執着する】15話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、読んでいるこちらの心臓まで持っていかれそうな、甘さと切なさが詰まった神回でした。凛の勇気ある「お誘い」から始まった情熱的なキスシーンは、息をするのも忘れるほど美しく、そして官能的でした。

特に、郁の「余裕ない顔」が描かれたシーンは、この物語のハイライトの一つと言えるでしょう。いつもは完璧な彼が見せた、剥き出しの独占欲と愛情。そのギャップに、心を鷲掴みにされた読者は多いはずです。

しかし、そんな最高のムードからの、まさかの「フリーズ」展開。あまりのリアルさに、思わず「凛、わかるよ…!」と声をかけたくなりました。そして、そんな彼女を気遣って、優しく身を引いた郁の行動。凛は「萎えられた」と勘違いしていますが、読者には、それが彼の最大限の優しさであることが痛いほど伝わってきます。

この致命的なすれ違いを、二人はどう乗り越えるのでしょうか。郁は凛の誤解を解くことができるのか。そして、凛は「やばい」状況を脱することができるのか。本当の意味で二人の心が通じ合うまで、あと少し。もどかしくも目が離せない、最高のラブストーリーです。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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