【その天才様は偽装彼女に執着する】17話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

ずっちー

【その天才様は偽装彼女に執着する】第17話をネタバレありで簡単に解説する

寝室への潜入作戦が、まさかの「現行犯逮捕」で幕を閉じた第16話。絶体絶命のピンチに陥った凛(りん)でしたが、第17話では、その最大の失敗が、結果的に二人の関係を大きく前進させるきっかけとなります。ついに全ての誤解が解け、二人の想いが爆発する、これまでで最も甘く、最も情熱的な回です。

絶体絶命!寝室での気まずい尋問

若月郁(わかつき いく)が起きていたことに気づき、完全にフリーズしてしまった凛。「終わった…」と、彼女の心は絶望に包まれます。そんな凛に、郁は静かに、しかし有無を言わさぬ口調で問い詰めました。

「…そろそろやめて」「困るんだけど」

凛の奇妙な行動に、彼もまた悩んでいたのです。凛は、自分の空回りが彼に迷惑をかけていたのだと、さらに落ち込んでしまいます。

郁の優しさと凛の告白

しかし、郁の真意は全く違うところにありました。彼は、怒っているわけではなかったのです。彼は凛の手を優しく握り、自分の本当の気持ちを語り始めます。

彼が凛に手を出さなかったのは、彼女を拒絶していたからではありませんでした。むしろ逆で、**「ずっと凛に触りたいと思ってる」**けれど、彼女の気持ちが追いついていないことを理解していたからこそ、ずっと我慢していたのです。そのあまりにも優しい理由に、凛は言葉を失います。

全てが自分の勘違いだったと知った凛は、ついに正直に白状します。彼に飽きられてしまったのだと思い込み、兄からのアドバイスを真に受けて、必死に積極的な自分を演じようとしていたことを。

誤解が解けた二人、そして…

凛の健気な努力と、その裏にあった不安。その全てを知った郁の愛おしそうな表情は、二人の間の最後の壁が取り払われたことを示していました。凛もまた、彼の優しさに触れ、「積極的なのも嬉しいかもしれません…」と、はにかみながら本音を漏らします。

その一言が、郁の最後の理性を吹き飛ばすには十分でした。彼は「煽るなって言ってんのに」と悪戯っぽく笑うと、凛に覆いかぶさります。

「今のは凛が悪いから」

それは、これまでの我慢の終わりと、本物の恋の始まりを告げる、最高の合図でした。

もう、止まらない

郁から送られる、これまでにないほど激しく、そして情熱的なキス。凛は「激しいのは予想してないんだけど!!!!!!」とパニックになりながらも、その愛情を全身で受け止めます。

もう、彼を止めるものはありません。そして、彼女もまた、彼を止めるつもりはありませんでした。「もしかしてこれ 止まらないんじゃ…!?」――。二人の夜は、まだ始まったばかりです。


まとめ【その天才様は偽装彼女に執着する】17話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、読者の期待を遥かに超える、最高の神回でした。二人の間にあった最後のすれ違いが、これ以上ないほど甘く、そして情熱的に解消される様に、終始ドキドキが止まりませんでした。

特に印象的だったのは、郁の深い愛情と忍耐力です。凛を大切に思うあまり、自分の欲望を必死に抑えていたという彼の告白は、彼のキャラクターに更なる魅力を与えました。ただの天才で独占欲が強いだけでなく、相手を深く思いやれる、最高の恋人です。

そして、そんな彼の優しさを知った凛が、素直に「積極的なのも嬉しい」と伝えるシーン。この一言が、二人の関係を次のステージへと進める、最高のきっかけとなりました。郁の「今のは凛が悪いから」というセリフは、まさに名言。全ての責任を引き受け、愛情を爆発させる口実にする、天才らしい最高の殺し文句でした。

長かった恋の駆け引きは、ついに終わりを告げました。ここから始まるのは、お互いの気持ちを確かめ合った二人の、本当の恋人としての物語です。甘く、激しく、そして愛に満ちた二人のこれからに、期待が高まります。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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