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この記事を読んでいるあなたは、
「にぶんのいち夫婦のネタバレを知りたい」
「夫婦関係のテーマを扱った作品の深掘りをしたい」
「物語の結末や真相を詳しく知りたい」
という思いを持っているかもしれません。その気持ち、よくわかります。物語の全体像や登場人物の心理描写、さらにはその結末までを知りたいと考えるのは自然なことです。この記事では、そうしたあなたの疑問や興味に応えられるよう、徹底的に内容をわかりやすく整理してお届けします。
この記事を書いている私は、多くの物語の考察記事を執筆してきた経験を持ち、作品の魅力を正確に伝えることに自信があります。「にぶんのいち夫婦」は現代の夫婦が抱える問題に深く切り込むテーマ性が魅力であり、それを最大限に引き出すために丁寧な解説を心がけています。
この記事を読むことで、作品の概要から核心的なネタバレまでを一通り把握することができます。特に、さやかというキャラクターの背景や文の覚悟、和真が取った行動の意味など、物語の細部に至るまで理解が深まります。ただし、ネタバレを含むため、まだ読んでいない方やドラマを楽しみにしている方には、あらすじを知ることで新鮮な驚きが失われる可能性があります。その点だけは留意してください。
あなたがこの物語をより深く楽しみ、理解する助けになれば幸いです。それでは、一緒にこのドラマティックな物語の核心に迫っていきましょう。
- にぶんのいち夫婦の物語の全体像や結末を理解できる
- 浮気疑惑の真相や黒幕の正体について知ることができる
- 登場人物の背景や心理描写を把握できる
- 夫婦の信頼や絆が試されるテーマ性を理解できる
にぶんのいち夫婦のネタバレの前に
- にぶんのいち夫婦のネタバレの前に
- にぶんのいち夫婦はどんな話?
- 登場人物
- 物語の始まり:文が和真の浮気を疑うきっかけ
にぶんのいち夫婦はどんな話?
漫画「にぶんのいち夫婦」は、幸せな結婚生活を送っていた夫婦の信頼関係が揺らいでいく様子を描いたサスペンス作品です。
主人公の文(ふみ)は、イケメンで優しい夫・和真(かずま)と2年間の結婚生活を送っています。周りからも羨ましがられる理想の夫婦に見えた2人でしたが、ある日文は和真のスマートフォンに「立川さとみ」という女性からのメッセージを見つけてしまいます。
このことをきっかけに、文は和真の行動を疑い始めます。クリスマスイブの結婚記念日に和真が仕事を理由に帰ってこなかったり、妊活に消極的だったりと、不審な行動が重なります。文は親友のさやかと香住の助けを借りながら、夫の浮気の真相を探っていきます。
しかし実際には、和真が浮気をしているわけではありませんでした。これは全て文の親友だと思っていたさやかが仕組んだ罠でした。さやかは過去のトラウマから、文と和真の幸せな結婚生活を壊そうと画策していたのです。
物語は、夫婦の信頼関係が壊れていく過程と、その真相が明らかになっていく展開が丁寧に描かれています。最終的には2人の絆が試されることになり、夫婦としての在り方を考えさせられる内容となっています。
なお、この作品は原作小説を夏川ゆきの、漫画を黒沢明世が手がけており、2021年6月にはテレビドラマ化もされています。比嘉愛未と竹財輝之助が主演を務め、話題を集めました。
登場人物
中山 文(なかやま あや)
通販会社のコールセンターでパートとして働く29歳の女性です。長身でスレンダーな体型ながら、背の高さを気にしています。和真とは合コンで出会い、2年の交際を経て結婚。ある日、和真のスマートフォンに立川さとみからのハート付きメッセージを見つけたことをきっかけに浮気を疑い始めます。特に結婚記念日である12月24日に和真が仕事を理由に帰ってこなかったことで、不信感が募っていきます。
中山 和真(なかやま かずま)
飲食店マネジメントの会社で課長を務める32歳の男性です。身長185cmのイケメンで料理が得意。穏やかな性格ですが事なかれ主義で、神経質な一面も。さやかに睡眠薬を盛られ、ホテルで写真を撮られたことで脅されます。文を守りたい一心で真実を隠し続けましたが、それが逆効果となってしまいます。
畑野 さやか(はたの さやか)
文の10年来の親友を装う29歳の女性です。和真と文を引き合わせた合コンの幹事でしたが、実は和真に好意を持っていました。優等生の姉に愛情を注がれず育った過去から、他人の幸せを壊すことで自己を保とうとする歪んだ性格に。睡眠薬を使って男性を騙し、金銭を脅し取る常習犯でもありました。
樋口 亮(ひぐち あきら)
文の職場の後輩で20歳の大学生です。参議院議員の父と弁護士の母を持つ裕福な家庭で育ちましたが、父の浮気により両親は離婚。コールセンター、大学、キャッチのバイトを掛け持ちしています。文の浮気調査を手伝う中で好意を抱くようになりますが、最後は文の幸せを願って身を引きます。
三浦 香住(みうら かすみ)
文の学生時代からの友人で29歳。商社に勤めるキャリアウーマンです。年下の彼氏・健の浮気に悩まされながらも、人情に流されやすい性格から許し続けています。最終的には健がさやかと共謀していたことが発覚し、決別を決意します。
今井 優香(いまい ゆうか)
文の友人で29歳。ほんわかとした性格の持ち主ですが、夫からのモラハラに苦しんでいました。妊娠を機に状況が変化し、友人たちのサポートで夫婦関係を修復していきます。
江藤 菜摘(えとう なつみ)
文の友人で29歳。2人の子供を持つ母親です。元ヤンキーで正義感が強く、友人想い。優香のモラハラ問題解決に尽力し、さやかの悪事が発覚した際も重要な役割を果たします。
立川 さとみ(たちかわ さとみ)
和真の後輩で、会社の専務の姪です。仕事はできませんが、容姿端麗で男性社員からの人気は高い新入社員。和真への一方的な思いから、当初は浮気相手として疑われますが、実際には高梨と不倫関係にありました。
高梨 克己(たかなし かつみ)
和真の同僚で、32歳の既婚者です。有名国立大学出身で仕事はできますが、貞操観念が非常に低い社内の問題児として描かれています。5歳の娘と1歳の息子がいるにも関わらず、女性には見境なく手を出す人物です。
入社したての立川さとみから相談を受けたことをきっかけに、彼女と不倫関係になります。SNSでは「K_with_S」という名義を使い、さとみ(「さーとん」)とこっそりメッセージをやり取りしていました。
この不倫関係をさやかに知られたことで弱みを握られ、さやかの計画に加担することになります。さやかの指示で、和真と立川さとみが不倫関係にあるという嘘の情報を文に伝え、さらには文を襲おうとするなど、悪質な行為を重ねていきました。
後に樋口と文に立川さとみとの浮気現場を押さえられ、さやかの計画に協力せざるを得なくなります。13歳までイギリスに住んでいた帰国子女で、その英語力を活かして仕事では日本初上陸のイギリスのサンドイッチ店との契約を成立させるなど、仕事面での実績はありましたが、私生活の乱れが評価を下げる原因となっていました。
物語の始まり:文が和真の浮気を疑うきっかけ
全ては和真のスマートフォンから始まりました。ある夜、寝ている和真の手からスマートフォンが落ちそうになっていたため、文が親切心で拾おうとした時です。画面には「立川さとみ」という見知らぬ女性から「今日は楽しかったね♥」というメッセージが表示されていました。
このメッセージは、実は和真の同僚である立川さとみが送った単なる業務連絡でした。しかし、文にはそれが分からず、不安な気持ちが芽生え始めます。
さらに決定的な出来事が起きます。それは結婚記念日でもあるクリスマスイブの夜のことでした。和真は会社の納会を理由に帰宅が遅くなると言い、文は1人で待つことになります。文は特別な料理を作り、新しい服も準備して待っていましたが、和真からは「終電に間に合わない」というメッセージが届きます。
この日を境に、文は和真の行動に疑いの目を向けるようになっていきます。和真が仕事が忙しいと言って帰りが遅くなることが増え、妊活にも消極的な態度を示すようになったのです。
また、文は和真の本棚から精力剤を発見します。普段の夫婦生活では元気がないのに、なぜ精力剤が必要なのか。文は自分ではない誰かのために使っているのではないかと考え始めます。
このように、些細な出来事が重なり、文の心には疑いが芽生えていきました。実際には、これらの出来事の裏には親友のさやかによる周到な計画が隠されていましたが、この時点では誰もそのことに気付いていませんでした。
にぶんのいち夫婦ネタバレの結末
- 第1巻のネタバレ
- 第2巻のネタバレ
- 第3巻のネタバレ
- 第4巻のネタバレ
- 第5巻のネタバレ
- 第6巻のネタバレ
- 第7巻のネタバレ
- 第8巻のネタバレ
第1巻のネタバレ
29歳の文は、32歳の夫・和真との結婚生活2年目を迎えていました。和真は身長185cmのイケメンで料理上手、優しい性格と三拍子揃った理想の夫。周りの友人たちからも「和真さんみたいな旦那さんが羨ましい」と言われるほどでした。
しかし、ある夜を境に2人の関係は変化します。寝ている和真の手からスマートフォンが落ちそうになっているのを見つけた文。親切心で拾おうとした瞬間、画面に「立川さとみ」という見知らぬ女性から「今日は楽しかったね♥」というメッセージが届いていたのです。
この日、和真は上司との飲み会を理由に遅くまで帰ってきませんでした。文は動揺しながらも、自分の疑い深さを恥じ、和真を信じようと努めます。しかし、それからというもの、和真の帰宅時間は仕事の忙しさを理由に日に日に遅くなっていきました。
そして12月24日、2人の結婚記念日を迎えます。文は特別な日にしようと、エステに通い、新しいワンピースを購入。和真の好きな料理を準備し、完璧な記念日を演出しようと頑張ります。最初は「会社の納会がある」と言っていた和真でしたが、文の願いを聞き入れ、なんとか時間を作ると約束してくれました。
しかし結婚記念日当日、文の元に和真から「部長が潰れてしまい、帰れそうにない」というメッセージが届きます。何度電話をしても繋がらず、故意に電源を切られていることに気付いた文は、深い絶望感に襲われます。
文は新しく買った服を着て、丹精込めて作った料理を前に、虚しさで涙が止まりませんでした。朝までこの家にはいたくないと思った文は、近所のファミレスへと向かいます。そこで3年前、このお店で和真からプロポーズされた日のことを思い出すのでした。
物語はさらに展開し、文は友人の香住とさやかの助けを借りて、立川さとみのSNSを探し始めます。香住はすぐにさとみのアカウントを発見。そこには和真を匂わせる投稿の数々があり、文の不安は確信へと変わっていくのでした。しかし、これは全て文の親友・さやかによって仕組まれた罠の始まりでもあったのです。
第2巻のネタバレ
和真の浮気を確信した文は、香住の協力で立川さとみのSNSを特定します。アカウントを遡ると、24日の会社納会の様子が投稿されていました。しかし喜びもつかの間、投稿へのコメントで「納会後に既婚者の彼氏とデート」という内容を発見。さらに、和真が文にプレゼントした腕時計と全く同じものがさとみの投稿に写っていたのです。
そんな中、和真の実家がある長崎へ帰省することになりました。立川さとみのことを知ってから和真と一緒にいるのが辛い文は、精神的なストレスから体調を崩してしまいます。義両親は文の体調不良を妊娠の兆候と勘違いし、大騒ぎに。
この騒動をきっかけに、文は子供の存在が夫婦関係を修復してくれるのではないかと考え始めます。和真に子作りを提案。最初は渋る和真でしたが、文の熱意に押され、2人で不妊治療クリニックを訪れることになりました。
クリニックでの検査中、偶然友人の優香と遭遇します。優香は母子手帳を持っていましたが、妊娠を必死に否定。不自然な様子に違和感を覚えた文は、後日友人の菜摘と多恵から衝撃の事実を知らされます。優香は夫からモラハラを受けており、妊娠に不安を抱えていたのです。
文と和真の検査結果は問題なしでしたが、タイミング法を実践しても上手くいきません。和真は妊活のプレッシャーでEDの症状を呈するようになり、夫婦関係は更に冷え込んでいきました。
この経験を通じて文は、子供を持つことが夫婦の問題を解決する万能薬ではないことを痛感します。友人の優香の状況を知ったことで、まずは夫婦間の信頼関係を取り戻すことが先決だと気付くのでした。
第3巻のネタバレ
優香の深刻なモラハラ問題に直面した文は、友人たちと協力して解決に向けて動き出します。優香を救おうとする過程で、文は自分の抱える問題から目を背けていたことに気付きます。
その矢先、和真の同僚である高梨克己と偶然出会います。高梨は文に衝撃の告白をします。和真は立川さとみと不倫関係にあり、会社でも噂になっているというのです。動揺する文に対し、高梨は「和真さんが浮気をするなら、文さんも誰かと関係を持ってはどうか」と不適切な誘いをしてきます。
危険な状況に陥った文を救ったのは、職場の後輩である樋口亮でした。大学生でありながら、キャッチのバイト経験から広い人脈を持つ樋口は、文の浮気調査を手伝うことを申し出ます。
精神的に限界を感じた文は実家に戻ることを決意。そんな中、樋口から立川さとみがホテルに入る姿を目撃したという連絡が入ります。文は自分の目で確かめようと現場に向かいます。
ホテルの死角で待機していると、さとみが男性と一緒に出てきました。しかし、その男性は和真ではありませんでした。むしろ、高梨本人だったのです。実は立川さとみと不倫関係にあったのは高梨で、和真への疑惑は誤解だったことが判明します。
しかし文の不信感は完全には消えません。バレンタインのチョコレートに添えられていた「from S」というメッセージの謎は依然として残されたままでした。文は疲れ果てながらも、真実を追い求め続けることを決意します。
第4巻のネタバレ
録音された会話から、和真の浮気相手が親友のさやかであることを知った文。飲み会でさやかと遭遇した際、酔ったふりをして決定的な証拠を録音することに成功します。しかし表面上は何も知らないふりを続け、平常を装いながら真相究明を進めていきました。
樋口から連絡を受けた文は、新たな協力者として高梨克己が加わることを知ります。立川さとみとの不倫が発覚し、弱みを握られた高梨は、和真のカバンにGPSを仕掛けることに。そのGPSから、和真とさやかがホテルのバーにいることが判明しました。
文は樋口と共にバーへ向かいます。そこには予想通り、和真とさやかの姿がありました。文の登場に驚く和真とは対照的に、さやかは余裕の表情。この場所での対談は難しいと判断した一行は、高梨も待機する別室へと移動します。
部屋では、さやかが衝撃の告白を始めます。「去年から和真と関係がある」と主張し、文を一方的に攻撃。親友からの裏切りに言葉を失う文を、樋口は必死に守ろうとします。しかし和真は黙り込んだまま、うつむいているばかりでした。
樋口に問い詰められ、和真は真実を語り始めます。実は和真は、さやかに睡眠薬を盛られ、ホテルで写真を撮られていたのです。その写真で脅され、さやかの要求に応じざるを得なかったと和真は告白します。
真相が徐々に明らかになっていく中、文の心は複雑な感情で揺れ動きます。和真が浮気をしていなかったことは分かりましたが、なぜ1人で抱え込んでしまったのか。文は和真への不信感を完全には拭えないまま、更なる事実と向き合うことになります。
第5巻のネタバレ
さやかと健を警察に引き渡した和真は、ようやく全てが解決したと安堵して帰宅します。しかし、文から投げかけられた「別居したい」という言葉に、和真は呆然とします。事態の解決が、必ずしも夫婦関係の修復には繋がらなかったのです。
一方、物語は5年前へと遡り、和真と文の出会いが描かれます。当時、和真は元彼女との別れを引きずっていました。同僚の高梨に強引に誘われた合コンで、和真は文と運命的な出会いを果たします。知的な雰囲気を漂わせた文に、和真は一目惚れしてしまいます。
しかし、この合コンには暗い影も忍び寄っていました。合コンの幹事を務めていたさやかもまた、和真に好意を抱いていたのです。さやかは積極的に和真に接近しますが、和真は文への思いを伝え、丁寧にさやかを振ります。
さらに2年後、文との結婚を控えた前日、さやかは再び和真の前に現れます。和真への執着を見せるさやかに、和真は文との将来を誓い、きっぱりと断ります。この時のさやかの表情には、今回の事件を予感させる不穏な影が浮かんでいました。
現在に戻り、和真は文との思い出を振り返りながら、自分の至らなさを痛感します。さやかからの脅迫を1人で抱え込み、文を守ろうとした行動が、逆に文を傷つけ、信頼関係を壊してしまったことを後悔するのでした。
物語は和真の視点で描かれることで、彼の文への深い愛情と、事なかれ主義な性格が引き起こした悲劇が浮き彫りになっています。
第6巻のネタバレ
和真は文を守るため、さやかからの脅迫を1人で抱え込んでいました。しかし、妻への嘘が積み重なるにつれ、文との関係はどんどん冷めていきます。
事態が動いたのは、スイーツ店での出来事でした。仕事で立ち寄った和真は、若い男性と2人きりでいる文を目撃します。その男性は文の後輩・樋口でした。樋口の文への接し方に嫉妬を感じた和真は、思わず強引に文を抱きしめ、「やっぱり文が一番だ」と口にします。
しかしこの言葉が、文の心に深い傷を負わせることになります。誰かと比較されているような言葉に、文の気持ちは一気に冷めてしまいます。
その後、優香から「死にたい」というメッセージが届き、2人で優香の家を訪れます。優香の抱える問題を目の当たりにした文は、和真とドライブ中、意味深な質問を投げかけます。「愛情がなくなっても一緒にいたい?」という文の問いに、和真は必死に答えますが、その言葉も文には届きません。
物語は和真の葛藤を中心に描かれます。文を守りたい一心で始めた嘘が、逆に最愛の妻との関係を壊していく。事なかれ主義な性格が、結果として最悪の事態を招いてしまう皮肉な展開が描かれています。
和真は文への愛情を持ちながらも、自分の選択が誤っていたことに気付き始めます。しかし、その気付きは既に遅く、夫婦の亀裂は取り返しのつかないところまで広がってしまっていたのです。
第7巻のネタバレ
真実が明らかになった後も、文は和真との別居を続けていました。愛情は残っているものの、信頼関係が崩れた夫婦関係に、文は苦しみを感じていたのです。
一方、香住から会いたいというメールを受け取った和真は、最初は返信を躊躇します。しかし、菜摘が会社に乗り込んできて強引に約束を取り付けられてしまいます。
待ち合わせ場所のファミレスで、香住は健とさやかが関係を持っていたことを謝罪。また、さやかの生い立ちについても語り始めます。さやかには優等生の姉がいて、両親から愛情を受けられなかったこと。姉の恋人を寝取り、その直後に姉が事故で亡くなってしまったことなど、さやかの歪んだ行動の背景が明かされます。
そして菜摘は、和真の態度をはっきりと非難します。さやかに脅されたとはいえ、言いなりになっていた和真の優柔不断さを指摘し、本音をぶつけ合うことの大切さを説きます。
その後、和真の前に樋口が突然現れます。樋口は文への想いを告白しつつも、「文さんは和真さんのことが好きなんです」と言い、和真への宣戦布告をします。
この出来事をきっかけに和真は、文との関係を修復するためには、自分の優柔不断な性格を改め、本音で向き合う必要があることを痛感します。「良い人」を演じるのではなく、ありのままの気持ちを伝えることが、夫婦の絆を取り戻す唯一の道だと気付くのでした。
第8巻のネタバレ
物語は離婚して1人暮らしをする文の母親との会話から始まります。母は自身の離婚について語り始めます。父の浮気が発覚した時、一度は和解しながらも、本音を言い合わなかったことで関係が修復できなかったと後悔の念を明かします。
母親との対話を通じて、文は夫婦のあり方について深く考えさせられます。前日、散歩中に出会った犬の飼い主から「ただ一緒にいるだけでなく、毎日話をすることで心が通じ合う」という言葉を聞いたことも、文の心に大きく響いていました。
そんな中、母親は和真に連絡を入れ、「文に会いに来てもいい」と伝えます。朝早くにもかかわらず、和真はすぐに文の実家へと向かいます。
和真は文の前で深々と頭を下げ、謝罪します。文もまた、今まで抑えていた本音を吐露。和真の行動に怒りや不満を感じていたこと、それでも和真のことを忘れられないという複雑な感情を打ち明けます。
和真は文の全ての感情を受け止め、「これから一生一緒に生きていくために自分を変えたい」と誓います。2人は桜の咲く川沿いを歩きながら、お互いの気持ちを確かめ合います。
最後に2人は、自分たちは「にぶんのいち」ずつ、つまり2人で1つの夫婦なのだと気付きます。完璧な夫婦像を目指すのではなく、時には喧嘩をしながらも、本音で向き合い続けることを誓い合って物語は幕を閉じるのでした。
まとめ:にぶんのいち夫婦ネタバレの全体像
- 幸せな結婚生活を送る主人公・文に浮気疑惑が降りかかる物語
- 夫・和真のスマートフォンに見知らぬ女性からのメッセージを発見
- クリスマスイブの結婚記念日、和真の帰宅拒否が文の不信感を増大
- 親友・さやかと友人たちの協力で浮気調査を始める文
- 疑惑の女性・立川さとみのSNSが和真の浮気を匂わせる
- 和真の浮気相手だと疑われたさとみは無実だった
- 浮気の真相はさやかの策略で仕組まれていたことが発覚
- さやかが幼少期のトラウマから他人の幸せを壊そうと画策
- 和真はさやかに脅されて行動を強制されていた
- 真相解明後も、夫婦間の信頼が完全には回復しないまま別居
- 文が樋口の協力で真実を追い求め続けたことが夫婦の転機に
- 和真が「完璧な夫」ではなく自分の弱さを受け入れる決意をする
- 最終的に文と和真は「にぶんのいち」ずつ支え合う夫婦として再出発
- さやかとその共犯者たちが警察に連行され事件が収束
- 信頼や対話の大切さを描き、現代の夫婦問題に鋭く切り込む結末