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【のんのんの日常チャンネル】全話ネタバレ解説|あらすじから感想、最終回まで

ずっちー

SNSで理想の自分を演じるVloggerの主人公・のんのんこと乃々ななみが、完璧に見えるファン・三里さんとの歪んだ恋と、不器用で一途な幼馴染・ジローとの長年の関係の間で揺れ動きながら、本当の自分と幸せを見つけ出していく物語です。

「最終的にのんのんは誰と結ばれるの?」「話が複雑になってきたから、一度流れを整理したい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事を読めば、「のんのんの日常チャンネル」の第1話から最新話までの壮大な物語の全貌を、一気に理解することができます。ただし、物語の結末を含む全てのネタバレを含んでいますので、初見のドキドキ感を大切にしたい方はご注意ください。

この記事は、以下のような疑問や要望をお持ちの方に向けて執筆しています。
  • 「のんのんの日常チャンネル」の最終的な結末、特に主人公の恋愛模様がどうなるのか知りたい。
  • 各話のあらすじを時系列で追いながら、物語全体の流れを復習したい。
  • 登場人物、特にななみ、ジロー、三里さんの心理描写や関係性の変化を深く理解したい。
Contents
  1. 【のんのんの日常チャンネル】ってどんな話?世界観や登場人物を解説(ネタバレあり)
  2. 【のんのんの日常チャンネル】のネタバレ解説・あらすじまとめ

【のんのんの日常チャンネル】ってどんな話?世界観や登場人物を解説(ネタバレあり)

どんな話?世界観や設定をわかりやすく解説!

この物語の舞台は、SNSや動画配信が日常に深く根付いた現代社会です。主人公の「のんのん」こと乃々ななみは、自身のYouTubeチャンネルで、丁寧でおしゃれな暮らしを送る理想の女性像を演じるVloggerです。しかし、そのきらびやかな動画の裏側では、散らかった部屋で暮らし、仕事に自信が持てず、自己肯定感の低い現実の自分がいました。

物語は、彼女が作り上げたVlogという「虚構」と、コンプレックスを抱える「現実」とのギャップを軸に展開します。承認欲求を満たすために始めた動画配信が、やがて彼女の人間関係を大きく揺るがし、本当の自分と向き合うきっかけを与えていくのです。「本当の幸せとは何か」「ありのままの自分を愛すること」といった、現代を生きる多くの人が共感できるテーマが描かれています。

主要な登場人物を紹介

乃々ななみ(のんのん)

本作の主人公。Vlogでは「のんのん」として、洗練された丁寧な暮らしぶりを発信している27歳の女性。しかし、その実態はズボラで片付けが苦手、職場ではミスが多く自己肯定感が低いという、理想とは程遠い生活を送っています。視聴者からの賞賛を生きがいにしていますが、根は優しく、流されやすい一面もあります。

ジロー

ななみの隣の部屋に住む幼馴染で、ジムのトレーナー。ななみのズボラな私生活を全て知っており、何かと世話を焼いてくれる存在です。口が悪く不器用なため、ななみと衝突することも多いですが、誰よりも彼女のことを心配し、一途に想い続けています。

三里 葵(みさと あおい)

ななみと同じビルで働く大手企業の超エリート社員。ななみのVlogの熱狂的なファン(ハンドルネーム:大根おろし)で、ひょんなことから彼女と知り合います。一見すると優しく完璧な理想の男性ですが、その内面には、目的のためなら手段を選ばない、感情の欠落した一面を隠し持っています。

花ちゃん

ななみの会社の同僚。恋愛に積極的でミーハーな性格ですが、友達思いで、落ち込んでいるななみを心配するなど、根は優しい人物です。物語の潤滑油的な役割を担うことも多いです。

ワタナベ

三里さんの上司であり、ジローが働くジムの客。仕事の鬼で部下への指導も厳しいですが、家庭では良き父親として振る舞う、完璧な社会人に見えます。しかし、その私生活には大きな問題を抱えています。

【のんのんの日常チャンネル】のネタバレ解説・あらすじまとめ

【のんのんの日常チャンネル】︎1話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 Vlogで理想の日常を演出し、承認欲求を満たしていたななみ。そんな彼女の前に、動画に映った「手首のほくろ」から彼女の正体を突き止めたという、憧れのハイスペック男性・三里さんが現れます。彼は「のんのんさんは僕の理想の人」と告白し、二人はデートの約束をしますが、彼が動画の内容を細部まで記憶しているヘビーウォッチャーであることが判明し、ななみは自分の「嘘」が暴かれる恐怖に怯えることになります。

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【感想】 SNSでの自己演出という、非常に現代的なテーマから始まる物語に一気に引き込まれました。理想のファンが現れるという夢のような展開ですが、そのファンがストーカー一歩手前の観察眼を持っているというサスペンス要素が絶妙です。キラキラしたVlogの裏側にある、ななみのリアルな姿とのギャップが、今後の波乱を予感させます。

【のんのんの日常チャンネル】︎2話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 三里さんとの関係が終わった(と思い込んだ)ショックで、仕事で大きなミスを犯してしまったななみ。連日の残業で心身ともに疲弊する中、心配したジローから厳しい言葉をかけられ、さらに落ち込んでしまいます。しかし、そんな彼女の元に三里さんが再び現れ、「頑張っていたのを知っている」と優しく励ましたことで、二人の関係は続くことになりました。

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【感想】 仕事のミスで自己肯定感を失っていくななみの姿が、あまりにもリアルで胸が痛みました。弱っている時に厳しい正論をぶつけるジローと、全てを肯定してくれる三里さんの対比が鮮やかです。この時点では、三里さんの優しさが救いのように見えますが、彼の完璧すぎる振る舞いに、どこか不穏な空気も感じさせる回でした。

【のんのんの日常チャンネル】︎3話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 三里さんの完璧な経歴を知り、自分と釣り合わないと不安になるななみ。その不安を正直にぶつけると、三里さんは物が何もない殺風景な自室に彼女を招き入れます。そして、仕事ばかりで感情を失っていた孤独な過去と、ななみのVlogが唯一の救いであったことを告白。「目の前ののんのんさんが好き」という言葉で、ななみはありのままの自分でも良いのだと自信を取り戻します。

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【感想】 三里さんの完璧なスペックの裏に隠された「空っぽの部屋」と孤独な過去というギャップに衝撃を受けました。彼もまた、ななみという存在に救われていたのだと知り、一気にキャラクターの深みが増したように感じます。二人の関係が、ただのファンと配信者から、互いの欠けた部分を補い合うような特別なものに変わっていく瞬間が感動的でした。

【のんのんの日常チャンネル】︎4話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 ななみのVlog活動を心配するジローは、撮影に同行して口出しを始めます。そんな中、偶然三里さんと遭遇し、ななみを巡る男性二人がついに対面。一触即発かと思いきや、二人は「筋肉トーク」で意気投合します。三里さんはVlogの価値を熱弁してジローを感心させますが、その後「2人きりになりたい」とジローへの嫉妬心を覗かせるのでした。

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【感想】 恋のライバル同士が、まさかの共通の趣味で盛り上がるという展開は意表を突かれました。ジローの心配も、三里さんの嫉妬心も、どちらもななみを想うが故の行動であり、二人のキャラクター性がより深く描かれた回です。ただ優しいだけでなく、少し強引な一面を見せた三里さんに、新たな魅力を感じました。

【のんのんの日常チャンネル】︎5話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 後輩の花ちゃんの策略で、三里さんとその後輩たちとの懇親会が開かれます。そこでななみは、三里さんが厳しいながらも後輩から絶大な信頼を寄せられる「伝説の男」であることを知ります。飲み会の後、タクシーで二人きりになった三里さんから「頼ってくれて嬉しかった」と本音を打ち明けられ、二人の絆はさらに深まることに。一方、ジローはななみへの恋心をはっきりと自覚し始めます。

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【感想】 三里さんの新たな魅力が大爆発した回でした。仕事での完璧な姿と、ななみにだけ見せる弱い部分のギャップがたまりません。そして、ついにジローが自分の気持ちに気づいたことで、物語は本格的な三角関係へと突入します。ななみと三里さんの関係が深まる一方で、ジローがどう動くのか、目が離せない展開です。

【のんのんの日常チャンネル】︎6話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 ななみへの恋心を自覚したジローでしたが、当のななみから「彼氏ができたから、もう家に来ないで」と自立を宣言されてしまいます。長年の関係を断ち切られ、失意のジローは引っ越しを決意。しかし、ななみの隣の部屋を三里さんが狙っていることを知り、「引っ越すのやめます!」と絶叫し、ななみの隣に居続けることを決意するのでした。

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【感想】 今回はジローの切なさが全開でした。ななみを守りたいという彼の長年の想いが明らかになり、それだけに、ななみからの自立宣言はあまりにも残酷です。しかし、そこから「この感情を手放さない」と立ち上がる彼の姿には、心から応援したくなりました。ラストの三里さんの登場は悪魔的で、仁義なき隣人バトルが始まるのかとワクワクさせられました。

【のんのんの日常チャンネル】︎7話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 ななみと三里さんは一泊二日の旅行へ。しかし、そこで三里さんの元カノ・まなみと遭遇します。土砂降りの夜、ヴィラに避難してきたまなみは、三里さんの恐るべき本性を暴露。彼の完璧な行動は全て計算ずくで、彼は「結婚」という目標を遂行するだけの「ロボット」のような人間だったのです。真実を知ったななみは絶望の淵に立たされます。

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【感想】 前半の幸せな旅行からの、後半のサイコホラー展開への落差が凄まじく、鳥肌が立ちました。三里さんの完璧な優しさが、すべて計算だったという種明かしは衝撃的です。Vlogで理想の自分を演じていたななみが、今度は「理想の相手」を演じるロボットのターゲットになってしまったという皮肉な構図が、あまりにも残酷でした。

【のんのんの日常チャンネル】︎8話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 三里さんの本性を知り絶望したななみは、仕事のミスやカードの不正利用など不幸が重なり、どん底の状態に。そんな彼女の元にジローが現れ、「俺がお前がいないとダメだったんだ」「ずっとそばにいてほしい」と、まっすぐに愛を告白します。さらに彼は、傷ついたななみに「試しで俺と付き合ってみないか?」と、優しい提案をするのでした。

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【感想】 絶望の淵にいたななみを救ったのは、やはりジローでした。「俺がお前がいないとダメだったんだ」という告白は、これまでの彼の言動の全てを裏付ける、最高の愛の言葉です。「お試しで」という提案も、ななみを追い詰めない彼の優しさが凝縮されていて、胸が熱くなりました。ここから二人の関係がどうなるのか、大きな希望を感じさせる回でした。

【のんのんの日常チャンネル】︎9話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 ジローとの「お試し」交際を始めたななみ。しかし、恋人として尽くしてくれるジローに対し、彼女は心と身体に「ズレ」のような違和感を覚えます。Vlogが自分にとって、ジローの存在から自立するための「聖域」であることに気づいたななみは、彼に「友達に戻ろう」とメッセージを送ります。その夜、ななみの元へ駆けつけたジローは、涙ながらに「さびしかった」と本音をぶつけるのでした。

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【感想】 恋人という関係になったからこそ見えてくる、二人の心地よい距離感の難しさが巧みに描かれていました。Vlogがななみの「聖域」だったという告白は、彼女のキャラクターを深く理解する上で非常に重要なポイントです。そして、小手先のテクニックを捨て、涙ながらに本音をぶつけるジローの姿に、彼の愛情の深さを改めて感じました。

【のんのんの日常チャンネル】︎10話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 ジローの告白を受け入れ、再び付き合い始めた二人。しかし、彼の愛情は次第に独占欲へと変わり、ななみを束縛し始めます。花ちゃんたちとのテーマパークでのダブルデートは、ジローの嫉妬心から最悪の雰囲気に。その夜、ななみとジローは初めて本音で語り合い、互いが共依存関係にあったこと、そしてそれぞれの弱さ(ななみの甘え、ジローの寂しさ)を認め、謝罪します。

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【感想】 ななみとジローの長年の歪んだ関係性が、痛々しいほどリアルに描かれた回でした。甘い束縛と、それを受け入れてしまう心地よさ。この共依存の関係が、テーマパークでの一件をきっかけに破綻し、二人が本音で向き合う場面は、物語の大きな転換点です。お互いの弱さを認め合ったことで、二人はようやく本当の意味で対等な関係への一歩を踏み出したように感じました。

【のんのんの日常チャンネル】︎11話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 物語の視点は、三里さんの上司・ワタナベへ。ドキュメンタリー番組で完璧な仕事人間として描かれた彼の私生活は、妻からの離婚届によって音を立てて崩壊します。結婚の失敗を「悪い投資だった」と切り捨てる彼の姿に、部下のタケモトは絶望。一方、Vlogを再開したななみの元に、三里さんの元カノで人気Vloggerのまなみからコラボの誘いが舞い込みます。

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【感想】 これまでコミカルな役割だったワタナベの悲劇を通して、物語に社会派な深みが加わりました。彼の生き様は、現代社会の働き方や家族のあり方を問いかけているようです。その重い展開とは対照的に、Vlogを再開したななみと、彼女に接触するまなみの存在が、物語を新たなステージへと導く予感に満ちていました。

【のんのんの日常チャンネル】︎12話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 ななみは、三里さんの元カノ・まなみとのコラボ配信に挑戦します。配信中の恋愛相談コーナーで、ななみは自身の恋愛における「主体性のなさ」をまなみから指摘されました。配信後、自分が三里さんに一度も「好き」と伝えていなかったことに気づき、彼に本当の気持ちを伝えに行こうと決意します。しかしその頃、三里さんは上司のワタナベから冷酷なアドバイスを受け、ななみのチャンネル登録を解除するのでした。

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【感想】 まなみさんが、ななみの背中を押す最高のメンターとして輝いた回でした。彼女との対話を通じて、ななみが自身の問題点に気づき、初めて主体的に「好き」を伝えようと決意する姿は、大きな成長を感じさせます。しかし、その裏で三里さんが関係を「損切り」しようとしている、あまりにも残酷なすれ違い。ななみの想いは彼に届くのか、非常に気になるラストでした。

【のんのんの日常チャンネル】︎13話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

【あらすじ】 物語の視点は、これまで謎に包まれていた三里さんに移ります 。仕事での成功を第一に考え、自らの生活から「ムダ」を徹底的に排除してきた彼の哲学が、モノローグで語られました 。上司ワタナベの勧めで、結婚すらも効率的に進めようと結婚相談所に入会した三里さんは、データに基づいた婚活を順調に進めていきます 。しかし、偶然ななみと再会したことをきっかけに、彼の完璧な計画に狂いが生じ始めました 。彼は条件に合う完璧な相手を「なんか違うかな」という非論理的な理由で断ってしまい、自問自答の末、自分の全ての行動が無意識に「ななみに必要とされるため」に最適化されていたという、本当の気持ちに気づきます 。そして、自宅のインターホンの録画映像に、何度も自分を訪ねてきていたななみの姿を発見するのでした

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【感想】 今回は、感情のないロボットのように見えた三里さんの人間らしい内面が描かれた、圧巻の傑作回でした。彼の行動原理が「仕事のための徹底的な効率化」という、非常に分かりやすいロジックに基づいていたことに驚かされます。その彼が、「LOGICAL LOVE」という究極の効率的婚活に乗り出しながら、ななみとの偶然の再会によって、そのロジックを自ら破壊していく過程は見事としか言いようがありません。「なんか違うかな」という非論理的な理由で完璧な相手を断ってしまうシーンは、彼の人間性が再起動した瞬間であり、読んでいて鳥肌が立ちました。そして、彼の完璧な計画の全てが無意識に「ななみのため」だったと気づく場面は、本作における屈指の名シーンだと感じます。ラスト、インターホンの録画を見ながら「キショいなぁ……」と呟く場面は、ななみと、そしてそんな彼女に執着してしまう自分自身への、悲哀に満ちた自嘲に聞こえ、彼のキャラクターの奥行きを深く感じさせました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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